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本好きの成り上がり |
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もっふぅ……しばらく、私は場に立ち尽くしていた。
妊娠する事そのものが歴史の規定事項。
つまり、私は何があっても、エミールの子供を作らないといけないという事だ……たぶん。
┌(┌
^o^)┐ホモォ?
変なモンスターがやってきたぞ。
ほい、混沌矢(カオス・アロー)
┌(┌
^o^)┐ホモォ……バタン
もっふぅ……
「もっふー!」
あ、エミールが気合で復活して、こちらへと向けて走ってくる。
大きな銀色の尻尾がフリフリ動いて、相変わらず犬っぽくて愛らしい。
胸元に抱きついてきた。
「もっふー!カグヤ様っー!
戦いどうなりました?」
あ、うん、エミールの犠牲とか、いろんな人の介入とかあって何とかなったぞ。
「もっふふ!そうですか!
死んで大変でしたけど頑張ったかいがありました!」
もっふぅ……口癖が移るっ……!
あれ?口癖が移る?
まだ……エミールと結婚すると決まった訳ではない?
それに私は黒髪で貧乳。エミールは銀髪。狐娘は金髪の巨乳娘だった。
これ遺伝的にありえるのだろうか?
……うん、深く考えるのやめておこう。
どうせ、なるようになるさ。
今はエミールの頭を撫で撫でして、褒めてやろう、可愛いやつめ!ワシャワシャ!
「もっふ〜」
彼は眼を瞑って、私の撫で撫でを受け入れてくれた。
時折、壁から生えてきた謎のモンスターが
┌(┌ ^o^)┐ホモォ ┌(┌
^o^)┐ホモォ
四足歩行の気持ち悪い歩き方で近づいてくるが、二十倍の速度で動ける私の敵じゃない。
「もっふふ。カグヤ様」
あれ?エミールが青い眼をキラキラ輝かせながら、何か言おうとしている?
「戦いに勝ったから、僕の願いを……何でも叶えてくれるんですよね?」
ま、まさかっ……!
私と子作りしたいとか、言い出すのではなかろうか……?
この死闘イベントの存在意味ってひょっとして……もっふぅ……。
「僕に魔法を教えてください!」
もっふ?
「カグヤ様みたいに魔法を使って、もっと強くなりたいです!」
もっふぅ?
「もっふ!」
どうやら私の心が穢れていたようだ。
エミールがエッチィ事を企む訳ないよな。
よし、魔法をたくさん教えてやるぞ!
ビンボー村へ帰るか!
「もっふ!」
私とエミールは手を繋ぎ、ダンジョンから出た。
時間が狂いすぎたダンジョンだったから、外はほとんど時間が経過していない。
死闘はとても長く感じたが……やっと私は日常に帰れた。
さぁ、帰ったら露天風呂入って、村長殿が作る予定の製紙工場に行くとするか。
将来的に図書館に住んで、防水仕様の本に囲まれて、風呂でゆっくりすごいしたいなぁ……
本好きの猫姫 おしまい
今回のコメントまとめ
http://suliruku.futene.net/Z_saku_Syousetu/Tyouhen/Honzuki_no_naiseiti-to/c23.html
【小説家になろう】
「皆、どんな力でズル(チート)したい?」
http://suliruku.blogspot.jp/2016/01/blog-post_22.html
【小説家になろう】 「俺はグーグルで無双する!」
助けて! Gooogle先生!!
http://suliruku.blogspot.jp/2016/01/blog-post_48.html
(´・ω・`)外伝3話ほど残ってるどん(´・ω・`)
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