真っ暗闇に入ると、背中の羽が光って明かりとなった。
『敵から位置ばれまくりwwww』
『妖精さんwwww羽を隠さないと豚人間が押し寄せてきますぞ!』
「……いや、これで良い。
なんかエメラルド色に光っているコゲあるし」
『ヒカリコゲっぽい』
「発光していて……自然ってしゅごい」
『いや、ヒカリコゲはわずかな光を集めて反射しているだけで、こんなに明るい植物じゃないぞ……』
『自力で発光している……なにそれ怖い』
『このコゲを地球に持ち帰ったら、きっとノーベル級の大発見だお』
「すごく便利そうだな……いや、今はそれよりも豚どもを見つけて殺す事に集中しよう」
『なんて男らしい娘なの』
『どうして妖精さんは、そんなに命を賭けるん?』
「……プラチナの英雄になりたいからかな?」
『あの銀髪ロリのどこが気に入ったん?』
『リア充すぎる発言だ』
「……む、無邪気な所とか?」
『なぜ疑問形wwwwでも好感持てるわwww』
『オラ達も、動画を見て敵を探してあげるお!』
「ありがとう、お前ら。
でも、お前らと会話していると、集中途切れて、返り討ちにあいそ――」
『床に伏せている豚がいるお!』
きょろきょり 心臓ドキドキ
ターン!
「ぶひぃー」
「し、心臓に悪すぎる!」
『ビビッた妖精さん可愛いwww』
『頑張るんだお!』
『豚が知恵を凝らしているからやべぇww』
(……早くここから出たい。
でも、豚人間をここで皆殺しにしないと、後で後悔する……!
誘拐された女性達が居なかったら、ダイナマイトで入口潰して生き埋めにできるのにっ……!)