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HUNTER×HUNTER 【14】-【6】 奇妙な果実(TS)E 【三章「The TEST」 】 【中篇 第一次試験 イルミが奴隷になったよ!】 【ブログ】【 kururu 】 |
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奇妙な果実 (TS) 【三章「The TEST」 】 【第二次試験 昆虫寿司!】 | Arcadia 作者:kururu | SS | 5話 | 2014/07/05 |
蛭の眼は、"本気"と書いて"マジ"と読むそれだった。彼は、本当においしいスシを差し出しているつもりなのだ。 ウジムシ入りチーズや虫のわいたまま食するセップ茸、満干全席にも入っている蠍の素揚げ等、世界には虫を食う民族は意外に多いし、メンチもグルメハンターとして世界を廻っているので、そのくらいの知識はある。世界的には、うまい食べ物を食って育った虫はうまいという認識が多数派だということも理解している。 栄養学的に見ても、蛾の蛹や幼虫などは、乾燥重量の50%以上がタンパク質であり、ミネラル類にも富むため、非常に効率的な食べ物であることも知っている。 生態学的に見ても、昆虫は食べた植物エネルギーを体質量(ボディマス)に変換する効率が平均40%にも上り、魚類の10%や恒温動物の1〜3%に比べて非常に優れているので、極めて効率の良い動物性蛋白質であることも理解している。 繰り返すが、上記のことをメンチは理解している。・・・ああ、理解しているのである。 だが、理解できるという事と、生理的に受け入れられるかどうかというのは、全く別次元の問題だ。 「ふぁっきゅうぅぅぅ!!!!ってめええええええ、なんつーものをスシに乗せやがった!!!」 「ほげええええええええええええ!!!!」 怒りとともに繰り出された右ストレートは、見事に蛭のどてっぱらを打ち抜き、はるか場外へと吹っ飛ばしたのだった。
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