俺がこの世界に来て一番最初に会った人物である髭面の男、彼の名前はノブナガ＝ハザマ。そう幻影旅団No１の“あの”ノブナガである。
　最初は俺をそのまま放って置くつもりだったそうだが、心の変化があって俺を拾ってくれて、あのまま放置されていたら野犬の胃袋の中か、臓器毎の瓶詰め状態だったらしい。
　教えてくれた話を今思い出しても、背筋がヒヤリとする。

　そんな危機から救ってくれたノブナガの心を動かした変化というのは、俺の体から出ている靄のようなもののせいである。
　“念”……だと思う……というか、それしかない。
（´・ω・｀）幻影旅団のナンバーワン役立たずの座につくノブナガに、養ってもらう事が出来て幸運な幼女でござる。

第２話「入団面接？」-女主人公　の身体は、キコ族という消滅した部族の身体だった。
”ダイヤの瞳”と呼ばれる右目に、闇に溶けるような黒髪。
それが、キコ族の特徴。

ノブナガから、幻影旅団への入団を進められ、女主人公は生き残るためにも強くなるためにも、幻影旅団に加入する。　--
「で？ノブナガはこいつをここに連れてきて、どうするつもりだ？」
「団長、今すぐにじゃねぇがこいつを入団させねぇか？」

　……はい？
　俺を入団させる？……待て待て待て！！何その死亡フラグ。
　というか、こんな念の制御が出来ないガキを入団させるなんて何考えてるの！？……あ、自分で言って少し傷ついた。

「……理由は？」
「こいつは育てれば絶対強くなるね」
「根拠は？」
「……勘」
（´・ω・｀）きっと、幻影旅団のナンバーワン役立たずのノブナガが、最初に乗り越えるべき壁！（ドーン

第３話「スタート地点」-ノブナガが入団可能なレベルまで、女主人公を鍛える事になった。
実力が上がれば、幻影旅団の団員になれる。
でも、流星街の過剰なまでの仲間意識とか、警戒しないといけないレベルでやばい。
それにっ！
将来的にキメラアントがやってくる土地だからっ！
強くないと高確率で死ぬから修行するしかないのだ！　-
　何はともあれ、これで俺は「流星街」の住民となると同時に「幻影旅団」の一員に……いや、旅団の庇護下に入ってるだけだから正式な一員とは少し違うか。
　だけど、普通なら俺ぐらいの年齢は“街”の施設で同世代の子等との生活が待っているのだが、ノブナガとの修行がある為に一緒に暮らさないから、ちょっと特殊な立ち位置かもしれない。