●普通なら、ライダーは憑依セイバーなんかに負けないけど
●士郎が投影魔術で剣を作って参戦したから、ライダーは士郎に首を撥ねられて聖杯戦争から真っ先に敗退する。

第十話「……どうしたってんだ、イリヤ」
--セイバーは、士郎の究極の自己犠牲精神を削るために、裸で一緒に風呂に入り語り合いをやって、士郎の過去を聞きだす事で、士郎自身に自信を持たせようとした。

具体的には、人を愛する。それが正義のヒーローの条件の一つなんだってなぁー！ってアドバイス。
明らかに将来のアッー！フラグだった。
どう見ても、セイバーが誘惑しているようにしか見えない。　-
「正義の味方は心に常に愛を持っているものなのだよ」

　とりあえず、スーパーヒーローに必要なものを教えておこう。

「あ、愛？」
「俺の知ってる正義の味方は心に愛が無ければ、スーパーヒーローにはなれないって、言ってたよ」

　俺の知ってる正義の味方、キン肉マン……のオープニング。

「救いたい人、守りたい人をまず、愛してみてよ。ほら、イエスも言ってるだろ？　汝、隣人を愛せって。第一歩は愛を知る事さ」
「……愛」
「きっと、救えなかった時は愛さなかった時より辛くなると思う。けど、救えた時は愛さなかった時より嬉しくなる。正義の味方になるなら、きっと、それは大切な事だと思うよ？」
「……考えとく」
「うん。考えておいてくれ」
（´・ω・｀）アッー！

第十一話「アイツの力があれば……」士郎は、セイバーを守るための力を得ようと、遠坂凛に弟子になる事を申し込み、それがすんなりと通った。
だって、士郎の投影魔術が異常すぎる。
英霊の宝具を投影し、それをずっと維持できる。
それは人間の限界を超える業。五つの魔法やそれに匹敵する奥義に等しい。
魔術師が羨む高位だ。
でも、これではサーヴァント相手に戦って勝利するのは不可能。
相手は百戦錬磨の強者ばっかりのため、投影魔術だけでは瞬殺される。

士郎が自分に英霊クラスの力がない事を悔しがった、
あの力があれば、セイバーも守れて、街の人も守れるのに・・・　　-
「ア、アーチャーですって……？　アサシンはどうしたの……？」
「見て分からんか？　寄り代である山門ごと吹き飛ばしてやった。剣の腕は確からしいが、宝具も持たない侍風情を門番に置いた貴様の愚だ」
「……所詮、アサシンは捨て駒でしかないわ。それを殺したくらいでいい気にならないでちょうだい！」
「なら、試してみるか？　生憎、時間が無いのでね。速攻で片を付けさせてもらう。あんまりゆっくりしていると、“待て”が出来ない馬鹿弟子がここまで来てしまうのでね」

　そう呟くと同時にアーチャーはキャスターへと疾走した。いつの間にか、奴の手には陰陽剣が握られている。
　キャスターは呪文を詠唱する暇も与えられなかった。片腕を突き出すより早く、アーチャーが間合いを詰め、キャスターの体を両断した。

「――――ッチ」
（´・ω・｀）アサシンは宝具ないから、宝具合戦になると弱いお・・・

] 第十二話「ビシバシ鍛えてあげるわ！」^士郎が無茶して、１人だけで戦いそうだから、セイバーは士郎と一緒に強くなって、二人で戦おうと熱く誓いあう事にした。
将来のアッー！フラグ！
とっても二人は仲が良い。
命をかけて、お互いにお互いを守る時点で、将来のアッー！フラグ。　　^^
『正義の味方は心に常に愛を持っているものなのだよ』
『貴方がセイバーの意志を無視して暴走してる』

　彼女達は士郎の歪さに気付いていた。だからこそ、そう言ったのだ。
　救うべき対象に目を向けろ。お前は救うべき対象に目を向けていないのだから――――。

「……セイバー」
「士郎君？」
「セイバーは俺が死ぬと嫌なんだよな？」
「え？　あ、うん」

　いきなりの質問に途惑いながら答えるセイバー。

「分かった。セイバーが嫌なら俺は死なない」
「士郎君……」
「それでいいんだろ？　セイバーが嫌な事はしないよ。だから――――」

　士郎は言った。

「セイバーも俺の嫌な事はしないでくれ」
「……ああ、それは勿論だよ。士郎君が嫌がるような真似はしないさ」
「約束だぞ？」
「ああ、約束だ」
（´・ω・｀）じょじょにアッー！フラグ溜まっていく。