STAGE17 崩れ落ちる 心-女主人公の親が、学校に退学届を出してきた。
学園の理事長は、女主人公の出自が皇族だと知っているので、母親が女主人公の正体を知っているかどうか探りを入れ・・・母親が実の娘ではない女主人公を洒落にならないレベルで愛しているっぽい雰囲気で困った。
ちなみにブリタニア皇帝のギアスで、両親は赤の他人を実の娘だと思い込まされているという酷いオチである。
元々、家は女主人公の原作知識による投資で大稼ぎしている分、父親は女主人公を 大 切 な 道 具 だと認識しているが、本人にその自覚はなかった。
女主人公はごく潰しの自分が社会的に認められて裕福な生活ができる道具である。
そのため治安が悪化しているエリア11ではなく、本国に居て欲しいというのが、父親の願いだったのだ。
女主人公はこの意打ちに近い事態にとっても困った。
父親が自分の事を 道 具 として見ている事を理解しており、自身はルルーシュのギアスのおかげで強制的に生きるための選択を選ぶようになっている。
本来なら、もう死んでも良いのが本心だったが、ギアスの強制力はそれを上回った。
今の目的は、ブリタニア皇帝になる事。
そして、ナナリーが生きられる平和で幸せな世界を作り上げる事だ。
ルルーシュのギアスのせいでどんどん前向きになってしまった有様だよ!
そして、女主人公の両親に死亡フラグがたっている。
ニーナが女主人公を女神のように崇拝しているので、女神様を遠ざける両親さんは許せないのだ!
カッター持ちだしているよ!
女主人公がそれを引きとめて、二人はレズカップルさんになった。 --
「ニーナ、貴女はかわいいわ。私が保証する」
優しく微笑んで、クラリスは言う。
「自分を――嫌いにならないで」
もう駄目だった。
両足から力が抜け、小さな尻がぺたりと絨毯に落ちた。
ニーナの中で何かが決定的に崩れた瞬間だった。
けれどそれは決して嫌な感覚ではなかった。むしろそこには清々しさすらある。
ずっと背負い続けてきて、背負うのが自然すぎて、いつしか背負っている事実すらわからないようになっていた、とてもとても重い石を、ようやく投げ捨てられた――そんな気分だった。
何度目かになる涙が両目に溜まる。
ここが他人の家だということも、今が深夜だということも、もう関係がなかった。
女神のように慕う少女に見守られながら、ニーナは声を上げて泣いた。
(´・ω・`)将来の戦略兵器開発する人材なだけに手放せない人間さんだ。
STAGE18 運命 が 動く 日--中華連邦の力をバックに、九州戦役が勃発した。
その間に女主人公も決心して皇女に戻るという修羅の道を選択している。
兄弟のルルーシュのギアスのせいで前向きにしか生きる事が出来なくなり、ひたすら優しい世界を作るために頑張る気だった。
しかも、ジェレミア卿が学園に来ており、マリアンヌの遺児という事で臣下の礼を取・・・られたから最悪だ!
場には黒の騎士団に所属するディートハルトがいる!
親衛隊もなく、軍の庇護もなく、それでいて皇位継承権を所有しているブリタニアの皇女!
拉致しやすいんだよ!
ジェレミアが騎士になりたそうな顔でワクワクするが、状況がやばい! -
八年も想い続けて来た相手なのだ。この機会を逃せばいつになるかもわからない。ことによっては一生届かないかもしれない。
それだけは許せなかった。
もはや手の届かない、マリアンヌ妃の面影が心に残っているからこそ。だからこそ、ジェレミアはこの機を逃してはならぬと強く思う。
「不遜を承知で申し上げます」
気を抜けば溢れそうになる涙を気力で振り払い、ジェレミアは正面に立つアッシュブロンドの少女を鋭いまなざしで見上げた。
神聖ブリタニア帝国の第三皇女――クラリス・ヴィ・ブリタニアを。
「このジェレミア・ゴットバルトを――貴女の騎士にしていただきたいのです」
(´・ω・`)オレンジのせいで、騒動になりそうな有様だよ!
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