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巡洋艦はバランスが整った優れた艦艇である。

戦艦と巨大戦艦はリアルマネーをだした方が効率がいいレベルの膨大なポイントが必要になるので、手頃に各種部品の購入や、巡洋艦のカスタマイズが盛んに行われ、数多くのオリジナル巡洋艦が誕生している。

ビームとシールドだけに拘る堅実派もいれば、ビームとミサイルをバランス良く配備して戦うバランス派、戦場で敵艦隊の進路に機雷ばら撒いて嫌がらせをする特殊装備派などなど、人によって違う巡洋艦を使用しているので見ていて楽しいのだ。

巡洋艦が戦艦と戦えば容易く敗北するが・・・やりようにやっては戦艦すらも、単艦で撃沈する事ができるので夢が広がっている。


 

 

 




外伝A 主人公が巡洋艦に乗っていたら・・・装甲の厚い戦艦なんて虐殺だぁっ!

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●オリジナルミサイル巡洋艦インセム 全長120m

ビーム、シールド、装甲を全部外し、ジェネレーターも超小型の性能の低い代物を使って、その空いたスペースにミサイルを150発搭載し、一度に10発づつ撃てるというミサイル特化型巡洋艦

味方艦を盾に相手に近付き、一気にその大火力で戦艦すら沈めてしまうのだっ!

ただし、攻撃を一度でも受ければ死亡するので扱いが難しい。
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数千の艦艇が殺し合う大戦場で、主人公の全長120mのオリジナルミサイル巡洋艦インセムの姿があった。

その巡洋艦は、艦艇の面積の大部分がミサイルを搭載するために使われているせいで、装甲が存在せず、一撃でも攻撃が当たれば、全ミサイルが爆発して周辺の艦艇にまで被害が及ぶ特殊な艦艇である。

そのため、現在も味方の戦艦の影に隠れて、敵の攻撃を全てやり過ごすという卑怯な行為をやっている。

【酷過ぎるよっ・・・!さっきから味方艦を盾にして、全く戦闘に参加してないよっ・・・!

この火力なら駆逐艦も巡洋艦も沈められるでしょおおおおっ!?!!】

「ヒャッハハハハ!俺の艦艇の獲物は戦艦と巨大戦艦専用だぜぇっ!駆逐艦と巡洋艦なんて小者は無視だぁっー!」

現在も戦艦と、その周りに展開している巡洋艦部隊が、敵艦隊へと向けてビームで攻撃しているが、ミサイルの射程では遠いので主人公は参戦しない。

陣形を組んでビームで攻撃し、敵の反撃はシールドで守り、反撃でビームを撃つという事の繰り返しが序盤の艦隊決戦であり、ミサイルが活躍するのは中盤なのだ。

この序盤の戦いで、どれだけ相手の数を削れるかが、艦隊決戦の勝敗を担っている事に等しい。

【ぎゃああああああああああっ!!!!この盾に使っている戦艦ざんに、巨大戦艦の特大ビーム砲がきたよおおおおっ!!!

沈むうううううっ!!!!!!もうすぐ盾が沈んでしまううううううううっ!!!!!】

「ヒャッハー!新しい盾を探す旅が始まるぜぇー!」

主人公が盾にしている戦艦は、遠方からくる特大ビーム砲を含む射撃の的となり、特大ビームでジェネレーターの出力が半分になった所を集中放火され、全身から炎が噴きでている。

戦艦の爆発の巻き添えになる前に、近くにある巡洋艦部隊30隻を盾にするために紛れ込み、敵艦隊との距離を縮めた。

【この巡洋艦部隊は好戦的すぎるでしょおおおっ!?!!

どんどん敵艦隊へと向けて全速力とか死亡するつもりなのおおおおっ!??!?!!】

「戦艦と巨大戦艦の射程距離が長すぎるから仕方ねぇっ!ヒャッハハハ!もっともっと接近だぁっ!」

この巡洋艦部隊は、大物狙いでポイントを荒稼ぎをする連中なのか、戦艦4、巡洋艦50隻を擁する敵艦隊へと向けて全速力で進んでいる。

途中、戦艦の複数の強力ビーム砲で砲撃され、大損害を被って爆発四散する艦艇や、複数の巡洋艦の的となって沈んでいく艦艇が続出し・・・戦艦に近付くだけで25隻も犠牲になってしまったっ!

相変わらず、主人公の艦艇の周りでは、ビームとミサイルが乱舞し、何時攻撃が当たっても可笑しくない状況であるっ!

【ぎゃああああああああああああああっ!?!!無理無理いいいいいっ!!!!!!

こんな集中放火の火力戦を潜り抜けるなんて無理いいいいいいいっ!!?!!

盾が減って死ぬううううううううううううううううっ!!!!!】

味方が沈む度に、主人公の艦艇は他の味方の艦を盾にする方向で動き回り、とうとう戦艦の横腹を見れる位置へと到達する。

既に盾になってくれるはずの味方艦は沈んでいるが、後はミサイルを全弾発射している間、生き残ればいいだけだ。

「ヒャッハー!ミサイル全弾を戦艦に発射ぁっ!!!!

くたばって死ねええええええええええええええええっ!!!」

【ぎゃあああああああああっ!?!!死ぬうううううっ!!!!!!?!!

盾なくて死ぬうううううううううううううううううっ!!!!】

ミサイルが10発づつ、15連続発射され、全弾を打ち切った後に主人公の巡洋艦は集中砲火を浴びて宇宙の塵となった。

だが、解き放たれた150発のミサイルにはそんなことは関係なく戦艦へと進み、戦艦を大虐殺しようとしてくるっ!

まずは30発のミサイルがシールドに防がれ、そのまま戦艦のジェネレーター出力を可能な限り低下させる。

シールドすらも展開できなくなった戦艦の装甲へと向けて、120発のミサイルが滝の流れように突き刺さり、戦艦は各部品に大被害を負いすぎて誘爆が始まった。

誘爆は無事な所すらも巻き込んで、全長300mの戦艦の全てを覆い尽くし、戦艦は宇宙に咲く綺麗な光の塊となったのである。








巡洋艦は、お金のないプレイヤー達に可能性を見せてくれる。

このミサイル巡洋艦ならば、奇跡的に巨大戦艦の間近まで近付いて、シールドの内部からミサイルを連発すれば・・・巨大戦艦すら倒せるのだっ!

最も工夫しがいのある艦艇が巡洋艦なのであるっ!

駆逐艦部隊を指揮するために索敵に特化した巡洋艦にするもよしっ!

艦隊決戦のためにビームとシールドだけにして、ドカドカと撃ちあう普通の戦い方もよしっ!

今回のように敵艦隊の隙をついて、ミサイルの雨で戦艦を落とすもよしっ!

巡洋艦はそれなりに優遇されていて、初心者に優しい仕様なのだっ!

【どぼじでそんな極端な武装ばっかり選ぶのおおおおおおおおおおおっ!??!!

普通にビーム砲とか、シールドつけて戦ってよおおおおおっ!!?!!

ゆぎゃああああああああっ!!!!艦隊すらなぎ払う拡散ビームがきたあああああああああっ!!!】

「ヒャッハー!なんて楽しいんだっ!味方艦を盾にして敵陣奥深くまで行くとか・・・ロマンの塊だぜぇっ!」






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