母より --アリスは母親の手紙を見つけた。
そこには娘への熱い思いや、魔法に関わらない普通の人生を送ってほしいという内容で、アリスは恥ずかしい。
ママが死亡した原因についてまで書かれており、不老不死の魔法を解いたという単純な理由だった。
適当に不老不死人生やめようと思ったら、アリスの父親と会って結婚し、不老不死やめて死亡しちゃったのである。 -
“奇跡の魔法”については、現代じゃ知っているのもいるかどうかって感じだからいいんだけど、ベルンカステル家の血筋の魔女は並みの魔法使いや魔女より強い魔力と才能を持って生まれてくるの。そのせいもあって、魔法界からは何かと警戒されてきた一族でもあるわ。幸いかどうかはあれだけど、虐殺とか明らかな敵対行為をしてこなかったから、犯罪者といった扱いはなかったわね。まぁ、迂闊に手を出せなかったというのもあるのでしょうけど。
とにかく、非常に強い力を持つベルンカステル家の者はその名だけで警戒されるから、アリスちゃんもベルンカステル家の血筋だとばれない様に注意しておくのよ。万が一ばれたら、自力で何とかするか、信頼できる人を頼るか、逃げるか、いずれにせよその時取れる最善の行動をしなさいね。
(´・ω・`)これは生きて欲しいママさん。そして、真実薬すげー
グリモールド・プレイス十二番地
-上海、蓬莱、露西亜、京、倫敦、仏蘭西、オルレアンの人形達を作り上げた事で、アリスの当初の夢が叶ってしまった。
次の目標を持たないまま、ダンブルドア先生と一緒の不死鳥の騎士団の本部へといき、そこで実力を認められて正式なメンバーとなる。
現在、ハリーの方はアズガバンの看守達に襲われて撃退した事で、魔法省によるリンチ裁判にかけられている最中だ。
ダンブルドア先生が大活躍して無罪放免を勝ち取り、当面の間は魔法省の圧力に対抗しないといけない。
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(´・ω・`)魔法省からやってくる先生の圧倒的なウザサに、アリスが精神的にノイローゼになる未来が浮かびそうなのぜ!
波乱の新学期--アンブリッジ先生がやってきた。
授業そのものが無駄だったが、教師ですらないロックハートよりはマシである。
あっちは完全に無駄知識だが、アンブリッジ先生の授業は少しは役に立つ。
“真実薬”の効果を中和する魔法薬を作って事前に摂取する事で、アンブリッジの策略も見事にスルーし、アリスはゆっくりしていた。
魔法薬の方は、【ドールズ】っていう人形による膨大な労働力と司令塔があるので、大量に余っている。
アリスは人形を過剰なくらいに大量生産しすぎて、凄い兵力を抱えているようなもんだった。 -
仏蘭西に指示を出すと、仏蘭西は早速と言わんばかりにオルレアンがいるだろう別室へと向かっていった。この様子だと、そのままオルレアンの訓練を再開させてしまいそうなので、十分に休憩してから手伝うようにと言い含めておく。
オルレアンは私の護衛―――親衛隊のリーダーの役割を担うドールだ。親衛隊には当然、オルレアン一人だけでなく、オルレアンを含めた複数の人形で構成されている。この人形は、制作には他の人形よりも手を掛けているものの、魂を宿すドールズと比べると自立行動の可否の差がある。それはどうしようもないことだが、私を守る人形を私が操っても大した意味はないので、親衛隊の人形にはオルレアンの命令に従い行動するというプログラムを組み込んだ。これによって、オルレアンの指揮の下に親衛隊が機能することになったのだが、生まれたばかりのオルレアンに複数の人形を同時に指揮し、かつ自分自身も状況を判断し動くというのは非常に難しい。それ故に、オルレアンには他のドールズとは別に、訓練を繰り返して経験を積み上げることが最優先だと言ってあ
(´・ω・`)人類が夢見る無人ロボット集団みたいなもんだわ。
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