扉と鍵の狭間 平和な世界ー旧エンジエル隊と現エンジェル隊で対戦する事になった。
旧エンジェル隊が強過ぎるから、主人公は現エンジェル隊の味方として参戦。
戦闘内容は面倒だから描写せずキングクリムゾン。戦闘結果だけが残る・・・対戦スキップ! ー
「カズヤ、指揮は君に一任するが、恐らくまだ僕の機体の性能は兎も角、性質の把握できていないと思う」
「あ、はい。近接機体なのはわかるんですけど」
「ああ、その認識で良い。だが絶対に『君の想像以上に』近接機体なんだ。だから本当ならば悪手だが、僕は特攻した後個人でひたすら攪乱をしようと思う。射程のあるシャープシューターと、レーダーに優れるトリックマスターに、回復ができるハーヴェスターがそろった以上、時間をかければ確実に打ち取られてしまうであろうからな」
カズヤは早口でまくし立てられるものの、言いたいことは理解した。チーム戦で戦う場合脅威となる存在に数を当てるのは常套手段だ。そしてラクレットはルーンでは最も瞬間火力と技量を持つ機体である。その弱点をつける機体が整っている以上、イニシアチブを取られるわけにはいかなかった。
「中尉の攪乱が利いている間に僕たちがチームで各個撃破……ですね」
「OKだ。連携は追々やっていこう。あとラクレットでいい、カズヤ」
「はい、ラクレットさん」
作戦を手早くまとめてしまえば、後は開始まで待つだけだ。ラクレットは操縦桿を握りながら、精神を統一させる。通信の音量は最小にしながら。それは単純に集中する為であり、ちゃっかり先ほど自分の口癖を利用された使用料として機体の搭乗許可を要求してくるリリィを無視するわけではない。
そして戦闘が開始される。
(´・ω・`) 「『キング・クリムゾン』の能力では、この世の時間は消し飛び・・・・・・そして全ての人間は、この時間の中で動いた足音を覚えていないッ!』
「空の雲は、ちぎれ飛んだ事に気づかず!・・・・・・」
「消えた炎は、消えた瞬間を炎自身さえも認識しない!」
「『結果』だけだ!!この世には『結果』だけ残る!
第1話 3人の器--カズヤは困った。
隊長の仕事は女の子のご機嫌を取る事。
既に恋人のリコがいる時点で浮気である。
でも、リコはカズヤの事を信じてくれたから、喧嘩にならずに済んだそうな。 -
「え!? あ、いや、その……えーと……」
が、突然の直球にカズヤは思考がストップしてしまった。仕方がないともいえる。どちらかと言えばポジティブな雰囲気で二人きりだったのだ。声のトーンも一切不愉快だという物が無かったが、内容が直線的過ぎた為である。
「ふふっ。ごめんなさい、少し意地悪でしたね」
「リコ……」
「カズヤさん。私、カズヤさんの事大好きです。世界一……ううん、宇宙一!
だからカズヤさんの事信じていますし、頼ってもいるんです」
笑みを浮かべながらリコはそう言う。カズヤの横に立っていた身体の向きを変えて向き直り、正面に回り込んだ。そのまま流れるようにカズヤの胸に彼女の体重を預ける。カズヤの方も優しく受け止めながら、リコの言葉の意味を反芻していた。
「信じて……信頼してくれてる?」
「はい。だからエンジェル隊の皆と仲良くしても、絶対私の事大切にしてくれるって」
「うん、僕もリコの事を信じてるよ」
カズヤの仕事はブレイブハートのパイロットである以上に、ルーンエンジェル隊のテンション管理という物がある。それは即ち女性だらけのルーンエンジェル隊のメンバーのご機嫌を取るという事であり、ある意味では恋人がその中の一人にいる人物がすべきものではなかった。
しかし、リコの信頼パワーはそれを受け入れたのである。カズヤの事を信じているから、彼が他の娘に目移りしないと信じられるから、だからこその言葉である。若干14歳にしてそれだけ信じられる愛の深さはポテンシャルとして姉譲りかも知れない。
(´・ω・`)ギャラクシーエンジェルの凄い所は、すでに恋人がいる状態で二作目三作目と続編出して、イチャイチャできる所。ヴァニラちゃん美味しいです。 パルメ◆8fb14eab様
ありがとうございます。
続編ありきのギャルゲーの辛い所ですね。
ランファさんかわいいです。
第2話 強くなること-新艦長カー中佐は実戦を想定した難易度が高い演習を行った。
ルクシオールが行動不能、主人公なし、そんな状態での戦闘である。
ルクシオールから離れすぎて行動すると、敵艦隊がワープアウトしてルクシオールを撃沈させるという仕様なので、艦艇が危なかったが、そこに新たな味方の増援を投入する事でひっくり返したのだった。
これは全てカズヤに頭を使わせるための試練どん --
「そしてクールダラス補佐官は心配しすぎるですね」
アルモがそう笑いながら捕捉する。彼女が思うのは憧れた英雄の背中を追いかけていた自分の親友の事だ。アルモの親友は少々内向的で言ってしまえばサブカルチャーに傾向している気のある少女だった。状況に流されて戦争の最前線で暮らすうちに少しずつ社交的になっていき、目標を見つけてそれに向かって努力していた。その憧れは恋愛感情はないと本にはきっぱり否定していたし、アルモもそうだと確信している。
だけど彼女が少し心配であった。アルモはもう満足できてしまっている。憧れの人の傍にいれられれば幸せなのだ。これ以上の自分を求めないであろう。これ以上の関係は日々進行させたいと希求しているが。
だが親友は違う。憧れた背中を助けたくて猛勉強して最年少で操艦資格を取った位だ。どこまでも上を見ているしっかりとした娘なのだ。だからこそそれに見合った自信を身に着けてほしい。この一見いじめにも見える人事は、将来を見越したうえではきっと必須なことなのであろう。それはきっと親友を大いに悩ませるであろうが。
「私も心配してますけど、きっと大丈夫ですよ。ココも、ルーンエンジェル隊も」
「ほう、それはどんな根拠でだ?」
「マイヤーズ長官風に言うなら勘。ラクレット君風ならそれができる人達だから。そして私ならココだから。ですかね?」
「ふっ。そうだな。不本意だが俺も上手くいくとは思っているよ。結果的にはね」
「終わり良ければ総て良しさ、レスター」
4人が囲むテーブルの上に浮かぶホログラムには、敵艦を見事に無傷で全滅させたホーリーブラッドの姿があった。その映像の下にある書類には3っつの人事がかかれていた。
────ロゼル・マティウス少尉 特務隊よりルーンエンジェル隊へ出向。仮入隊とする。
────タピオ・カー中佐 ルクシオール副艦長兼チーフオペレーターとして正式着任とする。
────ココ・ナッツミルク大尉 昨日、本日、明日にそれぞれ昇進とする。
大佐は明日現地時間正午よりルクシオール艦長代行の任を解き、艦長へと就任するものとする。
(´・ω・`)作者さんもそろそろ社会人がおめでとー
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