【SAOU15話】
●NPCが勝手に、街が大崩壊するイベントを作ったよ!
しかも、大勢のプレイヤーを騙して、プレイヤーが自発的にそれに協力している形になってる。
シノン『人型邪神を誰かがテイムしたの!?』
シリカ『ありえません。ケットシーのマスターテイマーが専用装備でフルブーストしても0%です』
クライン『便乗してるってわけか?四本腕がゾウクラゲに攻撃してるところにのっかって』
シノン『そんなに簡単にモンスターのヘイト値を管理できるものかしら…』
↓
クライン『何で人型邪神と戦闘にならないんだ!?』
『もしかしてアスナが言ってた新しく見つかったスローター型のクエストってこのことじゃないの?』
AI《私は湖の女王ウルズ》
AI《そなたらに私と二人の妹から一つの請願があります》
AI《どうかこの国を霜の巨人族から救ってほしい》
ユイ『パパ
あの人はNPCです。でも…言語エンジンモジュールに接続しています』
キリト『AI化されてるってことか?』
AI《かつてこのヨツンヘイムは世界樹ユグドラシルの恩恵を受け美しい水と緑に覆われていました》
AI《ヨツンヘイムのさらに下層にある氷の国ニブルヘイムが存在します》
AI《そこを支配する巨人族の王スリュムがこの国に忍び込み、》
AI《全ての鉄と樹を絶つ剣と呼ばれるエクスキャリバーをウルズの泉に投げ入れたのです》
AI《その瞬間ヨツンヘイムはユグドラシルからの恩寵を失いました。
巨人族はヨツンヘイムに攻め込み、ウルズの泉だった場所に居城スリュムヘルムを築く》
AI《私と二人の妹は凍り付いたとある泉の底に逃げ込みましたがもはやかつての力はありません
そしていまも巨人たちはウルズの眷属たちを皆殺しにし、力を失わせようとしている》
AI《そうするとスリュムヘイムも上層のアルブヘイムまで浮き上がらせることができるからです》
クライン『そんなことしたらアルンの街がぶっ壊れちまうだろうが!』
AI《スリュムの目的は世界樹ユグドラシルの梢まで攻め登ることなのです》
AI《そこに実ると言う黄金のリンゴを手に入れるために》
↓
●エクスキャリバーを報酬にと誘いゾウクラゲたちを殺すようプレイヤーに仕向けたのはスリュム。
このままじゃ地上の街が崩壊するから、その前にスリュム倒して!
AI《しかしスリュムが剣を余人に与えるなどあり得ません》
AI《スリュムヘイムからエクスキャリバーが失われるとき、あの城は溶け落ちてしまうのですから》
AI『エクスキャリバーが報酬ってのは嘘だってこと!?そんなガイストってあり?』
AI《おそらく見た目がそっくりな偽剣カリバーンを与えるつもりでしょう》
妹『ずるい!王様がそんなことしていいの!?』
AI《しかし彼は一つの過ちを犯しました。配下の巨人のほとんどをスリュムヘイムから地上に下ろしたのです》
AI《いまあの城の守りはかつてないほど薄くなっています》
AI《この石が全て暗黒に染まれば、それは我等の眷属が狩り尽くされ、私の力も消え失せた証》 |