1話--ソラウは人間が嫌いだったが、ケイネスだけが唯一の安心できる男性だった。
時計塔で洒落にならないバカップルの姿を見せているせいで、魔術師達の清涼剤になっている。
二人とも超良好すぎる関係!すでに熟年夫婦クラス!
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未だ婚儀を済ませてないにも関わらず、ケイネスとソラウが立ち並ぶだけで醸しだす仲睦まじさは、数十年来の熟練夫婦を思わせるものだった。
陰惨な政争の暗闇で猖獗を極める時計塔の内部で、彼らのそういった姿を目撃すると、あたかも一服の清涼剤のような爽風で、周囲を癒す効果を齎していた。
しかし、理想的な男女の間柄であるということは、逆に一魔術師として些か以上にハメを外した振る舞いとして指弾される隙となってもいた。
(´・ω・`)ケイネス先生がリア充すぎて絶望じだ!
2話
--ソラウの前世は株で儲けすぎて退廃的な生活をやっていた人間だった。
そのため、この新しい人生を生きるのが大変すぎて・・・・それから救ってくれたケイネス先生が大好きすぎて、絶対に死んでほしくないと願っている。
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そんな女に惚れる男がいるとすれば、やはり不幸と言わざるを得ない。
そんな女を変えることができる男がいるとすれば、それは違えようもなく男の愛のなせる業だろう。
そんな女の内面を知らずに惚れたからこそ男には、女を変えるに足る可能性を持っていた。
ソラウは暇潰しに膝の上のケイネスの髪を弄びながら、未知なる先を予想することもなく、婚約破談となると、嫁ぎ先はどこになるのだろうかと暢気且つ終始他人事で思索に耽っていた。
(´・ω・`)ケイネス先生が愛されすぎていてやばい。
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