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銀河英雄伝説 二次創作【37】-【1】 銀河英雄伝説 エル・ファシルの逃亡者Ver2 【第一章:英雄エリヤ・フィリップス その1 過去に逆行してヤンと一緒にエル・ファシル脱出】 【ブログ】 作:甘蜜柑 |
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銀河英雄伝説 エル・ファシルの逃亡者Ver2 【第一章:英雄エリヤ・フィリップス その1 過去に逆行してヤンと一緒にエル・ファシル脱出】 | Z | 1-3話 | 2014年 10月 29日 | |
第一章:英雄エリヤ・フィリップス
第1話:逃亡者の末路 新帝国暦50年(宇宙暦848年)〜??? ハイネセンポリス-〜???エルファシルから逃亡したせいで、全てを失い、非国民として扱われた元兵士は悲惨な人生を送った。 そう叫んだ瞬間、「おお!」と歓声をあがり、拍手が乱れ飛んだ。 「良く言った!」 予想もしなかった反応に、私は戸惑っていた。逃亡者と言われるのが嫌だと正直に言っただけなのに、どうしてこんなにはしゃいでいるのだろう? 居心地が悪い。 「握手させてもらってもいいかね」 恰幅の良い男性が微笑みながら右手を差し出してきた。 「どうぞ……」 訳のわからないまま私も右手を差し出し、握手をかわす。 「私達はこの街の住民代表でね。今から星系政庁に行くところなんだ。君も一緒に行かないか?」 バーン、と大きな音がした。怒れるクリスチアン少佐がテーブルに拳を叩きつけたのだ。食堂の中にいる人が一斉にこちらを見るが、彼はおかまいなしにボルテージを上げていく。 「軍が市民を見捨てて軍人だけ逃がそうとするなど有り得ん! あるはずがないのだっ! 我々は市民を守る最後の盾だ! 平和のために命を賭ける! それが同盟軍人の矜持だっ! 命惜しさに市民を見捨てるなど軍人のすることではないっ! 卑怯者のすることだっ! 軍がそのような真似を許すとでも思っているのかっ!」 またクリスチアン少佐はテーブルに拳を叩きつけた。興奮するのに比例して、俺も含めた周りの人は引いていく。 「貴官は記者会見で敵よりも卑怯者と呼ばれる方が怖いと言った。それこそがまさに名誉ある同盟軍人の精神なのだ。軍人とは貴官のような崇高な精神の持ち主なのだ」
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