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吸血姫はアホ可愛い!

32話「ロリへの愛は世界を救うか?C〜ロシア軍VS俺〜」



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問い:なんでロシア軍に攻撃されているの?

答え:主人公が暗号文をネットに出して大炎上⇒バグダイン側が大金をばら撒いて、ブラドを国際指名手配して、仲が良いロシアのお偉いさんを動かしたんだお。
賄賂は、色んな手続きを吹き飛ばす潤滑油なんだお。

ネタバレ伏線公開ver
http://suliruku.blogspot.jp/2017/02/32vs.html

一般的に賄賂はいけない行為だとされている。国の腐敗の証であり、国家の寿命を食いつぶしてしまうからだ。
だが、国によっては物事を効率よく進める潤滑油ともなり得る。
例を上げるなら……悪徳都市の役所で賄賂を払わないと、どんな事になるか知っているだろうか?
商売の手続きを正規の手続きで行うと、何十枚もある書類を書かされる上に、それらの書類の手続き方法がどこにも載っていなかったりする。苦労して全部の書類を提出しても、少しでも間違いがあれば承認は降りないし、承認されたとしても数ヶ月はかかる。
部署ごとに営業時間が違ったりするから、行政サービスを受けようとする利用者は複数の部署をたらい回しにされ、長い行列ができるほどだ。
だが、賄賂を役人に渡せば話は違う。余計な手間暇を吹き飛ばして、あっさりと手続きを終わらせてくれるのだ。
そんな悪徳都市の役所と似ている国が、地球にもある。ロシアだ。領土は広大だが寒い。鬱病患者を大量発生させる生き辛い国――俺たちは、その国の軍隊から攻撃を受けていた。

「お師様ぁー!?なんで攻撃されているんですかぁー!?あれって人間ですよねー!」

「たぶんバグダインのせいだっ!あらかじめ大量の賄賂を送って、ロシアかそこらへんの偉い人と仲良くなっていたんだ!車両さえ処分すれば、死体すら残らないダンジョン世界の性質を利用した完全犯罪とか目論んでいるに違いないぞっ!
現に、俺たち以外の車を全く見かけなくて可笑しいー!」

俺たちはブラドさんと合流しようと、白い装甲車両に乗って来た道を戻ったら……ロシア国旗が車両にペイントされている武装集団に攻撃された。
ロシア軍は迷彩色の装甲車両をいくつも繰り出して、周辺に小型の無人探査機を飛ばしまくるネズミ取り戦術と投げ槍戦術を合体させた代物をやっている。一度発見した敵に向けて、何度も何度も装甲車両部隊を送り出し、徹底的に叩くという戦い方だ。
探査機を叩いても放置しても、たくさんの戦力がやってくる所が厭らしい。その場に留まっていたら、高速で駆け巡る装甲車両部隊の餌食となり、死ぬのを待つばかり……まぁ、燃料を大量消費するのが問題点だが、しらみつぶしに探して残党を狩るのに適している。

「白真珠っ!俺らを攻撃している奴らアホだぞ!」

「どうしました?」

「装甲車両部隊を交代順番に出して、地域を制圧する戦術をやっているっぽいんだが……これ、車で逃走中の俺たちにやると、何の意味もない無意味すぎる行為だ!」

「はぁ……つまり、どういう事です?」

「魔物に通用する戦術しか学んでいない奴らって事だ!このまま白真珠が氷を障害物代わりに作りまくれば振り切れるぞ!」

「なるほど……現状維持をすればいいんですね?」

「ああ、そうだ。相手は教本通りに動くアホだ。もう大声出して慌てる必要すらないぞ、うん。運転しながらブラドさんと合流できるかどうか、ドナルド先輩と電話できる余裕すらありそうだ」

「分かりましたっ!頑張って氷を作りますっ!」

白真珠がそう言って、車の窓から腕を出し、魔氷剣で氷を作りまくってくれた。この場で一番怖いのは車両をぶっ壊せる爆薬搭載した誘導兵器だが、魔力で出来た氷は、兵器の誘導機能を壊してくれる。
俺は落ち着いて、地雷代わりに爆裂弾をあちらこちらにばら撒きながら、携帯でドナルド先輩に連絡した。しばらくすると通信が繋がる。

「先輩ぃー!生きてますかぁー!」

『やぁ、トモヤ君、生きているかい?』

「生きてなかったら、これは心霊電話ですが何か!?」

『君は面白い事を言うねぇ……ところで何かようかい?あ、今のは妖怪と心霊電話ネタを掛けたジョークさ』

「ロシア軍っぽい奴らに攻撃されているんですけどぉー!そっちは無事ですかぁー!?」

『もちろん逃げ帰って、悪徳都市へと一直線だよ。どうやら向こうは白い装甲車を目印に僕らを探して攻撃しているようだから、別の車両に乗り換える事をオススメするね。途中で遭遇した白い車両が、ロシア軍の攻撃の巻き添えにあって大破してたよ』

「そういう事を俺に連絡してくださいよぉー!先輩ぃー!」

『いやブラドさんがね……囮は多い方が良いって言って、君たちへの連絡をするなって言ったのさ。すまないねぇ。ブラドさんがそっちにいる可能性があるとロシア軍が思い込むだけで、こっちに割かれる追っ手の数が激減して助かるよ』

「なんて酷い依頼人だ!?」

『まぁ、君なら何とかできるだろう?ここじゃ空軍もない、超遠距離攻撃もやり辛い、高位の冒険者は器を壊されても、魂だけの状態になっても魔法で抵抗できるしね。下手な事をして『食の神』の一部でも切り落としでもしたら……皆、死んじゃうだろうし』

「……報酬の増額を要求しますよ、先輩!」

『わかった、わかった、あとでたっぷり――新しい魔法を見せてあげよう』

なぜか冷めた声で先輩が言った。まるでこれでは――

『トモヤ君、こっちも追撃を受けて大変だから、電話を切るよ』

悪党のセリフみたいではないか。
恐らく、向こうもロシア軍に追撃されてイライラしているのだろう。
……はて?イライラするのだろうか?ロシア軍の兵器ってあれだぞ?
米軍の主力戦車4両撃破するのに、ロシア製の戦車は1500両くらい返り討ちにあうくらい性能差があるし、故障しやすくて火ダルマになりやすい。
俺の主観では、ダンジョン世界の環境では、銅バッジ冒険者程度の戦力にしかならない軍隊だと思うのだ。



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(ノ゚ω゚)(ノ゚ω゚)先生ぇー!ドナルド怪しいぞー!

(´・ω・`)うむ、怪しいのう。そろそろ一章の終盤じゃから、色々と明らかになるぞい。

(ノ゚ω゚)(ノ゚ω゚)伏線回収頑張らないと駄目だ!?

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