第一章 第01話 仮面舞踏会への招待状- アッシュフォード学園隣のアキバ区で、キューエル卿が激怒していた。
この店に給料の半分を注ぎ込む鴨であり、コスプレしているナナリーに惚れているから頭が上がらない軍人さんだった。
ナナリーのお願いで軍服のまま来店して、ナナリーのためだけに膨大な金を注ぎ込み、ナナリーを独占している!
ナナリーのコスプレを他者に見られるくらいなら・・・閉店までずっと指名して貸し切りにする事も厭わないのだぁっー!
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「違う、違う。これはプリキュアじゃありませんよ。
これはプリズマ・イリアって言って……。ほら、テレスちゃんとお揃い♪」
「……か、可憐だ」
そんなキューエルの苦労を知らず、更なる追い打ち。
ナナリーはアリスから自分の魔法ステックを受け取ると、アリスと背中合わせになってのポージング。
キューエルは臨界点を突破。心がズッキューンと弾み、顔を紅く染めながら呆けて、口をポカーンと開け放ち、店内の男性客、男性従業員達からもざわめきが湧く。
「……って、そんな事、今はどうだって良いんです!」
「は、はい!」
「そもそも、キューエルさんこそ、その格好は何ですか!
軍服で来店するなんて、非常識ですよ! 他の皆さんが驚くじゃないですか!」
(´・ω・`)給料の大半をつぎ込むっ・・・!これはストーカーにならざる負えないくらいの情熱っ・・・!
第一章 第02話 モザイク--ナナリーは通っている道場の師匠から免許皆伝を受けた。
ナナリーに教えられる事は伝えたのと、師匠さんが四国へと移住して農家になるので、これ以上、物理的にナナリーに教えるコストが高くなるので免許皆伝。
師匠は最後にナナリーの剣に憎しみが籠っており、その剣を振るおうとする先が世界の覇者であるブリタニア皇帝陛下だという事も理解していたが、それはナナリー本人の人生という事もあり、特に止める気はなかった。
高確率でナナリーに死が待ち受け、流派が絶えてしまう所が残念なだけである。
問題だったのは・・・・コスプレ喫茶を経営している店長の南が、普通にレジスタンスで、ナナリーもそのイザコザに巻き込まれてしまった。 -
「まっ……。好きにしたら良い。お前の人生だしな」
「えっ!? ……ええっ!?」
「何だ? 止めて欲しかったのか?」
「い、いや、だって……。は、話の流れとしては……。あ、あれぇ〜〜?」
「アホか! 免許皆伝だと言ったではないか!
なら、儂はお役御免。ここに居るのは、四国のミカン農園で働く事となった只の爺だ」
(´・ω・`)師匠がミカン農家になるっ・・・!
(´・ω・`)将来のジェレミア卿のオレンジフラグの事かぁっー!
第一章 第03話 契約-ナナリーは大型トラックに居たレジスタンス(カレン兄)が負傷していたから止血し、逃亡の手助けをやろうとしていた。
目の前で傷ついた人がいるから行動し巻き込まれた形になり、レジスタンスが強奪したナイトメアを託される事にな・・・中にあったのは麻薬。
ブリタニア軍が扱っていた非合法な麻薬であり、過去の良い頃の記憶を呼び戻すアレな有様だった!--
「……悪くない。悪くないな。
最後はきっと絞首刑か、野垂れ死にか、そう思っていたのに……。
あんな可愛い娘に看取って逝けるなんて……。悪くない。
贅沢を言えば、煙草を最後に吸いたかったけど……。扇……。カレン……。あとは頼む……。」
更に二度、三度と咽せ込み、赤毛の青年は視界が急速にぼやけてくるのを感じ、光を探して見上げると、崩壊した天井の隙間から射し込む光の中で埃が新雪のパウダースノーの様にキラキラと光り舞っていた。
(´・ω・`)カレン兄が助かると思ったら、特にそんなことはなかったのぜ。
第一章 第04話 擦れ違いの再会-
ナイトメアフレームの運搬を隠れ蓑とした麻薬『リフレイン』をブリタニア軍の中将がやっていた。
ブリタニア軍は存在しない【ナイトメアフレーム】をイレブンから奪還するために、どんどん場に戦力を投入しまくっているという形になるので、麻薬だとばれる確立が高くなり、軍、裏の世界から追及を受けて中将の人生終了しそうで焦っている。
終身刑で終われば良い方で、下手したら消されちゃう人生の大ピンチ!
ついでにナナリーの方も人生の大ピンチ。
ブリタニア人の士官に見つかって射殺+レイプのダブルピンチだった。
士官はナナリーのことを貧乏な売春婦だと思い込んでいたので、それを利用してナナリーは場を切り抜け、近くにいた軍人がスザクだと気づかずに場から逃走していた。
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「にゃにゃりぃ〜〜……。」
恐らく、リフレインを吸ってしまったのだろう。場違いも甚だしい幸せそうな声が聞こえてきた。
すぐさまヴィレッタはマグライトを点灯。声がした方向へ光を向けて、左右に動かしながら、口からハンカチを一瞬だけ離して叫ぶ。
「おい、誰か居るのか! 居るなら、返事をしろ!
……こ、これがリフレインの効果か。ほ、本当に恐ろしいものだな……。」
果たして、その光の先にあった光景はどんなものだったのか。
ヴィレッタは顰めた顔を背けると、マグライトの照らし先に居る男の名誉の為にも今見た光景は忘れようと決意して、マグライトの照らし先を変えた。
縮まるブリタニア人士官との距離を8メートル、7メートル、6メートルと心の中でカウント。その姿が暗闇に輪郭を作って浮かび上がり、視認が可能となった次の瞬間。
(´・ω・`)スザクから逃亡できる時点で、うわ、ギアスすごい。
第一章 第05話 ギアスと魔女^-ナナリーは不思議な力・・・ギアスの実験を学校でやっていた。
その結果、未来予知に近い能力であり、使いすぎると疲労しすぎて意識を失ってしまう代物だった。
こっそり、部屋にCCがやってきて、CCのおっぱいが美乳すぎて嫉妬していると、百合百合しい展開になったりしたが、テレビの方でとんでもない内容が放送されていた。
クロヴィスがゼロに暗殺された原作と違い、スザクが麻薬リフレインを軍部のネットワークを使って運搬した犯罪者として報道され、このままだと死刑になっちゃう! ^^
1つ、この右眼の紋章は他人には見えず、写真や映像にも映らず、自分だけが鏡に写して見える。
2つ、この紋章の力を使って可能となるのは、自分が願う未来への模索。発動条件はソレを強く願う事。
3つ、模索が可能なモノは時に関与するモノ、つまりは動きや変化があるモノに限られ、ただ停止しているモノを見たとしても、最初から答えは1つしか見えない。
例えて言うと、チェス盤を幾ら見たところで結果は変わらず、通常の思考でしかないが、その差し手を見る事によって、次に何の駒を動かそうとしているのかが解り、事前に対応策を練れる。
4つ、模索が可能な範囲は視界内と感覚で捉えている範囲のみ。その範囲以外からイレギュラーが加わると、模索結果とズレが生じる。
5つ、模索によって、可能となる時間幅は決して長くないが、模索を連続して行う事により、時間の延長が結果的に可能となる。
6つ、どうやら使用毎に感じ取れない疲労度の様なモノがあり、それが蓄積されてゆき、限界を超えると唐突に意識を失ってしまう。
7つ、6の観点から、複雑な模索、度重なる使用、連続した使用に難があると考えられる。
(´・ω・`)未来を予測できる感じのギアスで、スザク救助しないといけないのか。
第一章 第06話 開幕のベル--イレブンの間で絶望が漂っていた。
組織のリーダーの『紅月ナオト』は行方不明だわ、このままだと租界が拡大し続けて将来的にゲットーが消えてしまう!
幸い、ナナリーがゼロとか名乗って頑張る気だが、このナナリーはマリアンヌ似!
身体能力凄くても頭脳チートじゃないんだよ!
スザク奪還は無理ゲーっぽい。」
あと、スザクの父親は10年前の敗戦の時に、責任とって切腹をしており、世界中の注目を集めた超有名人だった。敵のブリタニアすら感服させるレベル。 --
『ふっはっはっはっはっ! 敗北は認めても、屈服はせんと言う事か!
愉快! 痛快! 大ぉぉいに結構! 日本人よ、存分にぃぃ反逆せよ!
その熱意が! 戦いが! 闘争が! 我が国をぉぉ、よりぃぃぃ強くさせる!
そう、それこそが我が国の国是よぉぉ! オール・ハイル・ブリタああああああああああニア!
遠慮はするな! 日本人だけではぁぁないぞ!
勝てると思うなら、誰でも挑んでくるが良いぃぃ! 皇帝の椅子は最も強き者が座るべきなのだからな!』
(´・ω・`)ブリタニア皇帝、幾らでも反乱起こしてくださいっていう洒落にならない演説だわ!
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