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9話 キョウトシティーに着いたよ! → 廃墟にゃ
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一般常識

犯罪者「地上に都市がある?
なら、核兵器で消毒しねぇとなぁっー!
ヒャッハハハハハハ!」
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幽霊の身体のまま猫さんと話している内に、アイスって娘は何処か遠くの空へと飛んで行っちゃった。
最後までパンツが見えて青と白の縞々パンツだったの。
・・・・ズボン履けばいいのに。
女の子が女の子のパンツを見ても、誰得なの。

「そうにゃ。
パンツなんて誰得なのにゃ。
ノーパンが一番なのにゃ。」

やだっ・・・!
よく考えたら、僕の身体はノーパンだから危ないよっ・・・!ビクンビクンっ・・・!
スカートがめくれたら、パンチラ以下だよ!
パンツ以外の下着って何かないかな?

「ブルマとスパッツが女性の下着にゃ。
常識で考えれば、普通は分かるはずにゃ。」

この世界の常識が可笑しい。
こんな会話は不毛だと思うの。
早く街に行きたいな。

「ヤマシナで休憩する予定だったけど、ヤマシナはゲスなドラゴンのせいで消滅したのにゃ。
でも、キョウトシティーがすぐ近くだから安心するのにゃ。」

ゆわーい!
街がすぐ近くにあるんだ!
この魔境に来てから、死んだり、死んだり、死んだりして大変すぎるから休みたいの!
水も食糧も一切食べてないから、美味しい料理食べたい!

「ここから南の山を越えたら、すぐなのにゃ。」

これは幽霊でいる場合じゃないね!
復活するしかないよ!

【故ヤマシナで復活しました。】









 

 

き、キョウトに来るまでに50回くらい死亡しちゃったけど、何とか着いたよ。
この世界の道は辛いの。
猫さんは一回も死亡せずに軽々と山道を歩いて突破していて最強すぎるよ。
というか、モンスター多すぎるよ!?
ここに来るまでにゾンビの顔を300回くらいみたよ!?
あと、一切、僕に食糧と水をくれなくてずるいよ!

「狩りの標的が多い事は良い事なのにゃ。
それが分からないのは、所詮、新人冒険者という事なのにゃ。
食糧はすぐに死ぬトモエには必要ないのにゃ。
復活すれば、空腹感は解消されるにゃ。」

やだ、猫さんが野生児っぽくて格好良い。
こんなに黒くてモフモフで、私と同じくらいの・・・身長120cm?の大きさだけど、素手でモンスターを虐殺していて頼りになるよ。
猫さんのおかげで、僕は前方に広がるキョウトの街並みを見る事ができるの。
廃墟と、廃墟なビルと、廃墟な駅と、廃墟な高層ビルと、廃墟な建造物だらけの荒廃した大都市・・・・え?
まともな建造物がほとんどないよ?

「なんなのこれぇっー!?
可笑しいよ!
現実の京都みたいな大都市を想像していたのに、廃墟だよ!
僕の寝る場所と、美味しい料理が何処にもないよ!?」

「定期的に犯罪者が核兵器で攻撃してくるから、大都市は地下深くに作られているのにゃ。
そんな常識も知らないとか・・・哀れニャ。
地上に街を作ったら、ヤマシナの街みたいに犯罪者の餌食になるのにゃ。
あと、地上に街を作る奴らは貧乏人にゃ。」

「もうやだ。この世界。」

「我輩は、トモエの常識のなさにイラっと来るのにゃ。」

核兵器を普通に使う時点で駄目駄目なの!
猫さんの語る常識は、僕にとっては最低最悪の非常識だよ!
世界が何時滅亡しても可笑しくない大魔境すぎるよ!
で、でも、地下都市とか興味が湧いてきたよ!
僕の心はロマンでいっぱ

ターン!  なんか銃声が聞こえたよ。

頭がスースーするの。

ドサッ (トモエの死体が倒れる音)
 
【トモエは頭を狙撃銃で銃撃されて死んだ
復活しますか? (レベル20まではペナルティがありません)】

気づいたら死んでた。
なにこれ。
また、全裸の幽霊ボディになって、倒れた僕の死体を見下ろしているの。
僕の死体は、頭に穴が開いていて、そこから血がドバドバ出てるよ。

ターン!ターン!ターン!   また、銃声が聞こえた。

【使い魔が銃殺された。】

やだ、猫さんまで死亡しちゃった。
頭に一つ、胴体に二つ穴が開いているの。
猫さんも幽霊の身体が死体から出ていて可愛らしいよ☆
どうして僕達は死んだんだろう?

「トモエのせいにゃ。」

え?

「トモエが赤いワンピースを着ているから、犯罪者と勘違いされて街を守るガード達に狙撃されたのにゃ。
この世界では、赤い服を絶対に身につけちゃいけないのにゃ。
犯罪者と勘違いされて殺される事がよくあるにゃ。」

そんなの僕のせいじゃないよ。
復活する度に、着ているワンピースの色が違うのに対処できないよ!

「服を染めるための染色を持っているのが普通なのにゃ。
トモエは常識がなくて困るのにゃ。」

物騒すぎて困るのよ!















復活ボタンを押したら、次のワンピースの色は緑色だったの。
これなら狙撃されずに済むね。
廃墟だらけのキョウトの方へと向けて、復活した猫さんと一緒に歩いても銃弾は飛んで来ないよ☆
・・・・それにしても・・・見事なまでに廃墟だらけ。
30階くらいの高さの高層ビルが乱立している時点で、この世界の技術水準は高い気がするよ。
銃がある時点で近距離にしか投げられないパンツって意味があるのかなぁ。
僕を一撃で殺せる時点で、銃が最強だと思うの。
前方を歩いている猫さんに聞いてみよう。

「ねぇ、猫さん。
パンツや石より銃の方が・・・・強いんじゃないの?」

「銃は銃弾が尽きた時点でおしまいにゃ。
ただの鈍器にしかならない鉄くずにゃ。鉄クズ。
ダンジョン内での長期戦って奴を理解してないのにゃ。」

それなりにパンツと石は合理的な装備って奴らしいよ。うん
でも、銃にはロマンがあると思うんだ。
美少女ガンマンになりたい!きら☆

「・・・僕は銃を使いたいな。
平和な日本に住んでいたから、銃を撃ってみたいよ!」

「トモエの筋力じゃ、銃なんて使えないのにゃ。
その上、僅かな銃弾しか運搬できないから、宝の持ち腐れにゃ。
パンツでも買って投げればいいのにゃ。」

・・・・・それじゃ、パンツを投げる変態幼女にしかなれないよ。
アイスって娘みたいに、パンツを投げまくる変態さんになっちゃう。
グスン。








廃墟だらけの都市を歩いて1時間。
奇跡的に一回も死なずに、目的地に到着したよ。奇跡だね。奇跡。
1時間も歩いて、一回も死なないなんて凄いよ。逆に不安になってきた。ビクンビクンっ・・・!
僕の魔の前には、地下へと続く階段があるんだ。
この先が地下都市なのかな?
その割には、人通りとか完全になくて・・・・不気味だよ。
階段を一段一段下って、30段。
その先にある白い扉の前に、1mサイズの黒色のロボットがいるよ!
8本の足があって、蜘蛛のような形をしているの!
前方に銃が二つ備え付けられているよ!
ここって未開な異世界だと思ってたけど、現実よりも発達している世界なんだね!

【ガードさん201号  機械 Lv300】  ← 青色
 
名前は青色だから、きっと、安全なロボットに違いないよ!
これは近寄って調べてみるしかな

「市民カードヲ 出シテクダサイ
10秒以内ニ 出サナイト 射殺シマス。
市民カードヲ 出シテクダサイ 」

女性の機械音声とともに、なんか質問されたよ。
あ、これは死んだって僕思ったね。
僕、市民カードの存在知らないんだもの。
もうやだ、この世界。
あれ?猫さんがロボットに近づいていくよ?
何もない空間(アイテム欄)からカードを取り出して、ロボットさんに渡しているの。
ロボットさんは、器用にアームで挟んで受け取って

「ピピっ!右京区在住デスネ!
オ通リクダサイ!」

猫さんがロボットさんの隣をすんなり通っていったの。
なるほど、猫さんがキョウト市民なら、通れて当たり前だね。
急いで猫さんを追いかけなきゃ☆
ロボットさんの隣を通るよ!
可愛すぎる9歳の美少女でごめんなさい!

「不審者ハッケン!
射殺シマス!」

あれ?
なんか銃を二つこちらに向けているよ?
ロボットさん怖い。
僕、緑色の髪がチャーミングな美少女だよ?
世界の国宝に等しい美少女・・・・

タタタタタタタタタタタタタタタタタタタタターン!!!!!!!!

いやぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!
らめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!
僕の身体を銃で穴だらけにしないでぇぇぇぇえぇぇぇ!!!!!!
既に死んで幽霊が体から出ているのに、身体を消滅させるレベルで銃撃しないでぇぇぇぇぇぇ!!!!
そんな所に銃撃しちゃらめなのぉぉぉぉぉぉ!!!!!
僕の可愛すぎるお顔さんを破壊しちゃらめぇぇぇぇぇぇl!!!!!!!!!!!!

【トモエは、ガードさんに銃撃されて死んだ。
復活します?(レベル20までペナルティはありません)」

僕が幽霊の身体で呆然としていると、猫さんが扉の向こうから戻ってきたの。
頭が消滅した僕の死体を見て

「忘れていたにゃ。
キョウト市民じゃないと、通れないのにゃ。
トモエを吾輩の家族として登録するために、役所に行ってくるから1日ほど幽霊のまま待ってほしいのにゃ。
聞こえているのかにゃ?
聞こえているのなら、もう一度復活して、ガードに殺害されて欲しいのにゃ。
生きたままだと、幽霊の身体は見えないのにゃ。
この声が聞こえているかどうか確かめるために、目の前で復活して欲しいにゃ。」

もうやだ、この世界。
僕は猫さんがいるから、何とか生活できそうだけど、他の冒険者とか最初はどうやって生活しているんだろう。
不思議すぎるよ。





あとがき


(´・ω・`)ゆえーん!キョウトの市民権がないのじぇー!


 


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