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四章
幕間「銀髪ロリ、目安箱の価値に気づく」



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最近、プラチナには、とっても変わった悩みがあった。
夫のシルバーと熱くて気持ちいい夜を過ごすようになってから――

『この顔で、毎晩やりまくってる淫乱ロリでござる』
『実にけしからんお。おじさんが調教……いや、調教してあげるお』
『エロ動画が見れない件』

何処からともなく、出所不明の謎の声が聞こえるようになった。
きっと、これがシルバーの謎の力の源泉であり、邪神とか、悪魔とか、そんな存在なのだろうなぁと、プラチナは判断する。
能力は秘匿するものであり、シルバーに聞いても誤魔化されて、ベットの上でやる運動が激しくなるだけだから、少ない情報で、推測するしかなかった。

(ところで、シルバー様は何をやっているんだろう?)

今、プラチナの目の前で、シルバーが、村の広場に設置された、大きな箱の中身を漁っていた。
とっても頑丈そうな金属の箱だから、価値は高そうだ。
ただし、内部には何も入っていないようで、シルバーは愚痴を零している。

「あ〜、今日も目安箱に紙が入ってないな……。
無意味な買い物だった気がする……」

『文字書ける奴少ないのにwww無茶言うなwwwww』
『そもそも妖精さんは文字が読めないだろwwwww』

「あのシルバー様?それは何ですか?」

プラチナが疑問の声を上げると、シルバーは身体ごと振り返って、右手で箱を指差した。

「これ、目安箱。領民の意見を書いた手紙を入れてもらって、それを政策に反映させる……予定だった」

『ずっと未定でござる』
『小国でしか出来ないような政策だよな、これ……。
普通、君主って激務だから、大量の無駄情報を見る時間なんてないぞ……』
『文官を大量育成して、重要な手紙だけ届くようにしないと無理だぞ……過労死する気か?』
『実際に業務は、プラチナがやっているから、彼女が過労死するお……』

意味が分からなかった。
文字が書けない民衆相手に、何を考えているのだろう?
シルバー様の頭は、やはり、封印されている間に耄碌しているのかもしれないぁと、プラチナは悲しくなった。
でも、どんなシステムも運用次第。
今までの領主として培った経験を総動員して、目安箱の使い道を考える。
そうすると――ピコーン!と、小さな頭にアイデアが勝手に生えてきた!

「それ良いですね!
僕、とんでもない事に気づきました!
目安箱って最高です!」

『プラチナたん、可愛いお』
『ベットの上でも、叫びまくって可愛いお』

「……え?どういう事だ?」

「ほら、民意を利用して政治ができるって素敵ですよね!
民衆に反発され辛い政策って事ですし!」

これだけ言っても、シルバーは理解できないようだった。
武力と、不思議能力面では、とっても頼りになる夫なのだが、政治家としてはボンクラだなぁ、プラチナは思う。
でも、そういう駄目な所が可愛くて、性格の違う二人が、仲良く夫婦生活できている要員なのかもしれない。

「あれ?
シルバー様も分かって実行したのでは?」 プラチナは意地悪なツッコミを入れてみた。

「……すまん、プラチナ、説明して欲しい」

「ほら、建設工事の時とかに便利じゃないですか。
住民から多数のお願いがあった事にして、橋を建設しますとか言って……」

プラチナは、夫を驚かせるために、ひと呼吸置いて――

「民衆から税金を臨時徴収したり?」

『ひでぇぇぇぇぇ!!
このロリがひでぇぇぇぇ!!』
『でも、公共財は税金じゃないと、まともに運用できないお……。
民間だけの支出で賄うと、必要最低限以下の工事になるお……』

驚愕して黙り込むシルバー相手に、プラチナは自慢気に話を続ける。

「他にも色々と考えつきますよね。
人間(ハムスターマン)の駆除は、民意だから正義なんですとか。
子供を10人以上産む事を、民衆が望んでいるから義務にしたりとか。
色々と応用が思いついて素敵な箱だと思います」

「プラチナ……凄いな。
俺には思いつかないよ……そのやり方」

「いえいえ、シルバー様の方が凄いですよ?
ほら、この前の豚人間とか……僕の骸骨軍団が一億いても、返り討ちに合うくらい強いでしょうし。
『夢幻』って相性によっては、通常の軍隊では倒せないんですよね……。
同じ能力を持つ個体がいない時点で、対策なんて無意味ですし……。
せいぜい、どんな状況にでも即応できる精鋭部隊を編成するくらいしか、対応策が思い浮かびません」

『単体最強戦力の妖精さん』
『物量勝負の銀髪ロリ』
『この二人、本当良いコンビだお』

「だから、シルバー様。
僕の軍団で対応できない豚人間が現れたら……その時はお願いしますね?」

「ああ、もちろんだよ、プラチナ。
空気がない所に行けば、俺の勝利だし。
どっちみっち、そんな化物を放置する訳にも行かないし……」

『惑星破壊級の相手とかwwww』
『妖精さんwww今度こそ死ぬぞwwwww』

プラチナは、シルバーの小さな手を握った。
女の子みたいな柔らかい手。
でも、この手は、自分と同じく、血に染まっている事が嬉しかった。

「さぁ、シルバー様。
そろそろ、夕日が落ちますし……屋敷に戻りませんか?」

この楽しい時間が長く続く事を、プラチナは地平線の彼方へと落ちる夕日へと誓った。

『妖精さん、ご飯にする?』
『それとも、お風呂?』
『もちろん、ベッドでプラチナたんと運動するお!
ハッスルだお!』

この邪神の声、一部しか聞き取れないが――とっても失礼な事を言われているような、そんな気がした。









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(´・ω・`)主人公が今まで購入したアイテムは、こっちに全部纏めた。
http://suliruku.futene.net/Z_saku_Syousetu/Tyouhen/Neltuto_tuuhan/Aitemu.html



【小説家になろう】 異世界骨董屋パルメ
http://suliruku.blogspot.jp/2016/08/blog-post_76.html
【内政チート】「自国の近くを戦場にすると脱走兵が増える!」 皆、殺し合いが大嫌い
https://suliruku.blogspot.jp/2016/06/blog-post_52.html
 (´・ω・`)ここから下がコメント枠

投稿者: shin  [2016年 08月 18日 11時 48分] −−−− −−−−
一言
祝 脱童貞

悲報 ハムスターマンが減らない。

兵糧攻めも植物に近いメスの方には効きそうもないしなぁ…
生物兵器もここまで数が多いと効果が減るし……

解決策が見いだせない。
(´・ω・`)ぱるめ    [2016年 08月 26日 09時 03分]
細菌´・ω・`)数が多いなら、病原菌をばら蒔けばいいじゃない、人間だもの
投稿者: SHIN  [2016年 08月 18日 09時 48分] −−−− −−−−
一言
うわあ!料理が「人権」失ってるぞ!(ないけど)
(´・ω・`)ぱるめ    [2016年 08月 26日 09時 02分]
エルフ娘´・ω・`)そんなー

5 件のコメント :

  1. (´・ω・`)ゆっくり修正完了

    プラチナ(´・ω・`) 妖精(´・ω・`)ベッド合体!



    吸血妖精(´・ω・`)にはならない。

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    1. (´・ω・`)でも、2世代目が吸血妖精(´・ω・`)さんに生る可能性が無いわけでもないのワンチャンス

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    2. プラチナ(´・ω・`)亜人最強になれる!

      シルバー(´・ω・`)(人間をアンデットにできる時点で、碌な種族じゃない……)

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  2. 銀髪ロリの薄い本はまだですか?

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    返信
    1. (´・ω・`)ないなら、匿名さんが書くんじゃ。ワシが許す。


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