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ゆっくり戻るよ!

 

 

ハルバートを持っている大男が、ハルバートを頭上に高く掲げて走ってくる。
俺を一撃でぶち殺そうという意図が見えた。
明らかに短剣で防御しても、短剣ごと重量で破壊されて死ぬ。
初めての殺し合い、格上っぽい敵、純粋な殺気に膝がガクガクブルブルして動けないが、風の精霊ラクシズが動いてくれる。
俺の切り札的な風の精霊魔法を使ってくれるのだ!

【目つぶしアタックぅっー!】

その声とともに、地面の砂が風で巻き上げられ、大男の顔へと降り注ぐ。
ほとんど不意打ちに近いせいで、砂が目に入り、態勢を崩して転んでくれた。
転がった事でハルバートも大男から離れた地面を転がっている。
全身鎧を着ているせいで、余計にダメージが酷いのだろう。

【今がチャンスよ!武器がない人間なんて楽勝だわ!】

よしっ。今なら簡単に殺せるぞっ。俺は弱い獲物が大好きだ!
俺は短剣を腰の鞘から抜き、倒れたままの大男の頭目掛けて斬りかかる。
剣術なんてやった事はないが、農作業の要領で短剣に力を篭めた!

「死ねぇっー!」

農村で鍛えた身体を使った全力の一撃が当たって、鎧の一部が凹み、そのまま大男は動かなくなる。
念のためにトドメを刺しておこう。
鎧の接ぎ目に短剣を刺しこんで、咽をグサリっとやってトドメを刺した。
血がドバドバと溢れて、完全勝利って奴だな。
・・・ふぅ、強敵だったぜ!ちょっと死ぬかと思った!

【アンタが死ぬかもしれないと思ったから、本当に強敵だったわ!】

これもラクシズのおかげだ。
風の精霊が人間の眼に見えないから、幾らでも卑怯をやりたい放題で最強だ。
これでクーニャちゃんも俺の事を見直してくれるだろう。
観客達の方は、この試合結果が予想外なのが、全員が唖然としていて、大きな声が上がるのに少しだけ時間がかかっていた。

「「「「「「「「「「「「「「「ま、マグレ勝ちだああああああああああああっ!!!!!!!」」」」」」」」」」」」」」」
「「「「「「「「「「「「「「「大損だああああああああああああああああああっ!!!!!」」」」」」」」」」」」」」」
「「「「「「「「「「「「「「「どうして死なないんだよぉっー!ちくしょうぉっー!」」」」」」」」」」」」」」」

俺は観客の声が響き渡る中、クーニャちゃんの方を見る。
そこには、先程よりも楽しそうな笑みを浮かべている銀髪美少女なクーニャちゃんの姿があった。
ここはピンクと白の縞々パンティーを拝めて素晴らしい場所だと俺は思う。
あの美しい白い肌も魅力的だ。パンティーの周りの生々しい太股が芸術的で美しい。
そして、あんなに可愛い娘に笑顔を向けられていると思うだけでムラムラした。

【私にはそんな視線を向けない癖に変態すぎるわよ!この馬鹿っ!】

そういえば、露出が少ないから、ラクシズのパンツは一度も見たことがない。
どんなパンツを履いているのだろうか。

【変態っ!変態っ!変態っー!】

 

 

 


第4話   結婚詐欺の世界へようこそ!
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「私は優しいっ……!有能な人材には優しいっ……!
例えっ……!それがっ……!性犯罪者だとしてもっ……!
有能っ……!これは紛れもない真実っ……!」

ツンデレすぎるクーニャちゃん
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闘技場での殺し合いが終わった後、俺は冒険者ギルドへと帰った。
街を観光したかったが、屈強そうな黒服達が俺を囲んでいるせいで、大人しく帰るしかない。
今も冒険者ギルド内なのに、黒服に囲まれたまま俺は階段を登っている。

【どうせお金を持ってないから、遊べないじゃない。】

お金か・・・そういえば、お腹が空いたな。
魔法を使ったのと、1日くらい何も食べてなかったから空腹で辛い。
報酬とやらを受け取ったら、たくさん食べよう。
報酬は、黒服についていけば貰えるらしい。
さっきから階段を昇りすぎて、この建物は何階くらいあるんだってツッコミを入れたいが我慢する。
ラクシズの方は俺の頭の上に乗っていて楽をしていた。

【・・・・可笑しいわね。報酬を受け取る場所がそんな不便な場所にあるのかしら。】

確かに可笑しいな。農村出身の俺ですら少し疲れるのに、高い場所に報酬を受け取る所があったら不便だ。
気になったから、俺は黒服に聞いてみる事にした。

「なぁ、報酬を受け取る場所はなんでこんなに高い場所にあるんだ?」

返答は帰ってこない。
ただ、殺気だけが向けられていて辛い。
ここでは俺は人間扱いされてないのかもしれない。

【初対面が性犯罪者すぎたから、そんな態度は当たり前よ!このパンツ好きの変態っ!
少しは自重しなさいよね!】

 

 

 

 

俺が案内された場所は最上階にある超豪華そうな美術品で装飾された部屋だった。
どれもこれも高級品。農村で一生働いても得る事ができないような物ばかりだ。
俺が今座っているソファーなんて、信じられない程にフカフカで良い匂いがする。クンカクンカ
・・・こ、これはっ・・・!この匂いはクーニャちゃんの匂い!

【匂いで相手がわかるって、ストーカーだと思うんだけど、アンタはどう思う?】

俺は純粋にクーニャちゃんのパンツを見たいだけの男だから変態じゃない。
誰のパンツでも良いってわけじゃないんだ。
つまり、これは純愛っ!
そんな風に心の雑談を繰り広げていると、部屋の扉が開いた。
そこには白いワンピースを着た可愛い銀髪美少女・・・クーニャちゃんがいる。
いつもと同じ不思議な笑みを俺に向けていて、俺の目の前にあるソファーにチョンと腰を降ろして座っていて美しい。
見惚れているとクーニャちゃんの口が開いて

「見直したぞっ……!この性犯罪者めっ……!
遥か格上相手にっ……!何らかの手段を用いてっ……!逆転するとはなっ……!
褒めてやるっ……!その有能さを褒めてやるっ……!」

好きな娘に褒められて嬉しい。ヘブン状態っ!

「これからも貴様を試してやろうっ……!私の事が好きならばっ……!
どんな試練もっ……!乗り越えられるはずっ……!
例えそれがっ……!無理難題だとしてもっ……!できるはずっ……!
貴様がSランク冒険者にっ……!昇格すればっ……!昇格すればっ……!」

な、なんだろうかっ・・・!とても大事な事を言われている気がして緊張するっ・・・・!
まるで愛の告白を受ける前のような雰囲気な感じだ。

「私の夫になる権利をやるっ・・・!この身体を好きにする褒美もなっ・・・!」

「ひゃっほぅっー!やったぁっー!」

俺はソファーから立ち上がって喜んだ。
クーニャちゃんが俺に惚れてくれたみたいで嬉しい。
頑張って働けば、報われるんだな。

「Sランク冒険者になるにはっ……!最低でも10億ジュエルが必要になるっ……!
これはっ……!市民の生涯平均年収10人分っ……!
普通に仕事をやっていては無理っ……!絶望的な額っ……!
だからっ……!仕事を恵んでやるっ……!高配当の仕事を恵んでやるっ……!」

【結婚を餌に酷使する気満々じゃないのよ!この糞女っ!
アンタは正気に戻りなさいよ!】

「そしてっ……!仕事を達成する度にっ……!私から贈り物をやろうっ……!
このようになっ……!」

クーニャちゃんが、その言葉とともにソファーから立ち上がった。
スカートの中に手を突っ込んで、パンディーを脱ぐような姿勢である。
おおっ・・・!これはっ・・・!完全にご褒美っ・・・!
クーニャちゃんが少しだけ恥かしそうにしていて可愛すぎるっ!
俺は必死に脳味噌に焼き付けるべく、クーニャちゃんがスカートから何かを脱ぐ可愛い姿を見続ける。
太股から縞々パンティーがゆっくりと下へと降ろされ、右足をそっと抜き、最後に左足を抜き、ホカホカのピンクと白が綺麗な縞々パンティーが右手に握られていた。
あまりにも芸術作品すぎる縞々パンティーを、恥かしそうに俺に差し出して

「これがっ……!報酬だっ……!
パンツ好きの貴様にはっ……!またとないほどのっ……!報酬のはずっ……!
くれてやるっ……!大事にするがいいっ……!」

俺は迷わずに縞々パンティーを受け取った。
さっきまでクーニャちゃんが履いていたと思うだけで最高な気分になる。
これはぜひともクンカクンカしなければならない。顔を近づけてクンカクンカ。

【へ、変態ぃっー!本人の前でそれをやるとか、完全に変態っ!変態っ!変態っー!】

良い匂いだ。クーニャちゃんから浴びせられる軽蔑っぽい視線で、身体がビクンビクンして気分が良い。
このピンクと白の縞々パンティーは俺の宝物にしよう。
この生暖かさは、今だけしか味わえない。クンカクンカ。

「私がパンツをあげたのはっ……!貴様で1000人目だっ……!
この結婚の約束をしたのもっ……!1000人目っ……!
だがっ……!だがっ……!誰もSランク冒険者になった事はないっ……!
全員が過労死っ……!いやっ……!殉職したっ……!
私の期待に答えろっ……!生きてっ……!その手に栄光を掴むのだっ……!」

【やっぱり腹黒だわ!
こんな性悪女にどうして惚れるの?可笑しいでしょっ!?
アンタは絶対に脳味噌が腐ってるわっ!】

 

 


あとがき


 (´・ω・`)無職転生 - 異世界行ったら本気だす -もパンツをクンカクンカしてたから、大丈夫なはずだと思った。

(´・ω・`)アダルト用語に厳しいだけなんだと理解したから、もう大丈夫なはずだ。うん。

 

 


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