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にゃー
          lヽ、            /ヽ
           i! ゙ヽ、       /  ゙i!      ..,, .,,.;;''⌒ヽ
            l    ゝ-─‐-/'    i!  , ,__,,;'"  "';    ,ノ
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1話 これがゆんやーな異世界
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この世界の常識

名前とレベルは神々以外隠す事ができない。
名前のメッセージボードの色が

青 → ゆんやー神の眷族と冒険者
緑 → 人権がある生物
赤 → ゆんやー神の加護を受けない生物と、奴隷、犯罪者は赤色で表示され、酷い目にあう。

ドラゴン「悪い事しなくても、最初から宗教で邪悪認定されているドラゴンだから辛い。
誰だ、このクソゲーを作った奴は!」

冒険者「「「「「あそこに犯罪者がいるよ!
犯罪者は殺して、所持アイテムを全部奪わないといけないよね!!」」」」」」
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次に僕が目を覚ました時、周りに広い草原が広がっていた。
所々、木が生えていて、遠くに人影らしきものが見える。
地平線の彼方まで草原。日本では見る事ができない圧倒的な光景に、僕は茫然としたの。
どうしてここにいるのか少し考えると、すぐに思い出した。
ここはゲームの世界だ!
先ほどまで死ぬような痛みを感じたけど、人生は前向きに生きるべきだと思うの。

「ここが仮想空間…
すごくリアル…」

身体に触れる風、匂い、太陽、空、その全てが現実の物としか思えない存在感だった。
ゲームと現実の区別が付かない危ない子になっちゃいそう。きゃぴ☆
この世界を楽しむために、僕は立ち上がろうとすると違和感を感じた。

「あれ?僕の身体じゃない…?
縮んでいて羽がある?
・・・・わぁー!可愛い!羽可愛いよー!」

背中から生えている虫の羽、緑色の長い髪、白人(見た事ないけど)のような白い肌。
完全に現実の僕とは違う別人の身体さんだった。
ネットゲーってやった事がないから、よく分からないけど、これが普通なのかな?
羽が凄く可愛らしくてお得な気分。
妖精のように可愛すぎる美少女でごめんなさい!

『ゆんやー神の眷族  猫Lv10』 
あと、僕の隣で大きな黒い猫が眠っていて可愛い。
なんか猫さんの上に、青色のメッセージボードが表示されていて、ここがゲームの世界だと理解させてくれるよ。
人懐こそうな顔をしていて、毛がモフモフなの!

「わぁぁぁ!!!!凄く可愛いぃぃぃぃ!!!!
家に持って帰る!
猫さんゲットだよ!」

大きな猫さんを苦労しながら持ち上げて持って帰ろうとすると、大きな猫さんが起きた。
目をパチパチさせながら、こっちを見てから爪を伸ばして、思いっきり、僕の身体を爪で引き裂き・・・痛い!
衣服ごと切り裂かれて、胸からドバドバと血が流れて辛いの!
こんな痛み、現実では感じる事がないから辛いよ!
しかも、猫さんは、可愛すぎる僕に危害を加えたのに普通に話しかけてくる。

「敵だと思って攻撃して悪かったのにゃ。
吾輩の可愛らしさに免じて、許してほしいにゃ。」

あれ・・・可愛い。猫さんが二足歩行で立って、頭を下げていて可愛い。
すごく胸が痛くて死にそうな気持ちだけど、許したくなる気持ちになっちゃう。
今も胸から血がドバドバ溢れ出て、おっぱいも見えないくらいに胸が真っ赤なの。
猫さんは、そんな僕に申し訳なさそうに

「これはもう死んだのにゃ。
殺して悪かったのにゃ。」

「え?」

「妖精は人間さんの十分の1くらいの生命力の種族にゃっ?
なら、さっきの攻撃でほとんどのHPが削れて、出血ダメージでHPがゼロになっちゃうのにゃ。
殺して悪かったのにゃ。
でも、恨まないで欲しいのにゃ。」

あれ・・・・・頭が・・・・クラクラする・・・・・・
地面に立つ事もできな・・・・・

ドサッ

僕の身体は重力に任せて地面に倒れた。指に力が入らない。
こんな所で僕は・・・・死ぬの?

「この死体は何を持っているのかにゃー?
吾輩の生活を豊かにしてほしいのにゃー。」

こんなの・・・絶対に可笑しいよ!

【冒険者トモエは、出血のしすぎで死亡した。
復活しますか?(レベル20までペナルティは発生しません。)】

なんか変な文字が、目の前に出た。
ネットゲーってよくわからないの。
しかも、私の死体を見下ろす形で、半透明の幽霊みたいな身体にいつの間にかなっているの。
この身体、全裸で恥かしいっ・・・!ビクンビクンっ・・・!
こんな草原で世界一の美少女ボディを公開するなんて恥かしいっ・・・!
猫さんに見られちゃうっ・・・!
イケメンの王子様がいたら襲われちゃうっ・・・!ドキドキ
・・・・・・あれ、猫さん、僕に気づいていない?

「何も持ってないのにゃ。
所詮、小娘なのにゃ。」

イラッ
どうやら僕の姿は見えてないみたいなの。
死体を漁る事に熱中している猫さんはゲスだよ!
とりあえず、僕は復活するのボタンを押してみる事にした。

【故オオツ・シティー郊外に復活しました。】

気づいたら、僕は死体になっていたはずの僕の美少女ボディに憑依していて怪我が綺麗さっぱりなくなっていたの。
先ほどまで倒れていたのに、2本足で地面にたっていて不思議。
猫さんが僕を見て、驚愕している顔が滑稽で笑いたくなるよ。
ビリビリに破れた服も直ってるから、恥ずかしくない(キリッ
僕は殺された恨みがあるから、猫さんに近づきながら

「ねぇ、猫さん。
よくも僕を殺してくれ ヒデブッ!」

「にゃっー!
ゾンビなのにゃっー!
ゆっくりせずに死ぬのにゃっー!」

猫さんに全力の右ストレートで殴られて、僕の身体がばらばらになっちゃったの。
痛みも感じる暇もなくて凄いスプラッタ。
酷い・・・・。
また、半透明の幽霊な全裸ボディになって、死体な僕を見下ろしていて恥かしいっ・・・!ドキドキ
この幽霊みたいな身体を見える男性がいたら、大変な事になっちゃう気がするっ・・・!ビクンビクンっ・・・!
結婚を申し込まれたらどうしよう!?

【冒険者トモエは、猫に殴られてバラバラ死体になった。
復活しますか?(レベル20までペナルティは発生しません。)】

また、変な文字が見えたから復活するを押したよ。
服も身体も元通り。
この妖精さんボディを見下ろす機会があったおかげで、かなりの美しい外見だって、今更ながら気づいたよ。
可愛すぎる9歳の美少女でごめんなさい!

「ゾンビが復活したのにゃ?」

猫さんが驚いているの。
近寄ったら殺されると思うから、僕は警戒して近寄らないように頑張ってみる。
すると、猫さんが僕の頭上を見上げてから

「なんだ、青色のメッセージボックスなのにゃ。なら、ただの新人冒険者さんなのにゃ。
焦って損したのにゃ。
・・・・・・・・なんで我輩が使い魔登録されているのにゃっー!?!!!
こんなの可笑しいのにゃっー!」

猫さんが驚いている理由がよく分からないの。
僕も情報が欲しいから、聞いてみようと

「ねぇ、僕を殺した事への謝罪とか、冒険者とか、使い魔って何なの?
僕にも分かるように説明して欲しいの!」

「うるさいのにゃっー!
我輩を勝手に使い魔にしたゲス冒険者は許せないのにゃっー!」

バリッ

あれ・・・・また、僕の胸に・・・猫さんの爪が刺さって・・・痛いっ!
血がドバドバ溢れて痛いの!
美少女で可愛いのに・・・不幸だよ!!

【冒険者トモエは、出血のしすぎで死亡した。
復活しますか?(レベル20までペナルティは発生しません。)】

また、全裸の半透明な幽霊さんになっちゃったのっ・・・!ドキドキ
露出狂になっちゃうかもしれないよっ・・・!ビクンビクンっ・・・!
あれ?今度は違う文字が表示されているの。
死亡メッセージの隣に、新しいメッセージが到着したよって書いてある。
気になって触れてみると、大きなメッセージボードが展開されて内容が表示された。

【    送り主 ゆんやー神
妖精さんは、人間の10分の1しか生命力がない魔法特化の種族でチビなんだよ。
筋力も耐久力もなく、取り柄は魔力と速度と浮遊できる事だけの雑魚でごめんねぇ。

だから、周りの生き物を自動的に使い魔にするサービスを追加したから、この世界で生き抜くための助けにして欲しいよ。
優しくてごめんねぇ!】

ネットゲーはよく分からないの。
せめて、痛覚はどうにかして欲しい。


この会社、パパに言いつけて訴えてもらうかな。
ところで、このゲームをやめて現実に戻るのってどうすればいいの?




あとがき


(´・ω・`)説明で長くなりそうな雰囲気。


 

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