第26話 壊れる日常 ー^かなめとソースケとの関係に亀裂が入り始めていた。
ソースケの仕事が忙しすぎて、このままだと留年確定。
今日はイタリアで要人拉致って、カーチェイスして銃撃戦。
幾つもの黒い車をスクラップにして帰る頃には、学校は下校の時間だった。
更に関係を修復するために、皆でボーリング場にいったら、掘削する方のボーリングだと華麗に勘違い。
楽しい遊びの時間だったが、ソースケは悲しい気分にあんっている。
そろそろカナメと別れ離れになる原作のイベントさんが待っている ^^
宗介の手にかなめはプリクラで撮影した小さな写真を渡し、背を向けて自分のマンションへ行ってしまう。
写真に映るかなめの顔を見ながら、宗介も自室へ戻る為に歩く。
空には雨雲が出始める。
エレベーターに乗り、コンクリートの通路を進み住み慣れた部屋に戻って来た。
蛍光灯の明かりを付け、殺風景な室内に設置されて居る折り畳みテーブルとパイプ椅子が目に付く。
宗介は日課である業務連絡をする為にパイプ椅子へ座り、ノートパソコンを開き電源を入れる。
ディスプレイに光が宿り、キーをタッチし受信した報告書に目を通す。
「っ!!」
息を呑み右手でディスプレイを殴り付ける。
ヒビ割れたディスプレイは真っ暗になり、ノートパソコンはもう使えない
(´・ω・`)ああ、原作だと挿絵でも描写されている散髪イベントか。
コメント欄を見るまで、全然気付かなかった。
第27話 正気じゃないリトルラヴ--ソースケは、かなめの護衛任務から外され、かなめをヒイロ・ユイに託した。
この男ならっ!
かなめを守れるはず!
でも、一緒にカナメと生活できないから悔しいっ!
ヒイロ・ユイは、ソースケの期待通りにガウルンが寄越した暗殺者を撃退していたので、原作よりもカナメの安全度が高くなっている。
ヒイロ・ユイは耐久度が極端に高くてありえない化物だもん。 -
(ヒイロ・ユイ、明日からはアイツが千鳥の隣に居る。訓練を受けて来たヤツなら並大抵の敵に負ける事はない。敵だと思って居たアイツを、今は信用するしかない。本当はわかって居たんだ。いや、わかろうとしなかったんだ。俺と違ってアイツはここでの暮らしに順応して居る。俺みたいに千鳥や他のみんなに迷惑を掛ける事もない。千鳥を怒らせる事もない、傷付ける事もない。これで良かったんだ……)
信号が変わり、またアクセルを踏む。
もう会えないと理解すると心の中で半年間の思い出が蘇って来る。
転校して来たばかりの頃。
同僚であるクルツとマオに教えて貰わなければ日本がどのような国かすら知らなかった。
(あの時はまだ、千鳥には苗字で呼ばれて居た。もう半年も前の事なのか)
飛行機ジャックの時に再会してしまったガウルン。
そして彼女に全てを打ち明け、窮地を乗り越える。
かなめの護衛任務はそこで終わる筈だった。
(そうだ、終わる筈だったんだ。俺の任務は終了して居た!!)
第28話 姿を現した影-かなめを狙うガウルンの暗殺者は、かなめがヒイロのドクターと会った帰り道に、ラムダドライバ搭載のASコダールで襲撃してきた。
日本の自衛隊のAS数機が、街中に現れた暗殺者に対応してくれるが、ラムダドライバ搭載ASの前に全員が返り討ち。
ヒイロはかなめを守るために、Wガンダムに乗り、ラムダドライバ搭載機相手と戦う事になる。
ラムダドライバ搭載機相手だと辛い。
だってっ!
核兵器すら防げるんだもん!
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また1機。
人型の造形が只の鉄くずへ変わり果てる。
ラムダドライバ搭載機、コダールに搭乗して居るユイランは最後の1機にライフルの銃口を突き付けた。
「少し時間をロスした。180秒で追い付く」
目の前の相手にはもう抗うだけの戦闘力は残されてない。
片足を失い、武器も失くなった。
(こ……ここまでか。練馬レッドドラゴンのリーダーの俺がこんな体たらく)
最後の一撃を受ける覚悟を決める赤城。
だが、月光に翼が舞う。
「来た……あの時の」
「今度は何だぁ!?」
真っ白な翼を羽ばたかせ舞い降りる。
「機体状況は70パーセント、だが仕留めて見せる」
シールド裏からビームサーベルを引き抜いたウイングガンダムは、コダール目掛けて上空から斬り掛かる。
(´・ω・`)ヒイロに惚れてもいいんじゃよっていうくらいに、ヒイロが凄く格好よく活躍しとる。
(´・ω・`)Wガンダムの火力凄すぎて、市街地じゃ辛いじゃないですかー
第29話 少年の翼-WガンダムとASコダールが市街地で激戦していたが、自衛隊や警察が住民の避難をやってくれるから、犠牲者が少なめで済みそうだった。
戦いの方はラムダ・ドライバの圧倒的な防御力と、ガンダニゥム合金の頑丈さがあるため、Wガンダムが戦いを優位に進めている。
ラムダ・ドライバを使用不可能状態に追い込めば、Wガンダムの勝利だったが、短期決戦に持ち込まれて一方的にWガンダムはボコボコにされ、でもWガンダムの頑丈さは圧倒的だから、ASコダールのラムダ・ドライバの装置を使用不可能になるまで加熱させる状態に追い込み、袈裟切りにビームでASコダールを切断し、ヒイロ・ユイはかなめ(日常)を守る事に成功していた。 --
(わかった。お前はあの時の……)
この時になってようやく、ユイランは戦って居る敵が誰なのかを理解した。
迫り来るガンダムの攻撃。
でもユイランはその事よりも、目の前に映る美しい景色に見とれて居た。
(翼、白い翼が見える。お姉ちゃん、私にもあるかな? 真っ白な白い翼が。私も、この人みたいに……)
心地よい感覚がユイランを支配する。
しかし淡い夢も唐突な機械音に阻害された。
『冷却装置に異常発生。機体意地の為、ラムダドライバを解除します』
「白い翼……」
ラムダドライバを強制解除されたコダールにガンダムのビームサーベルが袈裟斬りされた。
今までの様に防御は出来ず、装甲が容易く溶断される。
真っ二つに分断されたコダールはエンジンに誘爆し、空中で大爆発を起こした。
「任務……完了」
(´・ω・`)これはもう、かなめが惚れても仕方ないイケメンっぷり。
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