「いや、だからって……」
「気に病む必要はない。お前はこれから私と同じ苦しみを味わうことになるんだ、この程度で落ち込んでいては身が持たんぞ？」
「……？　それってどういう……」

　俺の疑問の言葉を受け、Ｃ.Ｃ.は再びあの魔女のような笑みを浮かべて口を開いた。

「――おめでとう、今日からお前がＣ.Ｃ.だ」

　…………。

「…………は？」
「何を呆けている。私の身体を奪ったのだからそうなるのは必然だろうに」

　思わず「オマエ」なる名前の人間がいるのかと周りを見回すが、即座に衝撃発言をした本人から死の宣告が容赦なく下される。

「諦めろ。別にいいじゃないか、お前のような凡夫でも私の姿になれば少しは異性にモテるかもしれんしな」

　あんたの姿で異性にモテたらある意味ホモになるんじゃ？
　そんな当然の疑問が頭に浮かんだが、今はそんなツッコミをしてる余裕はない。
　目を瞑り深呼吸をひとつ、それからまっすぐにＣ.Ｃ.を涙目で見据え――。

「えぇと、あの。…………ジョウダンデスヨネ？」
「本当だ。――そろそろ時間だな。最後に感謝の証として忠告しておいてやるが、あの黒髪の少年は助けておいたほうがいいぞ」

　それじゃあな、と言ってＣ.Ｃ.は最後の光の粒子とともにあっさりと消えていった。

　背景と同化しかねないほどに真っ白になった全裸の俺を残して。

「………え？」
（´・ω・｀）消える事そのものが幸福なCCなら、オリ主が憑依しても何も問題にならんという事なのだ。