第二十八話「絶望を超えて」--葛木先生はアーチャー【エミヤシロウ】の事を、自分の生徒だと認識していた。
それゆえに場に参戦して黒セイバーに一撃を与えて、【エミヤシロウ】を励ます。
学校を卒業したOBだろうが、俺の生徒だ（ドーン！
エミヤシロウ感動するしかない。
憑依セイバーが幸せになる未来を得るために、二つのエクスカリバーを重ねて、自身の消滅を承知の上でエクスカリバー合戦！

その結果！
黒セイバー消滅！
アーチャー「エミヤシロウ」も、生涯をかけて挑んだ目標をやり遂げて、幸せな顔で消滅していった。

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「だが、アレはお前の愛した女ではあるまい。所詮、似て非なる別物だ。それでも、お前は――――」
「分かっているさ。別に小僧と立場を入れ替えたいなどと思ってはいない。オレはただ、日野悟が幸福になる未来さえ切り開ければソレで良い」

　アーチャーは言った。

「愛して貰えなくたって良かったんだ！！　ただ、幸せにしたかった！！　なのに、オレは一時の感情に任せて、取り返しのつかない事をしてしまった！！」

　そうだ。愛して貰えなくても良かった。ただ、悟が幸せになれればそれで良かった筈なのだ。
　なのに、その未来を己の手で潰してしまった。幸せになれたかもしれない悟の未来を潰してしまった。
　それがアーチャーの妄執の正体。

「オレは悟の未来を切り開く！！　その為だけにココに居る！！」

う。