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10話 全裸ニナレ服ヲヌゲ
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地下都市キョウト限定での一般常識スレ
猫と犬は神聖な動物だから、各種税金免除。
猫「当然なのにゃ」
犬「女の子をぺろぺろ舐めるワン!」
人間「不公平だろ」
エルフ「猫可愛い」
ドワーフ「羨ましい」
妖精「勝ち組すぎるよ」
オーク「人生辛いぶひぃー」
触手「人生辛い」
ゴブリン「人生辛いゴブ。」
ドラゴン「最初から犯罪者の俺と比べたら、皆が羨ましい。
核兵器投下するわ。
キョウトっって何処の地下にあるの?」
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2日ほど幽霊の身体のままで待っていると、白い扉の向こうから猫さんが戻ってきた。
い、1日で戻ってくるって言っていたのに、待たせすぎなのよ!?
僕、その間はバラバラ死体でミンチだったよ!
猫さんは僕の死体へと声をかけてくる。
・・・・2日経過したから、僕の死体腐っているの。
人間って死んだら腐って、ウジとか湧くんだね。
「トモエの市民カードを作れたのにゃ。
我輩の妻という扱いにしたのにゃ。」
や、やだっ・・・!?
9歳なのに、僕、人妻になってしまったよ。
猫だから猫妻かな。
猫すら魅了する可愛すぎる美少女でごめんなさい!っていう自信が復活したの!
きっとベットで愛されて大変な事になっちゃう☆
9歳で貞操のピンチだよ!
「妻として登録したら安く登録できたにゃ。
我輩は出来れば、トモエをペットとして登録したかったのにゃ。
残念にゃ。」
猫さんから人間扱いされてないっ・・・!ビクンビクンっ・・・!
幽霊の身体なのにガクガクブルブル震えて気持ち良い。
やだ、これ恋かも。
理不尽な暴力猫に掘れちゃうのは女の宿命なのかな。
僕、家庭内暴力をやる男と結婚しそう。
女は強い♂に惚れるんだね。
「さっさと復活するのにゃ。
復活してもガードに問答無用で殺害されないのにゃ。
死体が腐っていて、鼻が辛いにゃ。」
ビクンビクンっ・・・!
猫さんが男らしい。
復活して白い扉を潜ると、その先も階段だったよ。
今度も30段。
その先に、また蜘蛛型のロボットさんがいるの。
今度も黒くて、銃器を二つ装備しているよ。
ロボットの後方に白い扉がある。
【ガードさん10号 機械 Lv410】 ←青色
ここでは何をするのかな。
また、銃殺されちゃうの?
僕は猫さんを盾にしながら階段を下り、ロボットを睨んで待っていると
「服ヲ全部脱イデクダサイ。
1分以内ニ脱ガナイと射殺シマス」
え?
服を脱げ?
ぜ、全裸?
へ、変態だよぉー!
「へ、変態っ!
このロボット変態だよ!
ぼ、僕みたいな可愛すぎる美少女を脱がして、エッチィ事をする気だね!
河原で拾った薄い漫画に、そういう内容が書いてあったよ!」
僕は、無意識にスカートを抑えて抗議した。
でも、猫さんが
「早く、全裸になるのにゃ。
危険物を所持してないかどうかの確認があるのにゃ。」
やだ、猫さんの前で全裸にならないといけないよっ・・!
僕、どうすればいいんだろう。
魅力的すぎる美少女ボディをロボットと猫さんに見せないといけないなんてっ・・・!ドキドキ。
でも、僕のそんな高揚したドキドキは、すぐに死の恐怖へと変わった。
ロボットさんが銃を僕に突きつけて来たんだ。
「脱ガナイ?
早ク脱ゲ。
コノ不審者メ。」
こ、これは脱ぐしかないよ。
僕、また殺されるの嫌だもん!
ウジが湧いた醜い死体は美しくないし!
そうしてスカートを巻くしあげて一気に脱ごうとすると
「トモエの全裸は、幽霊の時に見慣れているのにゃ。
さっさと、脱ぐのにゃ。
貧相な身体なんて、見られても特に問題はないのにゃ。」
もうやだ、この世界。
羞恥心も吹き飛んで、僕は緑色のワンピースを下から上へ脱いだ。
ワンピース以外着用してないから、簡単に全裸なの。
もしも、イケメンの皇子様が通りかかったら、間違いなくお嫁さんにされちゃって危ないよ!
今の僕の肌は、陶磁器のように白くて、天使のような可憐さを持つ美少女なんだよ!
む、胸は小さいけど、きっと、結婚を申し込まれて、人妻にされちゃうの!
可愛すぎる9歳児でごめんなさい☆
「ピピッ
コレカラ検査ヲ開始スル
抵抗シタラ射殺スル。」
ビクンビクンっ・・・!
なんか、抵抗したら殺されるって聞くと、とっても乙女のピンチな気配がするよ。
薄い本に書いてあったシチュエーションみたい。ドキドキ。
ロボットのアームが僕に触れてきて・・・・・・いたいいいいいいい!!!!
本気で掴んじゃらめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!
死んじゃうよおおおおおおおお!!!!!!!!
いたいいたい!
そんなに力強く・・・・駄目ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!
腕を強く掴み過ぎなのぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!
やめてぇぇぇぇぇぇ!!!!敏感な軟肌を強く掴まないでぇぇぇぇぇ!!!!
「動クナ
ソレ以上、抵抗シタラ殺ス」
ビクンビクンっ・・・!
やだっ・・・!激痛感じているのにっ・・・!
動いちゃ駄目とかっ・・・!つ、辛すぎるよぉっ・・・!
30分後、僕は仰向けに。冷たい床に倒れていた。
全身から汗が流れて、僕の涙と唾液で顔がグチョグチョ。ビクンビクンっ・・・!
全裸のまま、ロボットさんにあちこちに触れられて屈辱的だったよっ・・・!
こんな小さな身体に核兵器なんて所持できる訳もないのに質問されて、アイテム欄も全部見られて大変だったの!
身体が本物かどうか確かめるために、ロボットに触れられて辛かったよ!
本気で掴んできて、痛覚があるかどうか確かめるから、顔と尻と胸と股がひりひりするの。
乙女のデリケートな所を触ってくる時点で常識がないにも程があるよっ・・・!ドキドキ
セクハラで訴えたい。なんか、HPが残り1で危なかったとか猫さんが言っていたし、命のピンチでもあったよ。
検査を終えたから、さっさとワンピースを着ようとすると、猫さんが
「服を着ては駄目なのにゃ。
全裸のまま、扉の先に行くのにゃ。」
僕の肩に触れて言ってきた。
え?
全裸のまま、扉の先に行かないといけないの?
やだっ・・・!猫さんが僕に痴女である事を強いてくるよっ・・!ビクンビクンっ・・・!
立場が弱い僕だけど、さすがにそれは受け入れられないの!
乙女の矜持☆って奴があるんだよ!
「全裸で歩くのは嫌なの!
猫さんがそんな変態だとは思わなかったよ!」
僕はワンピースをさっさと着て、怒りをぷんぷんさせたまま、扉の元まで歩いた。
扉を開けると・・・・・そこには、また30段ほどの階段と、その先に白い扉があり、また蜘蛛みたいなロボットさんがいるの。
こっちは真っ赤で強そうな雰囲気が漂っているよ。
真っ黒で重そうな銃が顔の前についている。
【ガードさん910号 機械Lv621】
← 青色
ロボットの方から女性の機械音声が聞こえてくる。
「危険生物ガ寄生シテナイカ調ベル
1分以内ニ全部脱ゲ
サモナイト射殺スル」
また、全裸なの?
ねぇ?全裸?
もうやだこの世界。
僕は素直にスカートをめくり上げて、ワンピースを脱いだよ。
猫さんがどうして全裸のまま歩けって言ったのか理解できちゃったよ。
検査ってたくさんあるんだね。
・・・・また、痛いのかなぁ。
痛いのやだなぁ。
これは叫ぶしかないよ!
「痛いのやだっ!」
すぐツッコミが返ってきた。
「妖精の耐久力が低いから、痛く感じるだけにゃ。
これだからひ弱な妖精は困るのにゃ。
吾輩は少し痛いとしか思わなかったにゃ。」
ビクンビクンっ・・・!妖精の身体は辛いよっ・・・!
アイスって娘も、こんな苦しみを味わっているのかな。
「レベルが上がれば、身体が丈夫になるから、その日まで我慢するのにゃ。」
猫さんに僕の心の声を読まれてる!?
その後の検査内容を軽く纏めるとこんな感じなの。
@危険生物が寄生・妊娠してないかチェック
「いたいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!
そんなに力強く掴まないでぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!
いやぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!
身体が裂けちゃうよぉぉぉぉ!!!!!!
らめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」
「抵抗シタラ殺害スル
動クナ」
A危険な魔法が身体にかかってないかのチェック
「なんで全裸になる必要があるの?」
「ウルサイ脱ゲ」
B異教徒かどうかを調べるための尋問
「オ前、異教徒カ?」
「ねぇ、なんで全裸になる必要があるの?」
「全裸ニナラナイ?
オ前、異教徒カ?」
C戸籍登録
「やっと服着れた。」
「税金ヲ滞納スルナヨ」
D猫さんとの婚姻届
ビクンビクンっ・・・!人妻になっちゃったっ・・・!
9歳で結婚だよ。
中東や南アジアで人身売買される女の子の気分。
僕ってきっと悲劇のヒロインだと思うんだ。
ふぅ、やっと全部終わって、最後の部屋に居た男の人に転送魔法をかけてもらえたの。
どうやらキョウトって・・・・・位置そのものが秘密の地下都市だったらしいよ。
位置がばれると、犯罪者が穴を掘って、核兵器をぶちこんで大変だから、許可なく壁や天井に穴を開けるとガードさんに殺害されちゃうみたい。
検査中にHPが0になって、数回死亡しちゃったけど、とうとうキョウトに着いたよ!
転移魔法で着いた先は、白くて大きな広場。建造物の類は何もないの。
真上に光る太陽があって・・・あれ?
なんで地下なのに太陽があるの?
天井が金属で出来ているから、地下だと分かるけど、天井に太陽っぽい光があるよ?
まさに異世界ファンタジー。
それにしても・・・・狭い場所だね。100m×100mくらいのサイズの部屋だよ。
高さは・・・・・・1kmくらいかな。わぁ、凄い。
ここから見えるのは、ロボットと、ロボットと、ロボット。蜘蛛型ロボットとか、人型ロボットとかたくさんいるよ。
わぁ、機械だらけ。他には何にもないね。
命の気配すら感じず、まさにSF・・・・って納得しちゃ駄目!
「殺風景にも程があるよ!」
僕の叫びに、猫さんがすぐにツッコミを入れてくれた。
「ここは地上と地下都市を繋ぐ伏見区の一部にゃ。
犯罪者が侵入しても可笑しくないから、ガードを大量に配置している場所なのにゃ。
核兵器が過去に何回か炸裂した事があるから、転移場所は居住区画から隔離されているにゃ。」
「もうやだ、この世界。」
「安全保障上、仕方のない事にゃ。
ここで核兵器が炸裂しても、伏見区のごく一部が消滅するだけで済むのにゃ。
被害ほとんどなしにゃ。」
猫さんの常識は、僕の世界の非常識。
ママとパパに会いたい。
僕、現実に帰りたいなぁ。
ネットゲーやってから数日しか経過してないけど、1年くらい過ぎた気がするの。
殺されたり、死んだり、全裸にされたり、ノーパンだったり、パンツ投げる幼女がいたり、もうやだ。
魔法の存在を知らなかったら、鬱になっていたと思う。
あとがき
(´・ω・`)これで一章おしまい
幼女は何回死んだの? 90回くらいかな。うん。
(´・ω・`)二章の幕間に、難易度イージーの人間を選んだ男の冒険者がいた場合、どんな感じに生活するのかを書いてみるよ。
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