--主人公は凄い紳士だった。
密航者の少女のために、大金を使って少女の身柄を購入し、少女が船員達の性奴隷にさせなかったのである。
しかも、少女に手を出してないナイスガイ。
船長からも船員として働かないか?と言われるほどの人望っぷりだった。-
「厚かましい奴が増えたってことだ。どうせ危険を冒すならもう一仕事、ってところか。つい一月前にもそんな騒動があってな、俺の部下も何人かそれで死んだ」
船長は話を切って、パイプの煙が立ちのぼる様をぼうっと眺めた。
「生き延びて金を掴むためには何でもありの時代だ。親を売り、兄弟をだまし、親友を殺す。全く、悪い時代になったもんだ」
(´・ω・`)このままじゃ船が沈んじゃうわ!Elonaのゲーム展開的に大変だわ!
序章2--主人公達を乗る船を陸の魔物が襲い、エーテルの風がやってくるという異常事態が起きていた。
主人公は人間が住めなくなったカルーンから逃げ出して、故郷のイエルスへと帰るはずだったのに、船が難破して、二度とイエルスの地を踏む事がなかったのである。 -
「手紙を書くから、安心して。それに、冬の休暇にはこっちに帰ってくるから。なにせ、あちらは随分と寒いらしいからね。雪がたくさん降るらしいよ。たくさんね…」
彼は母親を抱きしめ、子供をなだめるように、優しく背中を撫でさすった。彼女はこらえきれずにとうとう泣き出してしまったが、彼は母が泣き止むまで、ずっとそのままの姿勢でいた。
だが、約束とは裏腹に、彼が再びイェルスの地を踏むことはなかったのである
(´・ω・`)二度と故郷に帰れなくて大変な旅なのかな。
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