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物語のテーマ『分かり合えないけど、分かり合おう』
キャラ簡易表
シルバー『好きな女の子のために、俺は英雄になる!』ピンチになるとヘタレる 銀髪ショタ
プラチナ『貧乏な領地で貧乏暮らし、貧乏辛いよぉ』無邪気で従順だけどたまに毒舌 銀髪ロリ
エルフィン『女の子らしい女の子になりたいのです』宝石好き 金髪巨乳
ニャンコ『金の亡者』 金貨風呂に入りたい 黒猫
ミカドワ『アタシ、職人として、歴史に名前を残したい。大型兵器で』 大型兵器大好きな職人さん 黒髪の合法ロリ
伏線一覧
●亜人はかつての魔法文明社会では希少種と呼ばれていた。遺伝子を自分で弄って不老長寿になった特権階級の末裔。
現代では、鼠人間から『劣等種』と呼ばれて、先祖の罪を被り、差別されている。
●人間。家畜としても、奴隷としても不向きだから絶滅させて、その遺伝子で鼠人間を作った。
●鼠人間は、たった30年しか寿命がない代わりに、一度に複数産まれて繁殖力が高い。
かつての、魔法文明社会では『奴隷種』『劣等種』と呼ばれ、ロボトミー手術で家畜扱いだった。
●豚人間、運を全て搾取された鼠人間から、誕生したクリーチャー。
圧倒的な性欲で、周りに不幸と快楽を撒き散らす。夢幻の神ジャイナを信仰している。
●ネットの反応=観察系お姉さんです。主人公をからかって遊んでます。
物資は、その場で創造してプレゼントしているだけです。惑星間通信なんてしてません
●豚人間は、数百の国に分かれて、戦国時代状態。豚人間は一度に大量に産まれるから、簡単に兵士を量産できる。
主人公さんは、圧倒的な火力で、絶望的すぎる戦場を無双したり。
知恵を凝らして、豚人間同士を潰し合わせる必要がある。
●イーモという超えた土地専用のチート芋がある。アフリカ大陸みたいな毒付きの芋だから、野生動物も食べず、適当に枝を差すだけで、一か月後にまた生えてくる。
「ボコハラム党の族長です」
「ボコハラム党……!?
ま、まさかっ……!?」
「女の子の顔をボコボコにした後に、種付けするのが趣味の変態集団と聞いております」
都市長は、嫌そうな顔を、さらに、とっても嫌そうに歪めた。
(全く……豚人間の中でも、特にタチが悪い性癖ではないか……。
出来れば、オッパイ党辺りの連中がくれば良かったものを……ああいう平和な集団ならば、幾らでも支援してやるのだがな。
……そういえば、最近来ないな。オッパイ族長。
素晴らしい巨乳エルフ娘と巡りあったと連絡してきてから、音沙汰がない……。
恐らく、死んだのか、『夢幻』らしく、力に飲まれたのだろうか?
これだからジャイナなぞという邪神を信仰する輩は困る)
タヌキモンは、そのオッパイ族長が、既にあの世でゆっくりしている事を、後日、知る事になる。
肉体を分離して、バラバラ死体状態で行動できる豚人間をどうやったら、倒せるのか、検討もつかなかったが。
〜〜
部屋に案内された豚人間は、背丈が3mはありそうな巨漢だ。
この世で最も厄介な化け物――『夢幻』ではあったが、能力は戦闘の役に立たない、とっても平和な力だ。
白濁な液体を作る能力。それを美少年に浴びせると、とっても可愛い美少女になる。ただ、それだけ。
豚人間の間では、とっても好評で、白濁な液体が高値で取引されていて、ボコハラム族長もよく港町に、売りに来ていた。
「タヌキモン殿には、大変お世話になっているブヒィ。
今度も助けて欲しいブヒィ。
性転換薬なら、今日から半額で売るブヒィ」
「ボコハラム殿。
まずは何があったのかをお聞かせ願いたい。
商談はそれからです」
タヌキモンは、目の前の豚人間に、嫌悪感を感じながらも、不敵そうに微笑んだ。
そうすると、ボコハラム族長は、鼻息を荒くして話を始める。
「と、とんでもない、絶世の美少女だったブヒィ。
銀髪が輝いていて美しい妖精だったブヒィ」
「は?」
「でも、とんでもない妖精だったブヒィ。
俺は何も悪い事をやっていないのに、いきなり山を砕く魔法で、俺達を生き埋めにしたブヒィ。
次に出会ったら確実に殺されると思って、ここに急いでやって来たという訳ブヒィ」
「よ、よく生きておられましたな」
「運命の神様は俺の味方ブヒィ。
たくさんの美少女をボコボコにして孕ませる、俺の平凡な趣味にケチを付けて殺そうとする……頭が可笑しい妖精娘だったブヒィ。
捕まえる機会があったら、綺麗な顔をボコボコにして、たっぷり、子種を流して込んでやるブヒィ」
「……ボコハラム殿。
俄かには信じれない話ですなぁ。山を砕く魔法を使えば、どんな存在でも、『運』を消費し尽くして、破滅してしまうでしょうに」
魔法は、運を消費する。短期間に大量に消費すれば、悲惨な末路が待つ。
かといって、夢幻の力を扱えるのは、豚人間や、それから派生した化け物だけだ。
つまり、妖精娘が犯人だとすると、山を砕いたのは、魔法とも、『夢幻』とも違う力という事になる。
謎は深まるばかり。タヌキモンの頭脳が、もっと情報を求めている。
(妖精にそんな事ができるはずがない。
きっと、妖精の近くに、夢幻の力を持った化け物が近くにいた。
恐らく、目の前の豚が勘違いしているのだろう。
女に目がない役立たずね)
タヌキモンが黙っている間も、ボコハラム族長は話を好き勝手に続けている。
「でも、本当の事ブヒィ。
俺の所以外も、次々とやられて、もう地獄ブヒィ。
俺が小さい頃から苦労して、美少女を誘拐して作り上げたハーレムライフが、卑劣な手段で終わってしまって残念ブヒィ」
「大変でしたなぁ。
それで?他に何か情報は?」
「妖精娘は、この世の者とは思えないくらい美しい女の子だったブヒィ。
あの顔をボコボコにして、孕ませてやりたいブヒィ。
美しい顔を見るだけで、股間が元気になるブヒィー」
「はははは。
ボコハラム殿は好きですなぁ。
それで……他に何か情報は?」
「そういえば、シルバーって名乗っていたブヒィ。
女の子らしくない名前で残念だったブヒィ。
俺の嫁になったら、シルって改名させて、俺の子種をずーと飲ませ続けてやるブヒヒヒヒッ!」
巨漢の豚は、肥溜めのような印象を植え付ける笑い方をした。
タヌキモンは、商売時の営業スマイルで、内心の怒りと、憎悪を隠す。
(俺は、貴様に煮えたぎった溶岩を飲ませてやりたいな……。
全く、この世界は汚れている。
こんな豚どもと取引しないと、存続できない都市に、意味があるのだろうか……?
繁殖力が旺盛なだけの豚め。
諸悪の権化の人間どもと一緒に消えてなくなればいいものを……)
〜〜〜
一通り、豚人間から情報を聞き終えたタヌキモン。
彼は、『用済み』になったボコハラム族長に、冷たい笑みを見せて、高級な調度品で溢れた部屋から追い出そうと――
「それではボコハラム殿。
案内人を付けるので、ぐっすり宿でおやすみください。
可愛いエルフの美少女が待っておりますぞ。
幾らでも殴っても構いませぬ」
「それはありがたいブヒィー!
これからも世話になるブヒィー!
心の友ブヒィー!」
「ええ、こちらこそお願いしますぞ。
存分に、エルフ娘でお楽しみください」
そう言ってタヌキモンは、ボコハラム族長を椅子から立たせ、部屋から追い出した。
とても自然な流れだったから、ボコハラム族長は追い出された事に気がつかない。
自分の意思で、部屋の外に出た。そうとしか思えなかった。
タヌキモンは、執事に命令して、部屋の窓を開けさせ、両目を瞑り、静かに耳を澄ませる。
数分すると――家の外で、豚の醜い悲鳴が上がる。ボコハラム族長の声だ。
「お、お前らは何をするブヒィー!
ぎゃぁー!俺の逞しい腕がぁぁぁぁ!!
や、やめるブヒィー!
俺が死んだら、この世界は終わりブヒィィー!この世は暗黒に包まれ――ぶぴっ!」
醜い豚は死んだ。
そう、すぐに理解したタヌキモンは、心の底から安らぎを感じ、ソファーに身を沈める。
役に立たない豚人間を、すぐに処分した。ただそれだけだ。
「貴様の能力が暴走すれば、都市中、女の子だらけになってしまう。
たくさん儲けさせてもらったが、今日でおさばらだ。ボコハラム。
自分が『夢幻』である事を恨むが良い」
このような醜い記憶を残すのも勿体無い。そう思ったタヌキモンは、すぐに次の課題に取り掛かる。
美しい妖精娘。それ自体は良い。
豚人間のほとんどが言うように、可愛いはやはり正義なのだ。
だが、問題は――とんでもない武力を持った何かがいるという事実。
山を砕く力。これはありとあらゆる戦術を無意味にし、数の暴力を封殺できる事を意味する。
夢幻だとしたら厄介だ。下手したら、このエジプトの大地は――先史文明の頃のような、砂漠地帯に戻るかもしれない。
「ふむ……困ったな。
このままでは俺は、考えすぎて過労死するやもしれん。
情報があっても、どう活かせばいいのやら……」
『夢幻』には、惑星すら理論上では破壊できる存在がいるという。
そんな存在がいたからこそ、繁栄した先史文明は崩壊したのだ。
正直、タヌキモンの知恵では、これ以上、何も思い浮かばない。
もっと情報が欲しかった。
「いや待てよ?
妖精娘が近くにいたという事は……少なくとも自我がある『夢幻』か。
つまり交渉できるという訳だな。
たくさん亜人の美少女を用意すれば、なんとかなるだろう。
『夢幻』なら、きっと豚人間に違いない。あの下半身の欲求に正直すぎるバカどもの事だ。
きっと、すぐに俺の重要性とやらに気づくであろう。
山を砕く力があれば、豚人間を一掃できるやもしれんなぁ」
部屋に、静かな狸声が響く。
ボディガードさん達は、最初から最後まで、ずっとこの場にいたが、会話をする機会がなかったから、存在感がゼロだった。
『妖精さん!あんな所に、港町がありますぞ!』
『あっひゃー!海上交易網で儲けて美味しそうだぁー!』
『アラビアン〜』
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【小説家になろう】 「俺は軍勢の鎧を脱がせて無双する!」異世界征服
〜異世界に転移したので略奪スキルで商人を目指していたら世界を掌握していた件〜
http://suliruku.blogspot.jp/2016/04/blog-post_952.html
【内政チート】「俺はグリボーヴァルシステムで、大砲を規格化してチートする!」18世紀 のフランス
http://suliruku.blogspot.jp/2016/04/18.html
なんか、楽しく世界を作ってほしいですねー笑
ちょっとひどすぎるというか、ドワーフに同情しちゃいましたーごめんなさい笑
・ω・`)内政オリ主は、無茶なことを平然と命令なせる定めなのだっ……
ここまで露骨に恐れられてる『人間』ってなにものなんだー
・ω・`)4章の序盤でわかる。