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2話 俺の書いた文字がこんなに酷い訳がない |
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凱旋門がある広大な広場に、サイン色紙を持ったフランス市民とプレイヤー達が列をなしている。
列の先頭にいるナポレオンはゲームの世界に閉じ込められたという異常事態を容易く受け入れて、1人1人が持つサイン色紙に『NAP』と書いてサイン会をやっていた。
いや、本人はナポレオンの略称『NAP』を書こうと必死になっているが、とても文字とは呼べない悪筆だった。
文字が崩れすぎて、『NAP』の原型すら残っていない。
既にそれはラクガキと表現しても良い代物に成り果てていた。
ナポレオンは自分の悪筆の酷さに戦慄して――冷や汗を流す。
(日本人に転生して――ようやく治った悪筆が元に戻った!なぜだ!?)
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