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水の女神という事はクリエイトウォーターを司る女神でもある。
改宗はしないが感謝の気持ちとして多少お布施を行うくらいならばあなたの女神も咎めはしないだろう。
一人に一万、計二万エリスを渡すと女神アクアはパアッと顔を輝かせた。
「わっ、こんなに……!? もしかしてあなた、アクシズ教徒だったの!?」
勿論違う。だが言い訳は用意してある。
あなたは初めてこのギルドに来た時に言われたのだ。
冒険者は困った時はお互い様だ、と。
「あ……ありがとうございます、親切な人! あなたに女神アクアの祝福があらんことを!」
後生なのでそれだけはやめてほしい。神罰が下ってしまう。
実際女神アクアにはクリエイトウォーターの件を考えれば百万エリスくらい払っても惜しくはないのだが、それは無粋の極みというものだろう。
アクシズ教徒が手を貸さないのにあなたがそんな真似をしては彼らの思惑を台無しにするだけだし、百万エリスは間違っても駆け出しへの餞別に払っていい金額ではない。
「ほら見なさいカズマ! やっぱり私の美しさと神々しさは地上でも隠しきれないみたいね。あの人は信者でもないのにこんなに沢山お金をくれたわ!」
「いや、どう考えても一文無しで冒険者になろうとしてる俺達が惨め過ぎて同情してくれただけだろ……。あの人いかにもプロの冒険者って感じで強そうだしこんな金ポンと渡せるあたり絶対金持ちだぞ羨ましい」
少年があなたに頭を下げた。軽く手を振って応える。
やはりとてもではないが防衛者や黄金の騎士といった神々の従者には見えない。
むしろ何の力も持っていない一般人の少年に見えるのだが、彼が女神アクアをこの地に降臨させたのだろうか。
「はぁ!? もっぺん言ってみなさいよこのクソニート! 私は惨めじゃないんですけど!? 全部アンタのせいなんですけど!?」
「ああはいはい分かった分かった。俺が悪かったからさっさと冒険者登録しようぜ」
この後女神アクアが冒険者登録を行った際にちょっとした騒ぎになった。
圧倒的な能力を誇る女神アクアはその場で上級職のアークプリーストに就き、職員達から大歓迎されていた。
かつてあなたに千エリスを恵んでくれた男にアクセルのエースに強敵登場だな、と冗談混じりに笑いながら言われたがあなたからすればこれは当然とも呼べる結果で驚愕にすら値しない。
世界は違えども彼女は大物女神なのだから。むしろ弱かったらそっちが驚きだ。
だがそんな女神アクアの能力にも問題があった。
不運な上に知力が平均以下……つまり少々頭が残念らしい。
後者については思い当たる節はある。主にあなたに絡んできた時の事だが。
降臨して堂々と正体を名乗っても偽物扱いされたり信者に放置されている件といい、色々と凄い女神だ。
●二人称小説
返信削除(´・ω・`)あなたはなろう系オリ主だ。
ハーレムやって、家に嫁が15人いる。
今、アナタの目の前にいる金髪エルフ娘は、四十人いる娘の一人だ。
あなたの洗脳魔法で父親であるアナタに惚れているヤーンデレだ。
彼女は鋭く尖った包丁を持っていて――
(´・ω・`)アッー!
二人称文章って初めて聞いたけど、ゲームブックみたいな感じだね。もしくはクイズの設問みたいな感じ。
削除elona世界の価値観を秘めている主人公とこのすばの個性的なキャラを
返信削除俯瞰的な視点で見るのが面白いのだろうな
ELONAもジャンルの大枠的にはこのすばと同じファンタジーパロディだから相性はいいのだ。
人肉食ったり核撃ったりするガイキチ世紀末ファンタジーだが。