7話 アイスさまはパンツマイスターなのにゃ。
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パンツは投擲武器 これ常識
アイス「逆に考えるんだよ。
パンツが武器だとしても、履いてもいいやって。
あたい、パンツを履いても恥ずかしくないもん!」
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僕、復活ボタンを押して生き返る事を選択したの。
だって、猫さんがいないと解説してくれないから、パンツ持ってる幼女とか、虐殺やってるドラゴンとか、訳が分からないよ。
あと、アイスって子が、僕より可愛すぎる銀髪美少女妖精な時点でライバル認定するよ☆
生き返って知り合いになるの!
【ヤマシナに復活しました。】
でも、今は猫さんを探すのが先決・・・あついよおおおおおおお!!!!!
周りが炎に包まれて熱いよおおおおお!!!!!
やああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!
周りが火事で熱いってことを、僕忘れてたあああああ!!!!
スカートに火がついてらめえぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!
そんな所に燃え移っちゃ駄目なのぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!
誰が火を消してぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!
また、消し済みになっちゃうよぉぉぉぉ!!!!!!!
いやぁっー!火事な事を忘れるお茶目な9歳児でごめんなさいー!
【トモエは焼けて死んだ
復活しますか?(レベル20までペナルティは発生しません。)】
もうやだ。詰んだ。
火事が鎮火するまで幽霊の身体でゆっくりするよ。
空ではアイスっていう妖精と、巨大なドラゴンが戦いを繰り広げているけど、アイスがパンツ投げたり、アイスが全く別の場所に瞬間移動したりして別次元の戦闘よ。
週刊少年雑誌のバトル漫画みたい。
僕もあんな風に高速移動(キリッ って出来るのかなぁ。
「トモエの死体を発見したのにゃ。
妖精も、鍛えてない人間も、この程度の炎で死ぬから駄目駄目なのにゃ。
鍛えていれば、火事程度では死なないにゃ。」
あれれ?
猫さんが炎の中でも平然として二足歩行で歩いているよ?
焼けて死んじゃうくらいに熱いのに、よく平気だね。
復活ボタンを押すのが嫌だから、幽霊の身体でゆっくりしていると、猫さんが自分の首元に爪をおいて
ブシュッ
首を切り裂いて自殺しちゃったの。
血がどばどば溢れて怖いよ。
この世界、訳がわからない。
命が軽すぎるの。
【使い魔が出血のしすぎで死亡した。】
猫さんはそのまま地面に倒れて、僕と同じような半透明の幽霊さんになっている。
使い魔も死亡したら、幽霊にな・・・・いやぁっー!
猫さんがこっちを見てるよ!
僕の美少女すぎる全裸を見られちゃうよぉっー!
やだっ!やだっ!
手で胸を隠しても、他の場所が見えちゃう!
9歳の美少女ボディを見られちゃう!
猫すらも魅了するほどに、可愛すぎてごめんなさいー!
「ふん、貧相な身体なのにゃ。」
幽霊な猫さんが、僕の全裸を見て笑っている有様だよ。
酷い。9歳だから未発達で当たり前なのに・・・笑われちゃったよ。ビクンビクンっ・・・!
女としてとっても屈辱的なの!
「Aカップのちっぱいを、Cカップにしてから自慢すればいいのにゃ。
我輩は貧乳のチビには興味ないにゃ。
・・・しかし、不老で妖精な時点で望み薄にゃ。」
あれ?僕の心の声が聞こえてる?
口にして言った言葉じゃないのに、猫さんに聞こえて恥かしい。ドキドキ
「幽霊は精神の生き物なのにゃ。
心で思うことが相手に伝わって当たり前なのにゃ。」
幽霊の存在そのものが常識な時点で、この世界可笑しいよ。
「そんな事よりも、あの空で繰り広げられている戦いを見るのにゃ。
あれはトモエにも参考になるはずにゃ。」
猫さんが空を指差した。
そこでは銀髪美少女妖精のアイスと、10mの巨大ドラゴンが戦っているの。
ドラゴンが炎を吐いて、アイスを殺そうとしているけど、炎が触れる前に何かに遮られてアイス本人に届いてなくて不思議だよ。
次の瞬間には、アイスが遥か遠くに移動しているし、バトル漫画の世界だよ。
「それは魔力障壁とテレポートにゃ。
術者の魔力を消費して、攻撃を防いでくれる素晴らしいスキルにゃ。
魔術ギルドに入って、大金を払えば教えてもらえるのにゃ。
テレポートは瞬間移動できて便利な魔法にゃ。」
わー、いいなーいいなー。
魔力障壁も魔法って事でしょ?
羨ましいよ。
「違うにゃ。
あれはスキルであって、魔法ではないのにゃ。
魔法は詠唱しないと発動しないのにゃ。
スキルは無意識に発動させる事が出来て、便利なのにゃ。
それよりも戦いに集中するのにゃ。」
猫さんの言葉通りに、僕はドラゴンと妖精アイスとの戦いを見続けているよ。
アイスは空を高速で飛んで、両手に持っている縞々パンツをドラゴンに何回も投げていて変態すぎるよ。
縞々パンツがドラゴンに当たる度に、ドラゴンの分厚そうな身体が弾けて、壊れているからパンツ怖い。
次の瞬間には、投げたパンツがアイスのところへと戻っているし、この世界は不思議だらけだよ。
縞々パンツが凶器すぎるの。
「伝説のパンツマイスターのアイス様が作る縞々パンツには、素晴らしい加護がついているにゃ。
あのパンツはどちらも金貨140万枚しても可笑しくない業物にゃ。
我輩も欲しいにゃ。」
パンツが業物って・・・・この世界可笑しい。
何回か、アイスっていう妖精の娘のスカートの中が見えているんだけど、履いているパンツも青と白の縞々パンツだったの。
僕もパンツ欲しいな。武器じゃなくて下着として欲しいよ。
女の子らしいピンク色がほしい☆
ピンクって一番エッチな色らしいけど、女の子らしい色だと思うんだ。
「へ、変態にゃっー!
パンツを履くなんてアイス様とトモエは変態なのにゃっー!」
猫さんが僕の心のセリフを聞いて驚愕しているの。
もうやだ、常識が可笑しい。
パンツは履く下着であって、投擲武器な時点で可笑しいよ!
そもそも、アイスって妖精に様付けな時点で可笑しいよ!
僕のことは見下しているのに・・・・ビクンビクンっ・・・!
「アイス様は、妖精の身で強敵を次々と倒した伝説の妖精なのにゃ。
そこらへんの妖精やトモエと比べるなんて失礼なのにゃっー!
トモエにはパンツを投げる資格もないのにゃっー!」
もうやだ、この世界。
「妖精に倒されてゆんやっー!」 ←赤いメッセージボード
空で10分くらい妖精とドラゴンの戦いが繰り広げられていたけど、最終的に妖精のアイスが勝利しちゃったの。
最後に『パンツ100枚投げ』とか言って、とっても変態だったよ。
すれ違い様に、ドラゴンをパンツまみれにして、すぐにドラゴンがバラバラの死体になって、地上に落下して怖いよ。
パンツ100枚も何処から出したんだろう。
「アイテム欄から、収納しているアイテムを出し放題なのにゃ。
トモエは常識を知らなくて困るのにゃ。」
この世界のパンツって怖い。
ドラゴンに当たるだけで肉片削り取ったり、凍らせたり、電撃出したり、爆発したり、腐らせたりしてやばいよ。
あれ、パンツじゃない。
パンツという名前の兵器だよ。
確かに、物騒なパンツを下着として着用するのは変態だよっ・・・!
猫さんの気持ちを不覚にも理解しちゃったよ!
もうやだ!この世界!
僕が欲しいパンツは、普通のパンツなの!
あんな兵器じゃないの!
あとがき
(´・ω・`)エロ描写なし。
(´・ω・`)パンツを投げてる幼女がいるだけなんですよ。