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ソードアート・オンライン【6】-【8】
閃光の明日は
【六章 
マザーズ・ロザリオ】 【その2 

ブログ】 作者YY

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(´・ω・`)

●アスナは自分の将来を自分で決めたいけど、母親さんが勝手に決めた。いぇーい
母親(´・ω・`)娘の将来は私が決める!はい!編入する高校と、結婚相手!

アスナ(´・ω・`)!!!!!!!キリトとユイちゃんとの家庭生活が?!!!

母親(´・ω・`)こんな複雑すぎる二次元家庭を持った娘が居て、私の心が複雑

●アスナもキリトも精神を依存している。

ユイ(´・ω・`)ママ、パパと結婚したいですか?

アスナ(´・ω・`)うん。

ユイ(´・ω・`)そ、即答っ!?
パパ!ママの精神が病んでます!まだ幼いのに精神的にパパに依存しすぎて大変です


キリト(´・ω・`)アスナを守るためならば、廃人の大部隊相手だろうが、俺が全員殺す!
アスナを守るために殺す!
殺す気でプレイヤーキル!

ユイ(´・ω・`)パパも精神を病んだじゃ駄目ぇー!
一家全員で末期症状とか駄目ぇー!


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 閃光の明日は 【六章 マザーズ・ロザリオ】 【   Z  4-話  2014/02/21 

マザーズ・ロザリオ4 --オリジナルソードスキルという超貴重すぎる秘伝書【11レンゲキ】を勝利報酬に、闇妖精族(インプ)の絶剣が挑戦者を斬りまくっている事で話題になっていた。
キリトと似たような戦いをする猛者であり、オリジナルソードスキルはとても貴重なので、大勢の人達が挑んでは倒されている。

アスナは、仮想空間で愛するキリトと、娘のユイと一緒にゆっくりして嫌な現実に、仮想空間から帰宅すると・・・そこには、アスナとキリトを離れ離れにするイベントが待ち受けていた。
彼女が望まぬ、編入と結婚が書かれたプリントが、母親の部屋にある。   

 -
肌に合わないというヤツなのだろう。直接本に触れ、読み、考えることを良しとする究極の現実主義者(リアリスト)とも言える。
 アスナがそのシステムによって囚われていた過去がある──SAO事件のことだ──のも原因の一つには抵触しているのかもしれない。
 とにかく、母親は仮想世界のことをあまり良く思っていない。アスナがダイブすることにも良い顔はしていなかった。
 そんな母親だから部屋はいつも本で一杯であり、その全てを驚いたことに殆ど暗記していたりする。
 本棚の本も良く整理されていて、背表紙が一冊たりとも飛び出たり、引っ込んだりすることなくピッシリと収納されている。
 そのしっかりさに感嘆の息を漏らしながら──机の上にあるいくつものプリントに目を引かれた。
 理由はそれだけしっかりしている母親が、プリントと言えど机に置きっぱなしという事実に違和感を覚えたからだ。
 何気なく手に取って……息を呑む。

「え……これって」

 いくつもあるプリントのうちたまたま手に持った二枚のプリント。
 一枚目のプリントには《編入試験概要》、二枚目のプリントには《結婚指輪》の資料がそれぞれ印刷されていた

母親(´・ω・`)娘の将来は私が決める!はい!編入する高校と、結婚相手!

アスナ(´・ω・`)!!!!!!!キリトとユイちゃんとの家庭生活が?!!!


母親(´・ω・`)こんな複雑すぎる二次元家庭を持った娘が居て、私の心が複雑
´・ω・`)パルメ◆a006b0e0 様
大事なことなので二回確認(爆)
アッと驚く展開が待っている……かも?


マザーズ・ロザリオ6--ユイは、アスナの精神がキリト以上に病んでいる事を知っていたので、それをキリトに話した。
アスナはまだ幼いのに、感情だけで将来キリトと結婚するんですか?という問いに、はいと即答できる。
これは精神が病んでいる証拠。
しかも、アスナ本人に症状の自覚も他覚もない。

しかも、ユウキ関連のイベントで廃人達を足止めする戦闘で、キリトがうっかりアスナを守るためならば、他者なんて何人殺しても良いという精神状態になってしまったから、事態は最悪だった。
-

「お前たちが、アスナを殺すって言うなら、俺がお前たちを……《殺す》」

 表情の無いキリトの顔が、残りのプレイヤー達に恐怖を与えた。
 殺す、とハッキリ口にされたその言葉は、デスゲームを生き抜いてきたもの故なのか、《本物の殺意》を孕んでいるかのようで、残りのプレイヤーの戦意を恐怖によって根こそぎ奪い去っていた。

 

 ユイはそんなキリトの事を今にも泣きそうな顔で見ていた。
 制止は間に合わなかった。こうなることを全く予想できなかったわけではなかった。
 キリトもまた精神的に重病なことに変わりは無い。外見的に症状が見られない《完治》に似た状態になったとしても、ふとした弾みで再発・爆発する可能性は消せはしない。
 ただユイでさえキリトへの禁句(タブー)を正確に把握していなかったのだ。
 《アスナの死》、という禁句(タブー)を。
 ここまで影響するとはユイでさえ予想していなかった。
 ユイは自身の小さな手を強く握る。自分の力が、足りなかった。痛いほどに、震えるほどに力が入る。
 無力感に苛まれながら、涙さえ零しながら、しかしユイはキリトが悪いとは思っていない。
 些かも父のことを好いている気持ちに揺れは無い。
 悪いのは自分なのだと戒め、キリトの肩に乗って必死にキリトを宥め、落ち着かせようと奮闘する。
 体の震えは、止まらない。彼女の流れる涙も、止まらない。

 

「ユイちゃん……」

 そんなユイの孤軍奮闘している姿に、クラインは初めてにして仲間内で唯一、気付かされたのだった。

 


 

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