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ゆっくり戻るよ!

触手が奇跡的な逆転勝利を収めた様子を、謎の方法で見ていた女神様は驚愕したっ!
絶対に勝てないように本来のボスモンスターよりも10ランクほど上のフロアボスだったにも関わらず、触手さんが勝利しちゃったのであるっ!

「な、なんてことだっ・・・!あんな女性の敵が勝利するなんて・・・信じれないっ・・・!」

しかも、その女性の敵に、超絶美少女をプレゼントしないといけないから大変だった。
全長100mの触手さんの嫁とか、明らかに凌辱エロゲーヒロインになってしまう。
そんな非道な行為は女神様でもやりたくなかったのだ。
しかし、約束したからにはやらねばならないっ・・・!
だが、実行することは悲劇のヒロインを誕生させる事になるっ・・・!
そんなジレンマに悩まされた女神様が出した結論とはっ!

「そ、そうだっ!あいつなら触手のお嫁にだしても悲しくないっ!」







エピローグ   超絶美少女のお嫁さんをゲットでござるっ!








ゲートの周りに広がる広大な平原で、全ての敵を打倒し、地上へと着陸した触手さんは、ワクワクテカテカしながら触手をぶんぶん振り回して理想の嫁を待っていた。
既に今回の戦いで死亡したモヒカン達も全て蘇生済みであり、触手さんの周りでゴブリンを残酷に焼き殺して焼き肉をやっていたりするくらいに和む光景がくり広がられている。

「「「「「「「ヒャッハー!肉はなんて美味しいんだぁっー!」」」」」」」
「「「「「「「これでこの世界は俺達のもんだぁっー!生き残ったゴブリンは奴隷として使ってやるぅっー!」」」」」」」
「「「「「「「ヒャッハハハっ!お酒だぁっー!こんなにお酒があったぞぉっー!」」」」」」」」

モヒカン達は能天気に楽しげに生きているせいで、場の雰囲気がすごく明るい。
泣き叫ぶゴブリンの集団が大量に居たりするが、殺さずに労働奴隷として運用する方向に路線が変わったので、殺戮の宴は中止なのである。
酒を飲み、死んだゴブリンの肉体を焼いて食べ、モヒカン達が大笑いしている声を聞きながら触手さんは、理想の嫁の到来を待ち続ける。
そして、空に身長7mの女神様の姿が投影された事で、触手さんは興奮したっ!
触手さんでも見たことがない絶世の美女の姿に興奮し、お嫁さんにしたいと思ったのだ!

「お主がフロアボスを全滅させた事は見届けたぞ。
お主の願いを叶えてやろう。」

「お嫁さんになってほしいでござるううううっ!!!!!!!!
女神様もお嫁さんになってくれると嬉しいでござるよおおおっ!!!
優しく一カ月くらい野外で優しくしてあげるでござるうううっ!!!!」

今や全長100mになった触手さんのうざさに、女神様は激怒しそうだった。
いつか絶対殺すと心の中で呟き、触手さんを無視して触手さんの理想像・・・なんてものは大半は無視し、外見と種族は一致している女の子を召喚しようとする。
空中に幾何学模様の魔法陣っぽいものが描かれ、その魔法陣が上から下へと移動すると、それに合わせるように女の子がでてきた。
背中に天使のような大きな翼を生やし、腰まで届くストレートの美しい金髪、芸術的なGカップの巨乳、それらを覆う神秘的で可愛らしいスカートつきの青い鎧っ!
まさに触手さんが理想としていた究極のお嫁さんだった!というか、完全に天使であるっ!
目を瞑っているから、現在は無表情だが笑ったら触手さんが惚れて大変な事になるのが間違いなしだった!

(す、素晴らしいござるうううっ!!!!!
拙者の理想のお嫁さんでござるよおおおっ!!!!!
とても感動して、触手がビンビンなのでござるうううっ!!!!!!)

天使のように可愛らしい天使ちゃんは、触手さんの目の前で、眼をゆっくりと開け、パチパチと目の前にある超巨大な触手の塊が現実かどうか疑った!
とても可愛らしい口が唖然とした感じで開き、そこから漏れ出る悲鳴すらも全てを魅了する癒しの天使ボイスであるっ!

「いやぁっー!こんな触手とお見合いなんていやぁっー!
僕、ニート生活に戻るっ!」

誰もが見惚れるであろう天使ちゃんは、バサバサっと翼を使って逃げ出したっ!
その速度は、戦闘機のように速く、一瞬で触手さんの目の前から消え去ったのであるっ!
触手さんは嫁が逃げ出すという異常事態に驚き、女神様の方を見る。
すると女神様が大笑いして

「あはははははっ!理想の嫁は連れてきたが、そこから先の事は知らんっ!
天使で一番逃げ足が速いとされるニート天使を捕まえて嫁にするがいいっ!
早くしないと、この世界から抜け出してしまうぞっ!」

触手さんを馬鹿にした後に、空中に投影された女神様の映像は溶けるように消えた。
触手さんは、理想の嫁が逃げたことに少し動揺したが、今まで手に入れた嫁も最初は嫌々と言いつつも、最終的に触手さんなしでは生きていけない身体になっているので全く問題がないっ!

「ゆおおおおおっ!!!!!盛り上がるでござるうううっ!!!!!
嫌がって恐怖に怯える天使ちゃんを追いかけて捕まえるとか最高でござるよおおおっ!!!!
これが理想の追い駆けっこという奴でござるなあああああっ!!!!!」

触手さんも触手から炎を噴き出して空へと飛びあがるっ!
目指すは逃げている触手さんの嫁っ!
戦闘機すらも超える圧倒的な速度で触手さんは迫ろうとするが、その度に天使ちゃんは小回りが利くという点を利用し、触手さんの触手を回避し続けるレースがくり広がられるようになったのだっ!
スカートから青と白の芸術的な縞々な下着が見えている事も、触手さんのやる気を盛り上げているっ!

「いやぁっー!僕は変態に追いかけられるのはいやぁっー!」

「大丈夫でござるううっ!!!!結婚してから愛を深めていけばいいでござるよおおおっ!!!
拙者は数千人の嫁と添い遂げた経歴のある触手なのでござるうううっ!!!!!
死んだ後も大切な思い出としてパンツを全て保管しているでござるうううっ!!!!」

「へ、変態いいいいっ!!!!!!!」

天使ちゃんは可愛らしい顔に涙を浮かべながら逃げて逃げて回避し続ける。
一つでも触手に触れれば、その時点で天使ちゃんは触手さんとの濃厚すぎてラブラブな新婚初夜を過ごす事が決定しちゃうのだ!
相手が全長100mの触手さんという事もあり、その圧倒的な巨体の前に、命の危険すら感じて全力で逃げているっ!
しかし、触手さんは諦めないっ!
何故なら理想の嫁が目の前にいるのに、諦められるはずもないのだっ・・・!
このチャンスを逃したら、また女神様の作った超鬼畜ダンジョンの新しい階層に挑まないといけなくなり、今回の努力が無意味になってしまうっ!

「ゆおおおおおおおっ!!!!拙者の触手は世界すら貫く触手でござるううううっ!!!!!」

触手さんは数百本の触手を数十倍の長さに伸ばしてのばしまくるっ!
それは天使ちゃんの逃げる進路すら防ぎ、とうとう天使ちゃんの白い足首に触手が絡まったっ!

「い、いやぁっー!こんな触手と僕は結婚なんていやぁっー!
女神さまぁっー!!助けてぇっー!!もう、ニート生活なんてせずに働くからぁっー!!!」

天使ちゃんの手、足、首、胴体に触手がスルスルと絡まる。
顔以外は身動きができない感じで捕縛され、もう抵抗する事もできないのだ。
天使ちゃんは恐怖し、白濁でドロドロな悲劇のヒロインになる自身を想像してしまうが、触手さんは天使ちゃんを安心させるように言葉をかけてくる。

「大丈夫でござるっ!
拙者は大魔王だから超大金持ちでござるよっ!
天使ちゃんを養うくらいは楽勝すぎでござるっ!」

夢のニート生活ができるお金を触手さんが持っている事を、天使ちゃんは知ることができた。
でも、何故か相変わらず泣きまくっていて、顔が恐怖に怯えている。
触手さんはそんな彼女を更に安心させるように、触手を盛大に動かしまくり、天使ちゃんの身体を色々な意味で触りながらお嫁さんにするための愛の告白をやっちゃったのだ。

「ゆおおおおおおっ!!!!拙者は天使ちゃんを愛しているでござるうううっ!!!!!
ウルトラスーパーデラックスな新婚初夜を過ごすのも当たり前なのでござるよおおおっ!!!!!
とても素晴らしくて気持ちがいい新婚初夜を過ごすでござるうううっ!!!!!!!!
初夜が終われば、もう天使ちゃんは拙者にメロメロなのは間違いないでござるよおおおおっ!!!
拙者なしでは生きていけない身体に調教・・・いや、たくさん愛してあげるでござるうううっ!!!!」

「いやぁっー!変態っ!変態っ!変態ぃっー!
そんなとこに触手はらめぇっー!」

この後、モヒカン達の前で触手さんなりの盛大な結婚式をやった二人は、ラブラブな新婚初夜を30日間ほどかけて済ませ、見事に幸せなバカップルに成り果てていたそうな。
最初はギスギスな関係の新婚カップルでも、時間と肌を重ね合わせる回数が増えれば、それなりに仲が良くなり愛情が生まれるものである。
結婚してから愛を深めまくるのも、大人の結婚っ!という奴なのだ。
触手さんの場合は、お嫁さんを自分なりに教育してから、結婚生活を続けるので離婚問題なんて一回も起きたことがない。

世間ではこれを調教と呼ぶ。









第一階層  ゴブリン大王国    攻略完了








あとがき

(´・ω・`)お気に入りが少ないから、触手物ってマイナーだと思った。

完結したルナティックダンジョンの方がポイントの増加率が凄いことになっている有様だったよ!

ゆっくり戻るよ!

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