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ステーキを2枚平らげて、空腹を満たしたシルバーは、プラチナに聞いてみた。

「素晴らしい食べっぷりでした!
僕も料理の作り甲斐があります!」

「所で聞きたいんだが……プラチナの兵力は何人くらいいるんだ?」
指3本

「300?」

ぷ「3人です!」 

『ひでぇ、一桁とか』
『農民を徴兵して戦えよっ……』

ぷ「最初は、骸骨兵が100人くらい居たんですけど、豚人間と抗争している最中に、行方不明になる骸骨兵が増えちゃって……もう残り3人です」

かちゃかちゃ 無言で笑う骸骨兵士

『見た目、強そうなのに役に立たないとかwww』
『いや、プラチナたんが無能なだけの可能性があるぞ』

ぷ「正直、貧乏領主だったから、兵士を雇用できないんですよね……
特産物のイーモは、毒があるせいで売れませんし」




●プラチナちゃんの理想が聞ける

プラチナちゃんは、全族協和を目指している。(豚人間は別)

「あ。シルバー様に、すでにお分かりだと思いますが、この領地は亜人の難民たちで構成されているんです」

「あ、うん」

『妖精さんwwwwいつも適当な返事だなwww』
『イケメンだから、許される返答なのぜ』

「亜人の定義を知っていますか?」

「いや、知らないよ」

ぷ「シルバー様の生きた時代には、亜人という概念がなかったんですかね?」


「き、記憶がないんだ」

『記憶喪失設定』
『嘘を嘘で誤魔化すと、いつか破たんしますよ!妖精さん!』

「なるほど千年も封印されて、耄碌したんですね!
大丈夫ですよ!シルバー様!
まだまだ見た目は若いです!智謀も冴えてます!」

『毒舌だ』
『銀髪ロリに罵られたい』

「話を戻して説明しますと……亜人とは、すなわち、人間とは違う劣った生き物。
略して亜人ですって……人間達は言ってますけど、もちろん違います。
皆、決して人間に劣った種族ではありません。
それぞれ得意分野が違うだけなんです」

『どこをどう省略すれば、亜人になるんだ。意味が分からん。でも可愛いから許す』
『きっと、異世界語なんだよ、お前ら理解しろよ』

「シルバー様も、ここが亜人最後の地上の楽園だと知って、ここに来たんですよね?
あ、記憶喪失でしたっけ?」

「……」

『誤魔化し切れるか?妖精さん』
『イケメンはお得よね』

「僕は、元々は人口1万人ほどの小国のお姫様だったんです。
でも、豚人間達のせいで、次々と領土が奪われて……残ったのは、この辺境だけでした。
幸い、食べ物には困りませんが、豚人間達は、この領地で繁殖して、もう大変なんです」

『唐突な過去回』
『妖精さんを篭絡するための策略だお』

「僕たちは、この地を失えば、もう絶滅するか、豚人間が経営する亜人牧場で、家畜や性奴隷として生活するしか生きる術がありません。
お願いです、シルバー様。
僕達をお救いください。
全族協和の理想を、賛同してくれますか?」

「全族協和?」

「はい、僕の夢は、全ての種族(豚人間を除く)が、お互いを尊重しあって生きる国を作る事です」

『豚人間は別wwwww』
『一種族だけ差別されて酷いおwww』

「皆が皆、それぞれの個性を生かせば、きっと素敵な国になると思うんですよね。
ホビットなら、その背の低さで小道具作り…絶滅したらしいですけど。
ドワーフなら、その職人の腕で、多数の製品を生産して交易を
ゴブリンは、豚人間と同じような生き物だから、やっぱり死ね。
エルフなら、ブラックな労働で有名な林業を
妖精なら、空からの偵察・奇襲・宅配業を。
人間なら、色んな仕事ができて便利だと思うんですよね
まぁ、統治するの大変でしょうけれど」

『ひでぇ、言ってる事とやろうとしている事がめちゃくちゃだ』
『でも、可愛いから許す』
『妖精さん、ベットの上で教育してあげればいいお!』

「プラチナ、その発想良い!
俺、君のためなら、なんでも出来る気がする!」

『いやいやwww
他種族系王朝とかwwwそれ難しいでしょwww』
『人間の他民族系王朝ですら、国民国家になった途端、内部分裂しちゃうのに……』
『南アジアのインドを見習えばいいお!』

「まぁ、シルバー様!
僕の思想に賛同してくれるんですか!
ありがとうございます!」 抱きついてくる。その柔らかい感触が良かった。

『自分でどんどん難易度上げてどうするwwww』
『妖精さん!
全族協和の果ては破滅ですよ!』

『人と人同士すら分かり合えないのに、全族協和とか……何考えているんだっ……』
『この銀髪ロリ、平和ボケしすぎている……?』


『どっちも自分が正しいと思っているから、戦争やってるんだぞ……。
妖精さん、それを理解しているのか?』 



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