第百八話 クーデターーサンフォード議長達を失脚させる証拠を掴んで公開し、トリューニヒトが権力を握る事になる。
トリューニヒトは最高評議長の座を手にいれて幸せヘブン状態!
最初の仕事はフェザーンへの交渉代理人に、エーリッヒ・ヴァレンシュタイン中将を選んで嫌がらせをやり、フェザーンからの同盟の借金を全部帳消し、更に帝国政府の国債全部譲渡を迫った。
要求を飲まないなら・・・かつての地球のように徹底的にぶっ壊すぞ!って脅しつき。 ー
『……私に何をしろというのだね』
唸るような口調で問い掛けてきた。
『二つあります。先ず一つは同盟政府が発行した国債、約十五兆ディナール。それと帝国政府が発行した国債、約十二兆帝国マルク。これらを全て同盟政府に譲渡する事……』
会議室の中が凍り付いた。皆固まっている。ボルテックは眼が飛び出そうな表情だが彼も凍り付いている。
『……馬鹿な、そんな事は』
『出来ませんか?
出来なければフェザーンはそれらの国債を利用して同盟、帝国を思うままに動かそうとしていると判断するだけです。救援は出来ません』
『……』
(´・ω・`)軍事的に弱すぎるが故に、足元見られすぎてフェザーン涙目回だった。
第百九話 踏絵--同盟はフェザーンが地球教との関係を断絶したという証拠を示さない限りフェザーンは人類共通の敵に与する存在だと認定すると宣言した。
全ての要求を飲ませた上で、フェザーン政府が所有するダミー会社も同盟政府に全部譲渡させた上で・・・これからフェザーンを助けるどうかを決める気で超鬼畜だった。
2000億ディナールの大金まで要求し、徹底的にむしり取られまくってフェザーン涙目状態! -
『ボルテック自治領主、貴方は私の良識に訴えようとしたようですが良識とは受身に立たされた弱者の使う言葉なのですよ。行動の主導権をにぎった強者は常に非常識に行動します』
もう笑ってはいない。ヴァレンシュタインは冷めた目でボルテックを見ていた。それを見て誰かがごくりと喉を鳴らす。ここまであからさまに強者の論理を振りかざすとは思っていなかったのだろう。
『今のフェザーンは貴族連合軍に踏み躙られ帝国、同盟からも敵視されている。誰もフェザーンを救おうという者は居ません。フェザーンは孤立した弱者なのです。図らずも貴方自身の言葉がそれを証明した。そして今フェザーンを救うことが出来る強者は同盟だけです。だから我々は非常識に行動する』
ヴァレンシュタインが笑う、ボルテックが天を仰いで絶望の呻き声を上げた。
(´・ω・`)なんというフルボッコ劇場
第百十話 一年ーートリューニヒト議長は主人公は付き合うには性格が悪い奴だったが、とっても信頼できる奴だと思っていた。
特に主人公には野心はないし、能力もある。
国家に不利益を齎さない。
フェザーンの同盟の国債15兆も全部チャラに出来たし、このまま行けば帝国と和平を結べそうだ。
ただ・・・・原作知識から来る発言とかを聞いてみると、銀河帝国の皇帝って病死じゃなくて暗殺じゃね?って思わせる事があったので、主人公は怖い奴に見えた。 ー
「そう言いきれるほど彼を理解していると?」
ボローンが質問するとトリューニヒトは天を仰いで“ウーン”と唸った。
「多分ね。まあ例えてみれば彼は切れ味の良すぎる名剣かな。余りに切れ味が良すぎるので周囲からは魔剣ではないかと疑われているようなものだ」
皆が顔を見合わせている。半信半疑、そんな感じだな。私自身は結構的を得た評価だと思う。あの小僧は口は悪いし性格も悪い、しかし野心や邪気は感じられない。生意気で腹立たしい小僧ではあるが危険な若造ではない。いや危険は有るかな?
まるで手品のようにフェザーンから金を巻き上げた。阿漕なやり方だが政府に金が無いから非難も出来ん。多分和平終結後の経済振興対策に使われることになるだろう。気に入らないのはあいつがいると自分が馬鹿になったような気がするからだ、不愉快ではあるな。
(´・ω・`)もうそろそろおしまいな感じ。
貴族連合軍との最終決戦!
第百十一話 解放の時
^主人公が貴族連合軍に攻撃を仕掛けた。
貴族達はフェザーンの地表で遊んでいたせいで、一方的に虐殺され、同盟艦隊が包囲網を作ろうとしている。
つまり、同盟軍が有利。
ボルテック自治領主は、同盟軍に内通した事がばれて貴族達に殺害されており、想定内だから特に問題なし。
死んでくれた方が同盟には都合がいい。(主人公に一方的にやられてフェザーン人から無能だと思われている人物な時点で、傀儡にすると同盟が憎まれる。
包囲網も容易く完成して、同盟軍の圧勝だった。
^^「どうにもならん、だから死んでもらう。そしてフェザーンの独立を保証する。それがボルテックと同盟政府との間で結ばれた約束だとフェザーン市民に伝えるのだ。ボルテックは不運であり無力であったかもしれない。しかし最後までフェザーンの行末を案じていた。その独立を守るために尽力していた。ボルテックは帝国貴族に殺されたが同盟はその約束を守る。
フェザーン人の恨みは貴族連合軍に留まりボルテックに向かうことは無いだろう。そして同盟は貴族連合軍を打ち破りボルテックとの約束を守る事でフェザーン人から恨まれることは無い。これがベストだ。同盟内部にはフェザーンの実効支配を望む人間が居るかもしれない。しかしフェザーンは独立させ帝国との緩衝地帯として利用したほうが得策だ。帝国も安心する。
(´・ω・`)なんて呆気ない戦い。
第百十二話 奈落--主人公は現地で立て篭もった貴族達の所へと危険を犯して行って、降伏を要求した。
もしも貴族達が主人公さんを殺したら、同盟軍は包囲を解き、フェザーン人達の暴徒がここに押し寄せてくる事になる。
そうなったらボロ雑巾になるまで嬲り殺しだ。
だから、主人公を殺す事ができない。
貴族達に降伏を要求した理由は、ブラウンシュバイク公に貴族達を処罰させる事で帝国の今後の統治を良くするためである。
財産を没収させ、敗戦の責任を取らして制裁して、公平である事を民衆に見せつける時に役に立つ。。-
「心配は要りません。あの連中はもう終わりです。ブラウンシュバイク公は門閥貴族達を排除したいと考えている。今回の敗戦は良い口実になるでしょう。彼らは抵抗したくても兵を失っています、何も出来ない。滑稽な事に彼らはその事に何も気付いていない」
「……」
「それに彼らを処断する事はフェザーンに対する謝罪にもなる。我々が手を下してブラウンシュバイク公に恨まれる事は有りません。フェザーンもあの連中を殺して恨まれることは無い。ブラウンシュバイク公に任せておきましょう。政府にもそう伝えます」
(´・ω・`)あと少しで終わりそうな雰囲気。
(´・ω・`)なんて楽勝すぎる戦い。
第百十三話 暗部
^同盟側の圧勝で終わったが、主戦派がいるので、帝国との和平の道には、不確定要素があった。
そのため同盟側の心象が良くなるように、主人公は帝国側に劣悪遺伝子排除法を廃止するように訴えかけ、帝国側の貴族達は・・・遺伝子鑑定したら、女の子ばっかり生まれたりする異常な遺伝子だったので廃法にする事を決めていた。
自分達の娘の存在そのものが、法律で違法とされる状況は放置できない。 ^
「已むを得ぬな。侯、劣悪遺伝子排除法を廃法にしよう」
「そうだな、そうするか」
「幸い反対するであろう貴族達は没落した。政治的な問題は無いはずだ」
政治的な問題は無い、だがリッテンハイム侯の顔色は優れなかった。多分夫人とサビーネにどう話すか、或いは無言を貫くかを考えているのだろう。わしも同じだ、頭が痛い。
門閥貴族が滅び劣悪遺伝子排除法が廃法になる。ルドルフ・フォン・ゴールデンバウム体制の終焉だな。ついにその時が来た……。五百年も続いたとみるべきか五百年しか続かなかったとみるべきか。人の一生を思えば長いのだろうが国家の盛衰を思えば大した事では無かろう。五百年以上続いた国家はざらに有る。その幕引きを女帝夫君であるわしが行うことになろうとは一年前には考えもしなかった事だな……。
(´・ω・`)ハッピーエンドになりそうでワクワク。
(´・ω・`)主人公が殺した帝国軍人の数が4000万人くらい良そうな気がして、何気にやばいぞ。
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オーベルシュタインが一度も出てこない銀英伝(´・ω・`)
返信削除(´・ω・`)きっとイゼルローン要塞でゆっくりしているよ。
削除劣悪遺伝子排除法の廃法が決まった時点で、活躍するための動機が消し飛んじゃった。
まあオーベルさんは敵より味方をハメまくるお人だから、活躍の場はない方が皆のためだよきっと。
削除有能な敵より無能な味方の方が多いから、人材処理してくれるお方は必要かと思われる
削除でもオベさんは、キルヒアイスやロイエンタール等の有能な味方ばかり狙うし……
ケスラーも処分するつもりだったんだっけ?