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モヒカンファンタジー  2012/6/13






槍と剣が戦いの主力の異世界でモンスターが蠢き、人里を集団で襲うので、異世界の人間達は困っていた。

辺境に行けばいくほど、戦線が拡大しすぎてモンスターの被害に合う街や村が増え、防衛するための兵力を割くのが困難だった。

モンスターは勝手に生えてくるに等しい速度で増え続け、次第に人類の生存領域が減ってしまうほどに絶望的な状況である。

しかし、異世界で信仰されている神様は民衆を見捨てなかったっ!

民衆を救うための正義のヒーロー達を異世界に派遣してくれたのであるっ!

彼らはモヒカンと呼ばれる独特の髪型をしていて、バイクと呼ばれる鉄のお馬さんを駆る強い人間達だった!

核戦争で汚染された土地でも普通に生存し、水がほとんどなくても生き残り、異常なまでの生存能力を持っている歴戦の戦士達であるっ!

「ヒャッハー!なんて素晴らしい土地なんだぁっ!水がたくさんあるぜぇっー!」

「ヒャッハハハハっ!綺麗な女の子もたくさんいて抱き放題だぁっ!この世の天国だぁっー!」

「モンスターの分際で、奴隷を殺すとか生意気だぁっ!死ねー!」

これはモンスターに困っている異世界の人々を救う正義の物語であるっ!

















獰猛な50人のモヒカン達が整備されていない険しい森の道をバイクで走っている。

バイクは神様の加護によりガソリン要らず、整備要らずの謎仕様になったので、モヒカン達は今日も圧倒的な機動力で目的地へと向かっていた。

「「「「「「「「ヒャッハー!」」」」」」」」

彼らはオーストラリア大陸全土に等しい面積の土地を支配している皇帝ガウガーの手下達である。

モンスターの脅威に怯える国々を武力で平和的に併合し、逆らう者は全て皆殺しにする皇帝ガウガーの力とカリスマを崇拝している生粋の戦士達なのだっ!

モヒカン達は、どれもこれも子供達が見たら泣きだしそうになるほどの怖い顔をしているが、今日も皇帝ガウガーの威光を恐れないモンスター達を虐殺するために、バイクで走っている正義の味方なのであるっ!

ただ、問題点があるとしたら、モンスターは森林地帯に隠れ潜んでいる事が多いので、バイクは途中で置いておかなければいけなかった。










今回のターゲットは、森の中にある廃村に居住しているオーク234匹の処分である。

オークは豚顔の人型モンスターさんであり、動きは鈍いが力が強い事で有名だ。

対処せずに放置していると周辺の村が壊滅し、大量繁殖して都市が幾つも滅亡するほどに驚異的なモンスターなのである。

廃村の中には、お嫁さんにするために連れてきた若い少女達が30人ほどいており、今にも凌辱エロゲーヒロインになりそうなシチュエーションだ。

オークは人間の女性を使って繁殖するという鬼畜エロゲー設定があるので、オークに怯える少女達は性的にも、今後の人生的にも大ピンチっ!

「「「「「「「「「「「「「「「「「「ブヒイイイイイっ!!!!!お嫁さんをたくさん連れてきたブヒイイイイっ!!!!!!!

今日から素敵な新婚生活が始まるブヒイイイイっ!!!!!」」」」」」」」」」」」」」」」」」」

厭らしい視線で少女達を見つめているオーク達のせいで、彼女達には帰る場所がない。

家族は既に皆殺しにされ、村は焼かれ、ここにいるのは年若い女の子達しかいないのだ。

女の子といっても、全員がそれなりーな微妙な顔であるが、性欲を若い女の子で解消すれば満足できるオーク達には無問題だった。

今すぐにも少女達は服をビリビリに破かれて凌辱されそうになるが・・・・そんなエッチな行為は正義の味方達が許さないっ!

廃村のすぐ外から50人のモヒカン達が走って攻めてきたのだっ!

「「「「「ヒャッハー!俺達の獲物を横取りした豚は虐殺だぁっ!」」」」」

「「「「「バイクで来れないような場所に住んでいるから一匹残らず虐殺だぁっ!」」」」」

モヒカン達は、まずボウガンを手で構え、粗末な武装をしているオーク達に向けて矢を放つ。

オーク達は顔に当たって即死したり、重傷になるレベルのダメージをそれぞれ負い、斧を構えて突撃してくるモヒカン達に対応できないっ!

「うらぁっ!さっさと死ねぇー!」

「ぶ、ぶびっ!」

頭から身体を圧倒的なエネルギーで真っ二つにされ、身体が二つに増えてしまったのだ。

オーク達は碌に手入れもしていない錆びた武器で応戦しようにも、錆びた武器ごと身体を破壊され、モヒカン達に対抗できない。

日頃から、武器の手入れを欠かさないモヒカン達は強いのであるっ!

モヒカンが鉄製の頑丈な槍を一度振るえば

「ヒャッハハハハハっ!今日はバーベキューだぁっ!死ねぇっ!」

「ぶびっ!」「ぶぎっ!」

槍で2匹同時に貫いて殺害できる。その他、各種様々な武器に精通していて強いのだっ!

オーク達は逃げる事すらもできずに虐殺されていくしかないっ!

「ヒャッハー!新鮮な豚肉だぁっー!」「豚は焼き肉だぁっー!」

「逃げる豚はしねぇっー!」「逃げる豚は食用だぁっ!逃げない豚は焼き肉用だぁっ!」

「獲物を横取りする豚は皆殺しだぁっ!」「豚の分際で人間の真似事なんて生意気だぁっ!」

「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「ひ、ひどいブヒイイイイイイっ!!!!!!!!

お嫁さん達との新婚初夜を体験する前に殺されるなんて酷過ぎるブヒイイイイイっ!!!」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」

「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「豚の分際で生意気だぁっ!全部一匹残らず虐殺だぁっ!」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」

オーク達は恨み事しか叫べずに、モヒカン達の圧倒的な攻撃力により殲滅され、30人の少女達は凌辱エロゲーヒロインにならずにすんだっ!

しかし、少女達には帰る場所がない。

このままでは、街とかにいって娼婦をやる所か、他のモンスターに捕まってお嫁さんにされてしまう以外に進路選択が存在しない。

でも、正義のヒーローが近くにいるので、そんな心配は無問題だっ!

「ん〜?こんなところに女がいるぞっ!若い女だっ!」

ボロボロの家屋の中にいる可哀そうな少女達をモヒカン達は発見して保護し、廃村の広場まで連れて行って、少女達を並ばせる。

広場に皇帝ガウガーの象徴であるドクロの大きい旗を掲げて、モヒカン達は素敵な笑顔・・・少女達を恐怖させるようなそんな笑顔を浮かべ

「お前達は、今日から皇帝ガウガー様の奴隷だぁっ!」

「あんまり可愛くないから、繁殖奴隷として皇帝ガウガー様に身も心も全て捧げるんだぁっー!」

「ヒャッハハハッハハ!俺達も優しくなったもんだなぁっ!」

「以前は集団でまわした後に焼いて食べていたのに、今じゃ丸くなったぜぇっ!なんて優しいんだぁっ!」

「男の奴隷にも女を抱かせてやるなんて優しすぎるぜぇっ!以前はどんな女も全部独占してたのになぁっ!」

モヒカン達は帰る場所もない少女達のお世話をしてあげるほどに優しい正義の味方である。

今日も元気よく辺境の人々をモンスターの脅威から守り、新しい就職先をどんどん開拓していく心優しい人達だったのだ!

何故か併合を拒み、徹底抗戦する国家が続出するが・・・皇帝ガウガーの軍隊すら滅ぼす圧倒的な力の前には無意味であり、逆らった罰として王族・貴族皆殺し、国民は全部奴隷にするくらいの罰で許してくれる正義のヒーローなので問題がないっ!

征服した国の民全てに仕事を斡旋し、難民の存在すら許さずに全部捕まえて奴隷にするので、難民問題も起こってないほどに優秀な治世が待っているのだっ!

働けない小さな子供と繁殖奴隷を除いて就職率100%っ!過酷な労働なので30歳になる前にほとんど死亡し、福祉関係にお金を回す必要がないので国家財政は常に黒字運営という健全体制なのであるっ!

「働け愚民ども〜!皇帝ガウガー様のために死ぬまで働けぇ〜!」

「お前達が餓えても皇帝ガウガー様は餓えぬっ!死なぬっ!」

「ヒャッハー!おっぱいボインボインの女の子は、特別に俺の嫁にしてやるぜー!」

「怠ける奴は虐殺だぁっ!バラバラにして肥料にしてやるっ!」

「「「「「「「「「「「「「「「「俺達、性格が丸くなったよなっ!一日10時間労働ぐらいで許してやるなんて優しすぎだぜぇっ!

前の世界なら18時間労働ぐらい普通だったのに、この世界で善人って奴になってしまったぜぇっ!ヒャッハー!」」」」」」」」」」」」」」」」







おしまい















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