復活して猫さんと一緒に、妖精区を歩いていると、地下へと続く階段が見えた。
階段の周りに、特徴的な印象はないけど、ここから別の場所にワープするんだと思う。
・・・・この地下都市、明らかに核爆発が起こる事を前提に、重要な場所は地下に作ってあって可笑しいよ。
あと、猫さんがこちらを見て、訳の分からない事を言ってるよ。
「ここからダンジョン区に行けるのにゃ。」
「?何それ?」
「モンスターとダンジョンが勝手に生えてくる場所にゃ。
冒険者らしい仕事が待っているのにゃ。」
未だにご飯を食べさせてもらってないのに、働きたくないよ!ぷんぷん!
でも、素直にこんな事を言ったら、猫さんに殺されちゃうから、困っちゃうな☆
僕はエッチでも良いから、優しい人に養ってもらいたいよ。
死んだり、虐待されるよりはマシだよね。
僕達はそのまま階段を下りて、その先にあった分厚い鉄製の扉を猫さんが開けると、そこには予想通りに、蜘蛛型のロボットが居て、こちらに二つの銃口を向けていた、
蜘蛛型のロボットの頭らしき場所から音声が聞こえる。
「オ前?異教徒カ?
核兵器モッテルカ?
妊娠シテルカ?
服ヲ脱ゲ」
僕は諦めて、すぐに服を脱いだよ。
服一枚しか来てないから、簡単に全裸になれるのが利点なの。
僕の真っ白で美しい裸体に、ロボットから機械のアームが伸びてくる。
それは肌を掴もうとし・・・・やあああああああああああああああああああああああ!!!!!
また、検査で殺されちゃうよおおおおおお!!!!!
やっぱりやだ!僕はここから走って逃げるよ!
猫「逃げるのは禁止ニャー!」
猫さんに逃げ道を防がれた?!
いたいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!
そんなに強く、僕の身体を掴んじゃらめなのぉぉぉぉぉ!!!!!!!!
ロボットさんは、僕の可愛すぎる裸体を、強く掴んじゃやああああああああああ!!!!!!
もっと優しく、触れてよぉぉぉぉ!!!!
もう、らめぇぇぇぇっぇぇぇぇぇ!!!!!!!
【トモエは、ガードさんに殺害された。
復活しますか? Lv20までペナルティはありません。】
グスン。
この世界。
命が軽く扱われすぎて、僕、涙出ちゃうの。
ゴハン食べたいよ。
「さっさと復活するのにゃ!
ダンジョン区で生活費を稼ぐのにゃ!」
社会は厳しい。
渡る世間は、畜生な猫ばかり。
18話 ここが冒険者の仕事場 ダンジョン区☆ 飛び降り自殺するのにゃ
ロボットに検査の途中で2回くらい殺されたけど、ようやくダンジョン区っていう場所に転送してもらったよ。
構造的には、広い地下空間の真ん中に幅が1kmくらいの大きな柱があって、その一番上に500戸くらいの小さな街があるの。
飯屋さんが複数あるみたいだから、そこら中から美味しそうな匂いがする☆
これはカレーの匂いだ!
この世界で初めて食べるご飯になる気がする!
「さぁ、早速、ダンジョンに行くのにゃ。」
あれ?
猫さんが僕の手を引いて、街の外の方角に歩いてるよ。
可笑しいよ。
美味しいご飯が近くにあるのに、どんどん遠ざかるなんて可笑しいよ!
しかも、街の外って・・・地面まで4kmくらいありそうな崖って、歩きながら猫さんが言ってたよ。
悪い予感がする。
僕は口を開いて
「ねぇ、猫さん。
そっちの方角に何があるの?」
「崖と階段の二つがあるにゃ。」
「そこで何をするの?」
「トモエに飛び降り自殺してもらって、吾輩は階段で降りて地上に向かうのにゃ。
こうすれば僅かな時間で、ダンジョンで冒険出来るのにゃ。
トモエの体力じゃ、階段を降り切る前に過労死するのにゃ。」
やああああああああああああああああああああああああ!!!!
僕を殺す事を前提とした移動方法だよ!
誰か助けてえええええええええええええええええ!!!!
せめて、僕に美味しいご飯を食べさせてよおおおお!!!!
「ご飯は駄目にゃ。
さっき、吾輩をパンツで殺そうとしたにゃ?
だから、ご飯は禁止にゃ。」
こ、心を読まれてる?!
ご飯禁止なんて辛いよ。
こうして考えている間にも、街の外が近づいていく。
あと10mくらいで到着しちゃって大変・・・・・猫さんは、僕の手をハンマー投げの要領で思いきり掴んで振り回した。
きゃー目が回るー!
1回転、2回転、3回転。
猫さんの強い力で僕はひたすら大回転。
僕の身体を何度も回転させてから、なにもない空へと放り投げた。
「妖精は軽いから、よく飛ぶのにゃー!
新記録なのにゃー!」
らめぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!!!!!!
地上まで4kmくらいありそうな場所に放り投げちゃ駄目ぇぇえぇ!!!!!
地面さんが高速で近付いてきて怖いよおおおおおおおおお!!!!!!
やああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!
地面さん近付いちゃやああああああああああああああああああ!!!!!
あ、羽で空を飛べば良い事に気がつき・・・って魔力がゼロだよ!
「ん?空から何か振ってき・・・」
ブチュン
僕の身体、落下の衝撃でバラバラ死体になっちゃった。
しかも、落下先に、巫女服を着た可愛らしい10歳くらいの女の子がいたから、どっちも臓器がバラバラでグチョグチョなの。
地面に混ざり合って合体してるよ。
てへ☆
今回は痛みを感じずに死ねて幸せな気分☆
【トモエは上杉謙信【人間Lv7】を殺してしまった。 カルマー5
犯罪者になってしまった。
今のあなたは殺されても、犯されても、奴隷にされても文句を言えない。】
【トモエは落下して死亡した。
罪は洗い流され、犯罪者モードは解除された。
復活しますか?(レベル20までデスペナルティはありません。)】
あー、この娘にどう謝ろうかな。
名前の上杉謙信【人間Lv7】って所が青色だから、冒険者か神の眷族だよね?
全部、猫さんが悪いのに、システムメッセージは僕が悪い扱いしてくるから酷いよ!
僕は悪くないよ!悪いのは全部猫さんなんだよ!
【あなたの目の前で上杉謙信【人間Lv7】が復活した。】
僕が悩んでいる間に、上杉ちゃんが復活したよ。
上杉ちゃんは、背丈は僕より少し高いくらいで、真っ黒の髪が腰まで届いて綺麗な女の子だよ。
上は白い白衣、下は紅い袴・・・つまり巫女服っていう神聖な和服を着ていて、腰に刀っぽいものを差してる。
本物見たことないから、刀かどうかはよくわかんないや。
本物かなー?
なんか、顔が怒りに引き攣っていて、美しさを損なってるよ。
笑顔だともっと可愛いのに残念
「貴様ぁっー!
よくも拙者を殺したなぁっー!
謝罪と賠償を要求する!
金貨1000枚寄越せ! 」
きゃー!恐喝だよ!恐喝!
僕、幽霊のままだから怖くないけど、この娘は不良だよ!
一回死んだくらいで、謝罪と賠償を要求するなんて頭が可笑しいよ!ぷんぷん!
僕なんて、何十回も死んでいるのに無料だよ!
・・・こっちの常識に染まって、僕辛い。
僕が凹んでる間も、上杉ちゃんが、僕に話しかけてきて
「おい!
早く復活しろ! 」
お金持ってないし、猫さんが来るまで待てばいいや。
「いい加減に早く復活しろ!」
へーんだ!
幽霊になれば、怖くないもんー!
賠償なんて踏み倒して、トンズラーだよ!
ただでさえアイスちゃんからの借金があるのに、払える訳がないよ!
「早く復活しろぉー!
拙者の怒りはカンカンだぞ!」
4時間後
未だに、上杉謙信ちゃんが僕の死体に向かって文句を言ってるよ。
上杉ちゃんは暇人なんだね。
腰に差していた刀を鞘から抜いて、手にとって振りまわしてるよ。
10歳くらいの女の子が刀を振りまわしても、可愛らしいだけだと思うんだ。
おかげで、周りに野次馬が出来て騒ぎになってる。
この地上って、柱の上に登るための階段の他に、店とか何にもないけど、名前の所が青文字になっている人間がたくさん居るんだね。
死んでも復活できる冒険者や、神の眷族だらけ。
「うわ、侍娘可愛い。」 「酒飲まして、そこらの茂みでしけ込むか?」
「何やってんだろう。」「おい、俺の所のパーティに入らねぇか?」
「わぁ可愛い。」
「ブヒイイイイイイイイイイイイイイ!!!!!!
これは合法的に奴隷にしてあげるしかないブヒイイイイイイ!!!!
何処かで監禁してあげるブヒイイイイ!!!!!!!!!!!」
「殺害されてゆんやー!」
【異次元から生えてきた手が、ゆんやー太郎【人間Lv30】を殺害した】
僕は野次馬の中に、人間以外に、耳がとがった人や、顔が豚の太った人、犬、猫、ゾンビ、骸骨、生首が居たから、好奇心を抱いて、彼らを見つめてみた。
今の僕は幽霊のままだから、相手に気づかれずに観察する事ができて良いよね。
この名で一番気になったのは・・・豚の顔を持つオークなの。でっぷり太っていて、皮細工の鎧を纏ってるよ。
さっきから、上杉ちゃんにご執心で、変態な発言してるんだよ。
警察に通報した方が良さそうな人だよ!
「ぶひいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!
お嫁さんになって欲しいブヒイイイイイイイ!!!!」
ビクンビクンっ・・・!
早く猫さんが来ないかな。
そういう思いを抱いたせいか、猫さんが階段の上の方から走って降りてきた。
全身汗だくでバッチィよ。
でも、猫顔が可愛らしい☆
顔から横に数本伸びた猫髭がチャームポイント。
中身は畜生だけど、猫って可愛いよね。
猫さんは僕の死体の前まで走って
「やっと着いたにゃー。
エレベーターを設置してほしいのにゃー。
・・・なんでトモエは死体のままなのにゃ?」
「そこの猫!
この娘の知り合いか?!
代わりに謝罪と賠償をしろ!
金貨1000枚でいいぞ!」
上杉ちゃんが、猫さんに喧嘩売ってたよ。
刀を猫さんの咽元に突きつけて脅迫してるの。
「我輩は、トモエの夫にゃ。
妻がどうかしたのにゃ?」
猫さんは、この状況でも平然とした顔で応対してたよ。
人生経験が豊富なんだね。
「その娘が、空から落下してきて、拙者を殺したのだ!
証拠は、このシステムメッセージ!」
【上杉謙信【人間Lv7】は巴御前【妖精Lv1】に殺害された】
上杉ちゃんが、空中にある画面を色々と操作して、過去のシステムメッセージを表示しているよ。
へぇー、こんなことも出来るんだね。
「にゃ?
それがどうしたのにゃ?
文句あるのかにゃ?
喧嘩なら、対戦を申し込んでくれてもいいのにゃ。」
「よしわかった!
ここまで言っても、謝罪と賠償をしないなら・・・・貴様を切り捨てる!
猫といえど容赦せんぞ!
拙者が勝利したら、金貨1000枚を寄越せ!」
「我輩が勝ったら、一ヶ月間、荷物運びの仕事をしてもらうにゃ。
それでいいかにゃ?」
「それで良い!」
え?
対戦?
・・・・・・猫さんは、僕に分かるように説明するべきなの!
復活ボタンをポチッとな!
僕の新しい体が場に出現し、僕は華麗に大復活!
猫さんに、対戦の説明を求めようとすると
【トモエは猫さんから対戦を挑まれました。
条件なしの無制限ルールです。
承諾しますか?】
僕の目の前でシステムメッセージが表示されたよ。
隣にスイッチがある。
「身を持って教えてやるのにゃ。
さっさとスイッチを押すのにゃ。」
イヤーな予感がするけど、ポチッとな。
【戦いが始まりました。】
猫さんがすぐに石を投げてきた。
自然な動作だったから、僕はそれを見ても回避できなくて、心臓の所を貫通して・・・すごく痛いよおおおおおお!!!1
やあああああああああああああああああああああ!!!!
僕の胸から、血がドバドバ溢れてやあああああああああああああああああ!!!!
【トモエは猫さんに心臓を破壊されて死んだ。
復活しますか?レベル20まではペナルティはありません。】
「対戦モードは、誰とでも合法的に殺しあう事が出来るのにゃ。
相手を殴っても殺してもカルマが下がらないから、犯罪者にならなくて良いのにゃ。
申し込む場所が分かり辛い場所にあるから、あとで教えてあげるにゃ。」
え?そんな短い説明をするためだけに、僕を殺したの?
僕の命って一体・・・・
あとがき
(´・ω・`)細かい修正は明日やりゃいいや☆
上杉謙信【人間Lv7】
トモエ(巴御前)【妖精Lv1】
猫さん【猫LV12]
放射能属性 → 核兵器を使うと発生する属性。遺伝子をぶっ壊して、大ダメージを与える。科学に頼った装備じゃないと対処不可能
混沌属性 → 複数の状態異常を発生させ、精神ごと壊し、威力も高くてやばい属性。 え? あ な た を 誰 か が 見 て い る? あああああああああ!!!!
暗黒属性 → 相手の神経を潰して、身体を麻痺させたり、失明させる属性
地獄属性 → 相手のHPを削って、自分を回復させる属性、たまに相手を地獄に送る。あんまり威力はない。
炎属性 → 炎を使う属性。周りに燃え広がると、放火だと認定されて、カルマがマイナスになりやすいから使う人は少ない地雷属性
氷属性 → 氷を使う属性、凍らせて、人でもアイテムでも破壊してしまう。
電気属性 → 電気でビリビリー。相手を麻痺させる効果がある。
無属性 → 特殊効果はないけど、他の属性と違って対策不可能な属性。誰にでも安定してダメージを与えられる。それが神様だとしても。
神聖属性 → アンデットに良く効く属性。それ以外だと対して効果なしの地雷属性。
(´・ω・`)
プロット
妖精さん、生きていくために、初めての冒険者生活☆
↓
●猫さんに何も食べさせてもらってない。→ 現地調達にゃ。ほら、腐った人肉にゃ。
↓
●オークの洞窟に、女が近付いてはいけないにゃ。監禁されて酷い目に会うにゃ。
↓
●ゾンビの洞窟に突入なのにゃ。
↓
●トモエがゾンビ達に食べられたにゃ。パンツ投げの練習をさせてから、またゾンビの洞窟に放り込むにゃ。
↓
●ダンジョン探索が嫌だと言ったにゃ。仕方ないにゃ。
↓
●娼婦館に売り飛ばして、この関係を終わらせてあげるにゃ。面倒な幼女の世話なんて嫌なのにゃ。
↓
●エルフ娘「まてい!幼い娘に水商売をやらせようとするお主は、愚か者だ!
え?この娘の面倒をワシが見ろ?
それは嫌だ!ワシは忙しい!」
(魔術師協会に通っているエルフ娘さん。この世界でのスタート地点がオークの洞窟だったから監禁されて妊娠出産、性的にトラウマを抱えていて、オークを見るのも嫌。)
↓
これってどういう物語なの?
(´・ω・`)妖精さんが猫さんと一緒にラスボス(神)を打倒とする小さな勇気の物語だよ
↓
神様ってどんなスペックなの?
(´・ω・`)Elonaの神様エヘカトルを参考に、ゆんやー!って言う言葉を叫ぶと、広範囲を熱波で焼き払って消滅させる最強すぎる巨大生首だよ。
↓
どうやって倒せばいいの?
(´・ω・`)何時だって、勇気と努力・友情、全軍抜刀!全軍突撃!だよ。倒すまで闘い続ければええんだよ。
↓
どうして神様を倒さないといけないの?
(´・ω・`)神様の存在そのものが、世界にとっての老害なんだよ。
ルールを神様が作ったせいで、混沌としたキチガイ世界になっているんだ。
せめて、少しはまともな世界にしようと、神様を倒すんだよ。
↓
神様を倒したらどうなるの?
(´・ω・`)もうやだ!おうちかえるっ!って言って、この世界を捨てて何処かに行くよ。
倒された心理的ショックで、1万年ぐらい帰ってこないよ。たぶん。
↓
トモエの仲間は?
(´・ω・`)猫さん
(´・ω・`)銀髪美少女妖精のアイスちゃん(外見年齢10歳)。縞々パンティー大好き。 使い魔の白いワンチャン TS娘
(´・ω・`)金髪貧乳エルフ娘(外見年齢10歳)のリンカーンちゃん。スタート地点がオークの洞窟だからオークが大嫌いな魔法使いだよ。略してリンカちゃんTS娘
(´・ω・`)後は決めてない。
↓
最初はどんな感じ?
(´・ω・`)ひたすら酷い目にあって、殺されて食べられて、猫さんに娼婦館に売り飛ばされそうになるんだよ。
↓