https://novel.syosetu.org/96774/3.html


「クサイハナは元気ですか？」
　サトシの問いに、エリカはくすりと微笑み、やおら立ち上がる。彼女の髪飾りは、よく見ればラフレシアの紋様があしらわれていた。
「ええ。あれからラフレシアに進化して、今でも私の大切なパートナーです」
「そりゃよかった。俺も頑張って救い出した甲斐がありますよ」
「あのときは本当に……ありがとうございました。サトシさんには、感謝してもしきれませんわ」
　あのときと言うのは、サトシが初めてタマムシシティを訪れたときのこと。　
　当時ロケット団の襲撃によって、タマムシジムが火事に見舞われる事件があったのだが、サトシはその際、逃げ遅れたエリカのクサイハナを身を挺して救出したという経緯があった。
「懐かしいですわね。初めて出会ったときは、あまりよい印象を持ちませんでしたけれど……人は見かけによらない、ということでしょうか」
「そうそう。バッジのためには、女装してジムに忍び込んで来るようなヤツですからね」
「……へ？」
　サトシが振り向くと、そこには一張羅の燕尾服に身を包んだ、伊達男改め岩男がいた。前会ったときとは違い、口元の髭を綺麗に剃っている。
　タケシは右手を挙げて、「よっ！」と二人に挨拶した。
「いくら男子禁制のジムとはいえ、あれはなかったよなあ。サトシ」
　エリカがくすくすと笑い、二代目がサトシを訝しげに睨んだ。
「ピ〜カ〜？」
　つぶらな瞳がみるみる険しくなり、「サトシ……あのときだけじゃなかったの？」と問い詰めていた。
「ははは……そういやそんなこともあったかな……ハハ」
　サトシは苦笑することしかできない。
　ちなみにこの男、これまでに通算四回女装をしている。イッシュではアイリスからサトミという源氏名も賜っており、もはや完全にプロフェッショナルの域である。

https://novel.syosetu.org/100757/6.html


サトシ「そんなに変態な事をして、努力したけど、その日暮らしの底辺な俺……。
いまだにポケモンリーグを優勝できない……」

セレナ「……大丈夫だよ！サトシ！
ほら！なんか、サトシの頑張りに報うために、新しい賞が作られたよ！？
あと、私カロスクイーンになれたの！」


サトシ「よく考えたら、色んな美女や美少女から、いまだにモテモテ？」


幽霊ピカチュウ「サトシさんは、才能に恵まれなかったけど、その努力を評価する人は世界中に居たって事なんだよ！
あと女運が良すぎる！」


サトシ「や、やったー！」