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クーニャちゃんから貰った縞々パンツを堪能し終えた俺は、少しだけ冷静になった。
ジュエルってどんなお金なのか、俺は知らないんだ。
この国の通貨はユンヤーのはず。
俺はクーニャちゃんと少しでも多く会話するついでに聞いてみた。
「ところで、ジュエルってどんなお金なんだ?
クーニャちゃんの演説の時にクーニャちゃんばっかり見ていて、ほとんど聞いてないんだ。」
「この性犯罪者めっ……!教えてやろうっ……!懇切丁寧に教えてやるっ……!」
クーニャちゃんがスカートにあるポケットから、一枚の紙幣を取り出した。
それはピンク色の綺麗な紙であり、クーニャちゃんの美しい顔が描かれている。
これは欲しいな。
「これは一万ジュエル紙幣っ……!冒険者ギルドの関連施設でしか使えないお金っ……!
価値はユンヤーと同じだっ……!100ジュエルでパンを一つ購入できると思えばいいっ……!
冒険者ギルドの仕事を達成すればっ……!報酬として貰える金だっ……!」
【本当に性悪だわ。外で使えない時点でゴミじゃないっ!】
クーニャちゃんが、新たに8枚の紙幣をポケットから出した。
パンツ履いてないと思うだけで興奮するのは何故だ。
今のクーニャちゃんは、恥かしさを隠すために頑張っている銀髪美少女に見えてきてワクワクする。
「貴様に報酬を渡そうっ……!闘技場での殺し合いの報酬をっ……!渡してやるっ……!
この9万ジュエルがっ……!報酬だっ……!喜ぶがいいっ……!」
額が少ないような気がするが、好きな子に給料を貰うと夫婦みたいでいいな。
俺はすぐにお金を受け取って、紙幣をクンカクンカした。クンカクンカ。
クーニャちゃんの良い匂いがする。
【報酬額は30万ジュエルだったのに、7割も抜かれていて可笑しいわよ!
アンタも抗議しなさいよね!
結婚する頃にはお爺さんになっちゃうわよ!】
第5話 ピンハネの世界にようこそ!
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「仲介料はっ……!正当な報酬っ……!仕事を貰ってきた冒険者ギルドの権利っ……!
それがっ……!冒険者を苦しめたとしてもっ……!自然の摂理に等しいっ……!
くっかかかかかかかかかっ……!」
by
パンツや靴下を有能そうなM男にあげる事が趣味なクーニャちゃん。
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俺は、クーニャちゃんとの結婚に時間がかかるのが嫌なので抗議する事にした。
そしたら、クーニャちゃんが不思議な笑みをまた浮かべて
「仕事の仲介料3割っ……!インフラ整備1割っ……!税金1割っ……!
そしてっ……!結婚準備資金2割っ……!
合計7割を引いた額だっ……!つまりっ……!これは正当な報酬っ……!
くっかかかかかかかかっ……!」
なるほど、結婚後の生活のための貯蓄とか、そういうのがあるのか。
クーニャちゃんは金持ちだから、私生活も贅沢なのだろう。恐ろしい。
天使のように可愛らしい娘を養うのに、莫大な収入が必要かと思うと、難易度が高いと思った。
【あんたが前向きすぎて私は辛いわ・・・・。】
「今日は身体を休めるがいいっ……!仕事は明日になったら言い渡すっ……!」
クーニャちゃんのその言葉とともに部屋の扉が開いて、黒服達が入ってきた。
どうやら大人しく出ないと、殴られそうである。
完全に見下された視線に悔しいものを感じるが、今日は大人しく引き下がる事にしよう。
このピンクと白の縞々パンティーをゲットできた時点で人生絶好調だしな。
【早く隠しなさいよ!パンティーを持っている男なんて変態だわ!ヘ ン タ イ !】
婚約者のパンティーを持っていて何が悪い。
ただ、純粋に好きな子の事を思って、夜にクンカクンカするだけだ。
【へ、へんたいっー!】
最上階から、俺は2階にある大食堂へと向かう事にした。
食べ物関係は命に関わるから、大食堂の場所を地図で覚えていたんだ。
階段の隣にエレベーター?と書かれた扉があるのだが、何の部屋だろうか。
専門用語すぎて理解できない。
中から大きな音がガタンゴトンして怖い。モンスターでも飼っているのか。
そうやって疑問に思っていると、俺の頭に乗っているラクシズが
【エレベーターは人を運ぶ乗り物の事よ。
あの女は本当に性悪ね!わざわざ階段を登らせた時点で糞女だわ!】
エレベーターか。使ってみたいが・・・・扉の隣に冒険者は1回5000ジュエルって書いているのが辛い。
ここは諦めておこう。階段を下ればいいだけの話だしな。
階段を下るのは本当に楽だ。
登るよりも負担がなくて楽勝すぎる。
クーニャちゃんのポスターが貼ってあって癒される空間だな。うん。
働けとか、貢献しろとか、そんな事ばっかり書いてあってクーニャちゃんらしいポスターだ。
色んな衣装ごとにセリフが書いてあって美しい。
【外見だけが可愛いだけの糞女じゃない!
す、少しは私を見なさいよね!この変態っ!馬鹿ぁっー!】
何を言っても怒られるのは理不尽だ。
ラクシズは身体が小さすぎるから、裸を見たとしても微妙な気持ちにしかなれない気がする。
大食堂は一度に1000人くらいが利用しても大丈夫なほどに大きい。
巨大な部屋に、大量のテーブルと椅子が配置されていて、冒険者達の姿が見える。
だが、今の俺にはそんな事はどうでもいい。
早く食わないと栄養失調で気絶するかもしれない。飯だ。飯。
大食堂まで来た俺は、早速、飯を頼む事にする。
メニューは注文を受け付けるカウンターの上にずらりと並んであるからわかりやすい。
このカウンターにいる男は、俺とは違う色の首輪をしていて、優しそうな雰囲気だ。
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エルフ定食 1万ジュエル
貧民定食 100ジュエル
Eランク冒険者定食 500ジュエル
Dランク冒険者定食 1000ジュエル
Cランク冒険者定食 1500ジュエル
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一番安いEランク冒険者定食を5人前ほど貰おう。
俺は人より食べる必要があるから、これくらいで最低限だ。
「Eランク冒険者定食5人前を頼む。」
「注文の確認をします。Eランク冒険者定食5人前でよろしいですか?」
「ああ、それだ。」
「わかりました。2500ジュエルになります。」
ドサッ
え?注文して3秒くらいで盆に載った料理が五人前出てきたぞっ……!お金も払おうと思った瞬間に、優男の手に渡っている。
なにこれ、速すぎる。異常だ。
恐ろしい。優男がニヤニヤと爽やかに笑っていてスマイルなのも怖い。
盆のサイズも非常に大きすぎる。10人前くらい載りそうなサイズの盆だ。
そこにパンとシチューが5個づつ置いてある。どれも湯気がたっていて美味しそうだ。
【早く運びなさいよ!注目されているでしょっ!】
俺はラクシズの声にハッとなり、盆を近くにある机まで運んで置く事を優先する。
今は早く出すぎる飯の謎より、飯を食べる事の方が重要だ。
この美味しそうな感じにホカホカなパンを頂こう。むしゃーむしゃー。
う、うまいっ……!柔らかくて弾力があるっ……!まるで、初めて女の子のおっぱいを揉むような感動だっ……!
村でも食べた事がないほどに美味しい。
咽が渇いているから、シチューも飲んでみよう。皿を掴んで、ゴクーゴクー、むしゃーむしゃー。
むぅっ……!牛乳と塩の配分バランスが優れていて・・・甘いっ!シチューの中にある素材の味すらも引き出しているっ!
これでEランク冒険者定食に過ぎないというのかっ……!恐ろしいっ!
あと5人前くらい注文して食べないといけないな!うん!
【いきなり5000ジュエルも散財しているんじゃないわよ!
一回の食事でそんだけ食べてたら、一日で1万5000ジュエルも食費がかかるじゃない!】
食べないと栄養失調で死ぬから仕方がない。
ウンコすら出ないほどに、食べ物を全部エネルギーに変換しているっぽいだけに仕方ないんだ。
むしゃーむしゃー。パンがうめぇー。
さすが、クーニャちゃんが経営している大食堂だ。味が素晴らしい。
生きる気力が湧くような美味しさだ。むしゃーむしゃー。
シチューにパンをつけて食べたら新しい新感覚っ!おおっー!うまいぞぉっー!むしゃーむしゃー
パンがシチューの旨味成分で恐ろしいほどに美味しくなるぅっー!むしゃーむしゃー
うま、うまかぁっー!これはうまぃっー!舌がとろけるようだぁっー!
どうやれば、こんな美味しいシチューとパンが作れるんだぁっー!むしゃーむしゃー
うおおおおおおっ!!!!!食べるぞおおおおっ!!!!!食べまくるぞおおおおおっ!!!!!!
【20人前も食べるんじゃないわよ!】
一章 パンツ好きの変態にはっ……!最低辺のEランク冒険者がお似合いだっ……! おしまい
次回 二章 変態すぎる婚約者はっ……!底辺のDランク冒険者として頑張るがいいっ……!
あとがき
(´・ω・`)エルフ娘を二章にだせるかなーと思った。
肉●●は伏せ字にしても駄目な気がするから、家畜とか、性●●?(過剰すぎる伏せ字でごめんね。)
(´・ω・`)どれがアダルト用語か、さっぱりわからない。どうしよう。家畜でいいかな。うん、家畜が良い響き。
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