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もふもふ、きつねっこぉ

★23話のタヌキ娘「銀行は信用だけで成り立っている!」



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(´;ω;`)うな丼と卵牛丼を描いてみた

(ノ゜ω゜)(ノ゜ω゜)が、画力が少しだけ成長してる!?

(´;ω;`)デジタル絵じゃと、どうやったら美味しい料理を描けるんじゃぞ……

(ノ゜ω゜)(ノ゜ω゜)色塗りで誤魔化せよぉー!先生ぇー!

 


ニャンタンとリーファは小さな銀行から追放された。無料の資料を回収していたタヌキ娘や、店内に設置されている絵本を持って帰ろうとしたキツネ娘やネコ娘も警備員の手で追放されてしまった。
ニャンタンは激怒する。欲深い商人の真っ黒な目を見つめて怒鳴った。

「こらっ!?リーファさんのせいで銀行を見学できなかったでしょ!?」

「どうしてこうなったアル……?」

「銀行で銀行強盗の話をしたからじゃ……?」

「そうアルか。さすがはニャンタン殿。伊達に一国の独裁者をやってないアルな」

「誰でも推理できますよ!?反省しているなら……タヌウに銀行のシステムを理解させないと、妹にシステム作りさせる時に、説明して納得させないといけないので別の銀行を紹介してください」

「わかったアル。銀行なんて幾らでもあるネ」

リーファはそう言って、20歩ほど歩いた。そこには『貯金してくだサイ』という大きな看板がある。高層ビルの1階に入っている小さな店舗だ。

「さぁっ!新しい銀行にGOアル!」

「近すぎるっ!?どれだけ大量の銀行が競争しているんですか!?」

「金融は常に戦国時代ネ!客の身近な所に銀行はあるヨ!さぁっ!中に入って、幾らでも触ると良いアル!」

リーファの言葉に従ったのか、好奇心旺盛なタヌウが銀行へと入った。プシューという音とともに自動扉が開く。
見事なタヌキ娘が入ってきたから、銀行で働く人たちが視線を向けてきたが、子供のコスプレだと思ったのか、すぐに視線を逸らし、それぞれの業務に戻った。
タヌウは自分の背丈の倍ほどある大きな機械の前まで歩き、不思議そうに首を傾げる。

「今まで気になっていたのだが……この機械はなんだ……?」

「ATMアル!」

「これがそうか、経済学の本に書いてあったな。銀行の口座に金を預けたり引き出したりする装置か。これがあると人件費を削れる上に、操作ミスで多額の金を他人の口座へ入れても……利用者のミスになるから、銀行の責任にはならない……全く便利な装置だな」

「詐欺とかにもよく使われるネ。でも、一度に引き出せる額が少ないから、リスクが高いヨ」

「ふむ……ATMは操作を簡単に覚えられるように簡易化されているな……。画面にボタンを表示しているようだが……画面に触れればボタンを押せるのかね?」

「そうアル。タッチパネルっていう奴ネ。あとで仕様を変更する際にも便利ヨ。システムを変えればそれで済むアル」

ペタッ、ペタッ、タヌウがATMのタッチパネルを触りまくった。

「ふむ……ここから金が出たり、金を預けたりするのか……銀行が信用されてないと誰も使わないサービスだな……」

「どういう事です?」

ニャンタンは気になったから聞いてみた。するとタヌウが少し考えた素振りを見せて――説明を開始する。

「経済学の本で読んだから思った事なのだが……もしも、悪意がある超大金持ちが兆円単位の金……まぁ、国家予算規模の金額だと思って欲しい。それを銀行に預けたとしよう。
それからしばらく後、金持ちが銀行から全額を卸そうとしたら……どうなると思う?」

「……もふぅ?普通に全額を卸せるのでは?」

「銀行は利益を得るために、預けた金のほとんどをいろんな事業に投資している。そのため手元に残っている金はほとんどないと経済学の本に書いてあるのだ。
だから……先ほど言った有り得ない金額を持つ金持ちが、悪意を持った行動をすれば……銀行の手元にある現金はほぼゼロ状態となり、金を預けた利用者達はきっと激怒するはずだろう……預金を下ろせない事にな」

「あ!そうか!金を下ろせないって事は、経営が上手くいってなくて信用できない銀行だと思われるって事ですね!」

「ああ、特に悪い噂というものは、人々を行動的にさせる。損するかも知れないというネガティブな印象が、預金者を積極的な行動に駆り立てるはずだ……今のうちに全額を下ろさないと預金が帰ってこないという恐怖でな。そうやって信用を失った銀行は、きっと潰れるはずだ」

「あのタヌウ……?銀行というシステムは導入しないんですか……?」

「いや、導入した方がいいだろう。だが、私は思うのだよ。いっその事、現金全てをなくしてしまった方が効率が良いのではないかとね。そんな夢があるシステムが、この本にある」

そう言ってタヌウが掲げたのは――銀行で買った近代経済学の本だった。

「私はここに提案する。電子マネーを導入するのはどうだろうか?今までのカード化された現金を全てなくし、電子マネーだけで経済活動をするようになれば……課税もしやすい。
さきほどのような悪意がある金持ちがいたとしても、リーファが言っていたクレジットカードの盗難保険のようなシステムを、銀行の預金に付ければ……銀行が潰れるという事態になってもある程度は補えるはずだ」

「もふぅ……?電子もふもふ……?」

ニャンタンは話の内容が異次元すぎて理解できなかった。
ただ、タヌウの尻尾が茶と白の縞々な模様で美しい。ただ、それだけは理解できた。

★★★


問い(ノ゚ω゚)(ノ゚ω゚)銀行を一行で説明してください。

  ∧_∧
(´・ω・`)皆から金を集めて、利益が出そうな事業に投資している所。
産業がたくさんできてウハウハじゃな?


(ノ゚ω゚)(ノ゚ω゚)2行で説明しやがった!?

 

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