84話 太平洋大戦 ---ミスマル総司令官が暗殺されたという形になっているので、地球軍の士気は高かった。
幸い、どちらも決戦に備えて戦力を温存しているが、木連は一方的に攻撃できる利点を生かして、大戦力を投入してくる。
主人公達の機体は原作よりも強い機体なので、その膨大な物量に立ち向かい、被弾した機体を後方に下げるくらいの余裕があった。
問題があるとしたら、初陣に近い状態のカエデが無駄弾を撃ちすぎて、すぐに弾切れになる事くらいだ
このままだと戦線を維持できなくなるくらいに弾丸を使われて、戦線が崩壊する! --
『・・・コウキ?』
「てめぇ! この野郎! 少しは学べ!」
『しょうがないじゃない! 弾が少ないんだもの!』
「それを考慮して撃てっての!」
どれだけ無駄弾が多いんだよ?
あれか? シミュレーターのつもりでやっていたのか?
・・・どうやら、こいつが一番実戦経験を必要としていたみたいだな。
帰ったら、実戦を想定した訓練を死ぬほどやらせてやるから覚悟してろよ。
(´・ω・`)カエデを加えた結果が、武器・弾薬の消費のしすぎによる戦線の崩壊のピンチな有様だった。
85話 陰謀ひしめく太平洋 --木連の狙いは、地球の企業クリムゾンと協力しての拉致作戦だった。
太平洋に展開された木連艦隊は完全に使い捨ての囮である。
主人公達が出撃している間にヒロイン達が拉致され、そのままクリムゾン製の輸送機で拉致されてしまったのだ! -
無性に悔しかった。
眼の前で輸送機が爆破されるより。
強大な敵の前で身動きが出来ず、見送るだけだった事が。
「北米支部。クリムゾン。夜天光」
点が線になった気がした。
(´・ω・`)ユキナ嬢を誘拐するために派遣した戦力そのものが囮とか豪勢な使い捨てだ。
死者への手向け--今回の戦いで死んだ者達へ、ナデシコクルーは敬意を表し、今まで以上に団結して協力するようになった。
だが、新しい問題が発生する。
誘拐されたユキナ譲は・・・・どこにいるのか?
今さっき、木連人の軍勢によって死傷者が出た軍隊で、ユキナ譲が見つかったらリンチにされて大変な事になる恐れがある! --
これだけ切羽詰った顔をしている。
あの冷静なミナトさんが。
・・・嫌な予感がしてきた。
もし、ユキナ嬢がここにいなければ・・・。
誰かがユキナ嬢を誘拐したという事。
下手すれば、木連人であるという理由で怒りに我を忘れた地球人に殺されたなんて事も。
必ず護ると約束したのに。俺はツクモさん達からの信頼を裏切った事になってしまう。
何より、ユキナ嬢が心配だ・・・。
(´・ω・`)これは・・・・ユキナが兵士達にリンチされている現場フラグ?
87話
立つ鳥跡を濁さず --北米基地の誰かがユキナちゃんを誘拐したという推測が出ていた。
輸送機の中にユキナが居て、未来の機動兵器 夜天光が撃墜しちゃったのである。
夜天光はボソンジャンプができるので、ユキナは木連に連れて行かれ、三つのメリットが木連に発生する。
ユキナの自由を奪う。
ユキナと親しい連中への人質
人質を救出したという正義の行動による支持率アップ。
つまり!木連との和平交渉の難易度が劇的に跳ね上がってしまう! -
「なぁ、もしかして、北米支部の被害が一番酷いのって・・・」
「この流れを演出する為でしょう。被害が少なければ、他の基地に補給などには来ない」
「そ、それじゃあよ、ユキナちゃんを誘拐する為だけにそこまでの事をしたってか?」
「北米基地にユキナちゃんの誘拐はそれだけの価値があったという事でしょうね」
「北米基地の野郎はこの戦闘が起きる事も知っていたって訳か。明らかな計画的犯行だ」
「馬鹿げているだろ! 国民を犠牲にしてまで・・・。狂っている。狂っていやがるぜ」
(´・ω・`)また、和平交渉の道のりが遠のく有様だった。
88話 決意の演説 --ユリカは和平派の象徴として演説を開始した。
父親が集中医療室で危ない状態である事で、実行犯の木連を憎むのではなく、このように殺し合う関係になった事を憎むといって矛先をずらして、地球連合の罪とかそんな事を話している。
上司達の制止すら華麗にスルーし、国民に向けて真実を話した!
木連と地球との最低最悪な関係である。
木連は市民船に住んでいるので、安住できる土地が欲しかった。
過去に核兵器で虐殺された事よりも、物資を提供して欲しいと思って地球に声をかけたら・・・・もみ消すために使者が暗殺されてしまい、それが戦争の切欠になったのである!
ユリカは、この酷い争いを食い止めるための演説を終え、和平へ繋げるための道のりが出来ようとしていた。
あとは、木連と地球との和平の邪魔になる連中をギタンギタンのボコボコにして、共通の敵にするだけである。
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(´・ω・`)和平へと、また一歩進んだ。
89話それぞれの道 --ユキナ譲が草壁派に奪われた事で、三羽烏三人は必然的に草壁派になった。
地球も木連も和平を嫌がる連中で一杯で難しい。
ユキナ譲を守ると誓ったのに、主人公は果たせなかったのでツクモに殴られまくって歯が折れた。
顔がボロボロになるまでフルボッコ。
三羽烏の友情と絆はズタズタとなり、主人公は絶対にユキナ譲を救出しないといけなくなった。 --
「君の言う平穏な暮らしとはどんな暮らしなのだね」
「簡単です。愛する妻と愛する子供に囲まれて、時に喧嘩し、時に愛し合う。別にお金持ちじゃなくてもいいですし、有名にならなくても構いません。上司に認められずとも、妻や子が私を認め、支えてくれます。俺が求めるのは笑顔溢れる極々平凡などこにでもある家庭。ただそれだけです」
「ハハハ。そうか。君程の能力と功績があれば要職に就けるのに、その先は求めないと?」
「いや。人には人に相応しい地位や立場がありますよ」
(´・ω・`)平和への道のりが果てしなく遠い。
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